市場調査部レポート - マネースクウェア・ジャパン

2016 年 2 月 19 日(金)発行 No.090
市場調査部レポート
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ウィークリー・アウトルック
グローバルなリスク要因を再検証
【概観】 グローバルなリスク要因を再検証
米国の株価(S&P500 指数)は足元でダブルボトムを形成しており、いったん底入れ感が出てもおかしくな
い状況です。これは昨夏の「チャイナ・ショック」でもみられた動きでした。株価が底入れするならば、ドル円も
2 月 11 日の安値(110.96 円)が当面の底だったということになるかもしれません。
もっとも、グローバルなリスク要因は依然として根強く存在します。それらが顕在化すれば、市場でリスク
オフのムードが再び強まる可能性もあるため、引き続き注意は必要でしょう。以下では改めてそれらを検証
しておきます。
米 S&P500 株価指数
出所:Bloomberg より作成
中国要因:
中国景気の実態は不透明であり、懸念は払しょくできません。ただ、春節(2/7-2/13)明けの上海株式
市場は下げて始まったものの、その後は反発して春節前の水準を上回ってきました。PBOC(中国人民銀
行)はここ 1 か月ほど、人民元の基準値を横ばい、ないしややドル安元高方向で設定しています。また、人
民元のオンショア(本土)とオフショア(香港など)のレートの差はほとんどなく、投機が発生していないことを示
唆しています。
原油安:
原油価格は引き続き不安定ながら、WTI でみて 1 バレル=30 ドル前後での推移が続いています。サウジ
アラビアやロシアなど産油国による交渉も減産での合意には至りませんでしたが、増産凍結で合意し、それ
をイランが支持しました。産油国が少なくとも協調姿勢をみせたことは、原油安に歯止めをかけるかもしれま
せん。
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もっとも、現在の相場水準では、産油国の財政状況は悪化し(2 月 17 日にベネズエラが通貨切り下げを
発表しました)、エネルギー企業の破たんが増え続けるかもしれません。また、世界最大の会計会社デロイト
の報告によると、資源価格が回復しなければ、世界で公開されている石油・天然ガス会社 500 社のうち、約
3 分の 1 が年内に破たんの危機にさらされるとのことです。ただし、同報告によれば、原油価格 15 ドルでも
95%の企業が採算割れしないとのこと。この比率は約 2 年前には 65%でした。つまり、技術革新や(破たん
を伴う?)業界再編によって効率化が進んでいる面もあるようです。
信用ひっ迫:
金融市場の混乱(株安)、信用スプレッドの拡大(加えて米国の場合はドル高も)などが「引き締め」と同
様の効果をもたらしているとの指摘もあります。信用スプレッドとは、企業が借入を行う際に市場金利に上乗
せする金利分のことで、信用力の低い企業の社債利回りがとりわけ上昇しています(企業の資金繰りが難し
くなることを意味します)。上記の「原油安」とも関係しますが、とくにエネルギー企業のジャンク債の価格が
急落しています(=利回りが急上昇)。
また、欧州や日本ではマイナス金利の影響で銀行の収益悪化が懸念されており、その点も信用ひっ迫に
拍車をかける可能性があります。そうした状況下で、米国の利上げはますます困難になり、国によっては利
下げ(追加緩和)を余儀なくされるケースも出てきそうです。
(2010.1.1
=100)
米ジャンク債のパフォーマンス
180
全産業
160
うちエネルギー
140
120
100
80
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
投機的格付け債の時価総額加重指数
出所:Bloombergより作成
来週 26-27 日に上海で G20 財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されます。黒田日銀総裁によれば、
「最近の国際金融市場の不安定な動きの背景や、その影響について議論する」とのことですが、果たして市
場の動揺を抑えて、投資家を安心させるような声明が出てくるのか。また、開催地である中国が自国の経
済政策について、明確に説明するのか、注目されるところです。<チーフアナリスト 西田明弘>
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【米ドル】 物価動向を受けて利上げ観測は一段と後退するか
1 月 26-27 日に開催された FOMC の議事録によれば、中国など世界経済の動向、株安などによる金融
情勢の引き締まりとともに、物価の下振れがリスク要因として警戒されていました。
