呉共済病院広報誌地域医療支援病院広島県指定がん診療連携拠点病院災害拠点病院広島ＤＭＡＴ指定病院日本医療機能評価機構認定人間ドック・健診施設機能評価認定脳血管内治療について脳神経外科栗山充夫全身の血管は一繋がりですので、足の付け根や肘の血管より頭や頸の血管までカテーテルと呼ばれる管を通すことができます。脳血管撮影装置とカテーテルを用いて頚部や脳の血管病変にアプローチする新しい治療を脳血管内治療と言います。その代表的なものを御紹介します。「脳動脈瘤コイル塞栓術」脳動脈瘤は脳動脈がコブ状に膨らむもので、破裂するとクモ膜下出血を起こします。動脈瘤まで誘導した細いカテーテルから柔らかくて細いプラチナ製のコイルを何本か動脈瘤内に詰め、動脈瘤の破裂を予防します。「頸動脈ステント留置術」頸動脈は脳に栄養をおくる主要な動脈ですが、動脈硬化で血管が狭窄すると脳梗塞の原因となります。頸動脈狭窄部に誘導した風船付きのカテーテルやステント(細い金属の網で筒状になったもの)で狭窄部を広げ、脳梗塞を抑えます。血管内治療は切らない手術ですので、体への侵襲も少なく、入院期間も短いなどメリットも多いのですが、万能ではなく、頚部や頭部を切って行う手術（脳動脈瘤に対するクリッピング術、頸動脈狭窄症に対する頸動脈血栓内膜剥離術）も行われています。また、症例によっては、手術をせずに経過観察や薬物治療を選択することもあります。当院では、各症例に応じて治療方針を決定しています。これまで血管内治療は岡山大学脳神経外科の協力にて行われ、良好な成績を収めています。この春に脳血管撮影装置が高性能な最新型に更新されましたので、更に進んだ血管内治療を提供していきたいと思います。 ―病院の理念― 高度良質の医療最善の奉仕研鑽と協調地域医療の支援 ―病院の基本方針― 一良質で、適切な医療の提供に努めます二患者様の権利を尊重し、満足・安心・信頼を追求します三新しい知識と技術を積極的に習得し、常に質の高い先進的医療を行います四地域の中核病院として、地域社会の要請に応えうる医療を提供します五職員が意欲を持って働ける病院をめざします六次代を担う有能な医療従事者の育成をめざします七専門的ながん医療の提供に努めます八国内での医療救護活動に積極的に参加します新任医師の紹介～Ｐａｒｔ１～よしおかきょうこたけもと吉岡京子こやなぎゆ（消化器内科）消化器内科の吉岡です。専門は炎症性腸疾患です。趣味は炎症性腸疾患の研究会に行くこと！！下痢、下血の方は悩まず受診して下さい。医療チームとして対応していけるよう頑張ります。き小柳由季 CT や MRI などの画像診断を担当しています。皆様にお目にかかることは少ないですが、画像を通して患者さまを診させて頂いています。良い診断ができるよう努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。なかの武本知子のじま（放射線部）ともこ（代謝内科）糖尿病をはじめとして、内科一般を幅広く診療致します。食事療法・運動療法を基本に、薬物療法を組み合わせ、お一人お一人に応じた治療に取り組んで参りたいと思っております。よろしくお願い致します。ひろよし野島宏悦（麻酔科）麻酔・ＩＣＵを担当します。安心の眠りと目覚めで手術をサポートします。どうぞよろしくお願い致します。たかゆき中野貴之（循環器内科） 4 月より呉共済病院の循環器内科に赴任して参りました。廿日市のＪＡ広島総合病院で 2 年間初期研修を行いました。呉地域での医療に貢献できるように頑張りたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。どうぞ宜しくお願い致します ※Ｐａｒｔ２は、次回６月号に掲載致します。 ―患者さまの権利― 一二三四個人の尊厳は尊重されます平等な医療を受ける権利を有します最善の医療を受ける権利を有します知る権利を有します五自己決定権を有します（検査・治療の内容）（セカンドオピニオン）（治験・臨床研究への参加）六プライバシーの権利を有します等々