英語 慶應義塾大学 理工学部 1/2 <全体分析> 試験時間 90 分 解答形式 マーク式と記述式の併用(記述式は大問5および6) 。 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 出題の特徴 問題構成は例年とほぼ同じ。大問4は、2014 年度と本年度は空所補充形式で文法の知識を問う問題。2013 年度と 2015 年度は正誤判定形式の文法・語法問題というふうに、奇数年度と偶数年度で同形式の問題が出 ている。長文問題は例年どおり2題で、大問2には本学部の出題特徴の1つである本文の要旨をまとめた英 文の空所を埋める問題が出されている。内容一致問題は、大問1のみで出題されている点も例年と同じ。ま た大問3に会話文が置かれている点も例年と変わりはない。 その他トピックス 2014 年度まで出ていたアクセント問題が、昨年度に続いて本年度も出題されなかった。 <大問分析> 番号 区分 1 読解総合 2 読解総合 出題分野・テーマ 「エネルギー保 存について」 (532 words) コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 難易度 同義語選択、空所補充、語句整序、内容一致。 英文は平易で読みやすいが、所々に科学論文に特有の語 や表現が用いられている。設問は、設問箇所の前後にあ る手がかりが把握できていれば、比較的解きやすい。内 容一致問題は、英語の選択肢から本文の内容と一致する ものを4つ選ぶという形式。 [4]の語句整序は、この 学部では標準的なレベル。 標準 「動物の悲しみ 同義語(句)選択、空所補充、要約文の空所補充。 の研究」 [1]も[2]も、多くの受験生になじみのない単語が (647 words) 選択肢内に散見されるが、文脈から判断すれば、大半の 設問はあまり迷わずに正解が出せるだろう。要約文の空 所補充は、段落の展開やテーマを把握すれば解きやすく なる。 読解総合 会話「日本的な 会話文中の空所補充、同意表現選択。 『おもてなし』に 例年に比べてイディオムの知識が問われる問題が多い。 ついて」 昨年度に出題されていた内容一致問題とセンテンスの 趣旨を問う問題が姿を消した。 文法・語法 空所補充 動詞の時制に関連する問題が多い。(2)は②を正解とす るが、実際は①もよく使われる。 標準 5 文法・語法 語形変化(単語の 英語の短文中に与えられた語を正しく語形変化させる 記述) 問題。 標準 6 文法・語法 空所補充(単語の 与えられた日本文に合わせて、英文中の空所に単語を補 記述) う問題。補うべき語の頭文字が与えられている。品詞に 注意し、動詞の場合には正しい活用形を用い、名詞の場 合には単数形か複数形かにも注意をする必要がある。例 年通り、思い浮かびにくい単語が問われている箇所が数 か所ある。 やや難 3 4 標準 標準 注:区分は「英文解釈」 「読解総合」 「英作文」 「文法・語法」 「聞き取り」 「その他」 難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として 判断しています。 © 河合塾 2016 年 英語 慶應義塾大学 理工学部 2/2 <学習対策> 全体として見れば、基本的な文法や語彙の知識と、それらの知識を土台とした英文の読解力が要求されてい る。文法や語彙についての十分な知識を身につけることに加えて、文脈に注意を払いつつ、論説文を中心に さまざまなテーマの英文を数多く読むようにしたい。また、長文読解問題の空所補充や同義語選択の問題で 選択肢に難しい語が含まれていることがあるので、類義語・同義語に注意しながら、語彙力を拡充しておく とよい。さらに、大問5では派生語の知識が問われるので、その面での語彙力も充実させておく必要がある。 © 河合塾 2016 年
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