FOMC のほとんどの参加者がインフレ率は中期的に目標である 2%まで上昇すると予想したものの、一方
で、最近の情勢に鑑みると、物価見通しがいくぶん不透明感を増した、あるいはリスクは下振れ方向だと考
えた参加者も少なからずいました。
そして、数人の参加者は、物価が想定通りの動きとなっているか、実際の物価動向を緊密に監視するこ
とが重要だと強調したとのことです。
足元の物価動向をみると、食料とエネルギーを除く CPI(消費者物価)コアは前年比+2%を超えてきまし
た。一方、FRB が重視する PCE(個人消費)コアは+1%台前半にとどまっているものの、昨年後半からジリ
高傾向がうかがえます。
3.5
米国の物価指標
(前年比%)
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
CPIコア
0.5
PCE(個人消費支出)コア
0.0
2000年
2002
2004
2006
2008
2010
2012
2014
2016
「コア」は食料とエネルギーを除くベース
出所:Bloombergより作成
米国の物価は、ドル高や原油安の波及によって下押し圧力を受ける一方で、労働需給のひっ迫に伴う
賃金上昇率の高まりがサービス価格を中心に押し上げる方向に作用しているとみられます。これまでみられ
たインフレ率の高まりが反転するかどうか。19 日発表の 1 月 CPI(本稿執筆時点で未発表)、26 日の同 PCE
の結果が注目されます。<西田>
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【ユーロ】 難民問題でユーロ圏の足並みが乱れる可能性
18-19 日の日程で開催されている EU 首脳会議(ベルギー・ブリュッセル)では、英の EU 離脱を巡る交渉
(【ポンド】の欄で解説)と、難民問題が協議されます。難民問題については人道援助、対外国境管理、ホット
スポット(難民登録センター)の運用状況について議論される模様です。
EU 加盟国の多くは域内を国境検査なしで自由に移動できる「シェンゲン協定」に参加しています。しかし、
難民流入を防ぐためドイツやオーストリア、スウェーデンなどは昨秋から国境検査を一時的に復活しており、
EU が提唱する「移動の自由」の理念が揺らいでいます。
EU 離脱の可能性を巡り、事実上の移民・難民の制限を求める英国に譲歩すれば、難民流入に悩む中・
東欧諸国も難民規制を強く要求するとみられており、EU の足並みが乱れる可能性があるでしょう。
その他、ドラギ ECB 総裁は 15 日に「市場の混乱で物価安定が弱まれば、ECB は行動する」とブリュッセル
の欧州議会で証言しました。この発言をうけて、15 日の欧米市場ではユーロ安・米ドル高が進行しました。
一方、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は「3 月の ECB 会合に対する期待を懸念」と述べ、ECB による追加
緩和への過度の期待をけん制しました。3 月 10 日の ECB 理事会での追加緩和観測は根強いものの、追加
緩和が行われない場合、ユーロが大きく変動する可能性にあらかじめ留意が必要かもしれません。
<シニアアナリスト 山岸永幸>
【ポンド】 にわかに高まる英の EU 離脱問題
英国の EU 離脱の可能性を巡る話題が盛んになってきました。
18 日から開催されている EU 首脳会議では、キャメロン英首相が求める EU 制度改革案が協議されます。
英国は EU の他の国からの移民に対して税額控除などの福祉を 4 年間制限できるよう求めていますが、「移
動の自由」を謳う EU の基本条約に抵触する懸念があり、合意に漕ぎ着けるかどうかは予断を許しません。
ただ、「英国が EU に残るよう最大限の妥協をする」とシュルツ欧州議会議長が述べたほか、ウィリアム英
王子が「他の国々と団結する力は不可欠だ」と発言するなど、英の EU 残留を促す動きが足もと強まってい
るようです。
英の提案した EU 改革案で合意が得られれば、英は緊急閣議を開催し国民投票手続きに着手します。EU
離脱の是非を問う国民投票は 6 月下旬に行われる可能性が高いとみられています。最新の世論調査では
離脱支持が 45%、残留支持が 36%と、やや離脱支持が上回っています。EU 離脱の可能性もありますが、
政府は EU 残留を国民に呼びかけるとみられており、先行きは依然不透明です。
欧州のエンジニアリング業界団体「CEEMET」によれば、英国が EU から離脱した場合、英国の GDP が向こ
う 15 年間にわたり年 0.5%押し下げられるとの試算もあり、EU 離脱を巡る不透明感はポンドの重石となるか
もしれません。<山岸>
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【豪ドル】 RBA の利下げを織り込みすぎか。豪ドルは今後強含む!?
