2016年3月

呉共済病院広報誌
地域医療支援病院
広島県指定がん診療連携拠点病院
災害拠点病院
広島DMAT指定病院
日本医療機能評価機構認定
人間ドック・健診施設機能評価認定
NHK ドクター
麻酔・救急集中治療部 石川 雅巳
NHK の「総合診療医ドクターG」は、6 年にわたって放送が続いている人気番組で、
すでにシーズン6の放送が行われています。
当院の研修医がシーズン5(2014 年)とシーズン6(2016 年)に出演し、私はその撮
影現場に同行しました。番組は著名な総合診療科のドクターの症例カンファレンスと
いう形で行われ、難しい病気を初期研修医が推理していきます。ドクターG は、
総合診療医(ジェネラリスト)という意味で、すべての病気を診る医師です。
収録は一切のやらせ無しのガチンコ勝負です。研修医には番組で放送される以外の
ヒントは与えられません。
突然「では、ビタミン B1 の働きを言ってください」などと指名もされます。50 分の番組に 4 時間以上収録時
間がかかります。書いてある図が見にくかった時に撮りなおすからで、「変な答えをしてしまったからやり直さ
せてください!」などということはまったくありません。収録を見ている私もドキドキします。ゲストにも直に会
えます。石田純一さんがゲストの時にはびっくりしました。プレーボーイというイメージがありますが、身長も
すごく高くてかっこよく、見学者にも気軽に声をかけてくれました。あれでは、女性にもてるはずです。私もす
ぐにファンになってしまいました。
さて、番組に出ている研修医はどうやって選ば
れるのでしょうか?実は、自薦です。自分だけ間違
えて、全国に大恥をさらすかもしれない真剣勝負
の番組に出ようなんて研修医はあまりいません。
希望すれば出演できるのです。当院の研修医はそ
んな番組に出演したいような優秀でやる気のある
者ばかりで、今回も出演希望者が多くて困りました。
広島県で今まで出演したのは呉共済病院だけです。
来シーズンも出演するかもしれませんのでぜひ見
てください。もしかすると、あなたやご家族の症状
に当てはまるかもしれません。
―病院の理念―
高度良質の医療
最善の奉仕
研鑽と協調
地域医療の支援
―病院の基本方針―
一 良質で、適切な医療の提供に努めます
二 患者様の権利を尊重し、満足・安心・信頼を追求します
三 新しい知識と技術を積極的に習得し、常に質の高い先進的医療を行います
四 地域の中核病院として、地域社会の要請に応えうる医療を提供します
五 職員が意欲を持って働ける病院をめざします
六 次代を担う有能な医療従事者の育成をめざします
七 専門的ながん医療の提供に努めます
八 国内での医療救護活動に積極的に参加します
地域医療連携室 医療ソーシャルワーカー 小出 典孝
皆様は「地域包括ケア」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「地域包括ケア」とは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、
重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の
最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が
一体的に提供される地域を造ろうというもので、各市町村を中心に、それ
ぞれの地域に合わせた様々な取組みがなされています。
急性期病院である呉共済病院は、地域包括ケアシステムの中では、
高度・専門医療の提供や在宅医・かかりつけ医の先生方との連携が主な
役割になりますが、患者さま・ご家族が在宅生活から入院・退院・その後の生活といった経過を安心して過ご
して頂けるよう、介護支援専門員(ケアマネジャー)や地域包括支援センター、訪問看護といった地域の専門
機関との連携にも力を入れています。
具体的には、患者さまが入院された際に担当の介護支援専門員や各事業所へ連絡し、介護サービスの利
用状況や在宅生活の様子を教えて頂いています。また、当院からは治療方針や入院期間をお伝えするなど、
それぞれの情報を共有しています。必要があれば介護支援専門員や在宅生活を支える様々な専門職の方
とカンファレンス(会議)を開催し、退院後に自宅で生活する上で注意して頂きたいことや必要となる介護・福
祉サービスについて検討する機会を設けており、入院時から退院後の生活を見据えた支援を行なっていま
す。中には、介護や福祉の支援が必要なかったけれども、ご病気やお怪我をきっかけに何かしらの支援が
必要になることもありますが、そうした場合にも在宅医療・介護・福祉サービスの利用に向けたご支援を行な
っています。
呉共済病院では、地域医療連携室に退院支援部門を設置し、看護
師2名、医療ソーシャルワーカー3名(内、介護支援専門員有資格者
2名)で退院やその後の生活に関わる相談をお受けしております。患
者さまが住み慣れた地域でいつまでも自分らしく過ごせるよう、地域
の専門機関と一緒にご支援できればと思っております。在宅医療、
介護、福祉等ご不安なことがあれば、ご相談下さい。
※介護支援専門員等との連携は、患者さま・ご家族の了承を得て行なっております。ご希望されない場合は、
看護師等へお伝え下さい。
―患者さまの権利―
一
二
三
四
個人の尊厳は尊重されます
平等な医療を受ける権利を有します
最善の医療を受ける権利を有します
知る権利を有します
五 自己決定権を有します
(検査・治療の内容)
(セカンドオピニオン)
(治験・臨床研究への参加)
六 プライバシーの権利を有します
等々