英語 慶應義塾大学 総合政策学部 1/1 <全体分析> 試験時間 120 分 解答形式 すべてマーク式。 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 長文3題の総語数は 2,428 で、 (大問構成の変更の影響なのか)少なめだった 2016 年度の 2,177 から増加 して、例年並みの分量に戻った。設問は、内容一致で慎重な吟味を要するものが含まれているのは例年どお りではあるが、分量が増加したこともあり、難化したといえる。 出題の特徴 長文2題という形式が長年続いてきたが、2016 年度から長文3題の構成になっている(ただし、総設問数 が 60 であることにはかわりない) 。大問ⅠとⅡは「適語選択 10 問」と「内容一致5問」 、大問Ⅲは「適語選 択 20 問」と「内容一致 10 問」という形式は、2016 年度と同じ。 その他トピックス 特になし。 <大問分析> 番号 区分 Ⅰ 読解総合 Ⅱ 読解総合 Ⅲ 読解総合 出題分野・テーマ コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 「人間は生来的に正 ・空所補充:[35]は空所の直後に the fact があるこ 直であるか」 とで、正解を絞りづらい。 (603 words) ・内容一致:人間の正直さを試す従来の実験と最新 の実験との違いの理解がポイントとなる。対照実験 の位置づけにも注意する必要がある。 「モノのインターネ ・空所補充:紛らわしい選択肢は少なく、正解を絞 ット」 りやすい。 (682 words) ・内容一致:[59]は機械と機械のつながりを見抜く ことがポイント。[60]は main idea を選ぶので、3 よりは2が適切である。 「型通りの情報処理 ・空所補充:[62]の edibles は飲み物を含まないので の問題点」 不適切。[63] は also に注目する。[73] の cold (1,143 words) shoulder は受験生には馴染みが薄いだろう。 ・内容一致:[84]では第5パラグラフの位置づけが 問われ、論旨展開の理解度が試されている。[89]は 1と3で紛らわしい。 難易度 標準 やや難 やや難 注:区分は「英文解釈」 「読解総合」 「英作文」 「文法・語法」 「聞き取り」 「その他」 難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として 判断しています。 <学習対策> ・120 分の試験時間とはいえ、効率よく解いていかないと時間切れになる恐れがある。そうした意味でも、 設問の狙いや語彙レベルに習熟するのに過去問対策は欠かせない。 ・最近の人文科学や自然科学の話題を扱った抽象度の高い論説文が出題されることが多く、高度な語彙力に 裏づけされた正確で緻密な読解力を養成することが不可欠である。出題傾向は定着しているわけだから、 まずは過去問をはじめこのレベルの英文を数多く読みこなし、語彙力の増強に努めることが大切である。 ・一般常識や背景知識の豊かさも大きな武器となるので、日頃から社会情勢などに関心を持ち、英文の新聞 や雑誌などの記事を読み慣れておくことが望ましい。 © 河合塾 2017 年
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