豪州の 1 月雇用統計は、失業率が 6.0%と 12 月の 5.8%から上昇。雇用者数が前月比 0.79 万人減と、
2 か月連続で減少しました。市場予想は、失業率が 5.8%、雇用者数が 1.3 万人増でした。
雇用者数の内訳をみると、パートタイム就業者が増加(+3.27 万人)する一方、フルタイム就業者が減少
(-4.06 万人)しており、今回の雇用統計は、総じて弱めの内容と言えそうです。
RBA(豪中銀)は政策金利を 2.00%に据え置いていますが、その背景に「労働市場の改善」がありました。
RBA は 2 日の政策会合時の声明で、「今後、新たな情報に基づいて、理事会は最近の労働市場の改善が
継続するかどうか、最近の金融市場の混乱が世界や国内の需要の弱まりの前兆なのかどうかを判断する」
と表明、労働市場や金融市場の動向を注視するとの姿勢を示しました。
そのため、今回の雇用統計を受けて、市場で RBA の追加利下げ観測が高まるかもしれません。
ただ、2015 年の雇用の伸びは 9 年ぶりのハイペースでした。今回の雇用者数の減少は、昨年の大幅増
の反動が続いているとみることもできそうです。また、雇用者数は月ごとのブレが大きい指標です。雇用者数
の傾向を把握するために、6 か月移動平均をみると、2014 年終盤を底に上昇傾向となっており、豪州の労
働市場の改善が続いていることが確認できます。
豪雇用者数
出所:Bloomberg より作成
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このことを踏まえると、今回の雇用統計は弱い内容でしたが、RBA がただちに利下げに動く可能性は低く、
政策金利の据え置きを続けるとみられます。
市場の金融政策見通しを反映する OIS(翌日物金利スワップ)では、RBA が次回 3 月 1 日の会合で政策
金利を 2.00%に据え置く確率が 85.4%、0.25%の利下げを行う確率が 14.6%織り込まれており、利下げ
の確率は 4 月までで 31.4%、5 月までで 50.7%へと上昇します(18 日時点)。市場のメインシナリオは 5 月
に利下げと言えそうです。ただ、これは織り込みすぎかもしれません。今後、利下げ観測を修正する動きとな
り、その過程で豪ドルは強含む可能性があります。<アナリスト 八代和也>
【NZ ドル】 RBNZ の追加利下げ観測が NZ ドルの重石に
RBNZ(NZ 中銀)が企業経営者を対象に実施した四半期ごとのインフレ期待調査では、今後 1 年間のイン
フレ率予想が+1.09%と、10-12 月期の+1.51%から低下し、1987 年の調査開始以来最低を記録。今後
2 年間のインフレ率予想も、10-12 月期の+1.85%から+1.63%へと低下、1994 年 4-6 月期以来の低水
準となりました。
RBNZ は CPI(消費者物価)上昇率を中期的に+1~3%の範囲内に収めることを目標としています。
10-12 月期の CPI は前年比+0.1%と、RBNZ のインフレ目標を大幅に下回りました。先行きのインフレ期待
は依然として RBNZ の目標範囲内にあるものの、下限に近づきました。
また、供給過剰懸念を背景に、乳製品価格が再び下落傾向にあります。乳製品国際価格の指標となる
GDT 価格指数は 16 日の乳製品電子オークション(GDT)で、前回 2 日の 656 から 638 へと下落。昨年 8
月 18 日以来の低水準となりました。RBNZ は昨年 4 回利下げを実施しましたが、乳製品価格の下落による
経済見通しの悪化が一因でした。
1-3 月期のインフレ期待が 10-12 月期から大幅に低下したことに加え、乳製品価格が一段と下落したこ
とで、市場では RBNZ の追加利下げ観測が高まるかもしれません。利下げ観測は、NZ ドルの重石となりそう
です。
市場の金融政策見通しを反映する OIS(翌日物金利スワップ)では、RBNZ が次回 3 月 10 日の会合で政
策金利を 2.50%に据え置く確率が 72.3%、0.25%の利下げを行う確率が 27.7%織り込まれています(18
日時点)。利下げの確率は、4 月までで 49.3%、6 月までで 63.9%へと上昇します。<八代>
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【トルコリラ】 売り圧力が再び強まる可能性あり
23 日に TCMB(トルコ中銀)が政策金利を発表します。トルコの 1 月 CPI(消費者物価指数)は前年比
+9.58%と、12 月の+8.81%から加速。エネルギーと食品を除いたコア CPI は+9.63%と、12 月の
+9.51%から上昇率がやや高まりました。CPI は 2014 年 5 月以来、コア CPI は 2014 年 8 月以来の高い
伸びとなり、TCMB(トルコ中銀)のインフレ目標(+5%)から一段と乖離しました。
ただ、TCMB は CPI の伸びが今後鈍化するとみています。バシュチュ総裁は 1 月 22 日に、「インフレ率
は 1-3 月期、おそらく 1 月にピークに達する」との見解を示しました。
世界の金融市場の混乱もあり、23 日の会合では主要政策金利はすべて据え置かれそうです。その場
合、トルコリラに大きな反応はみられないかもしれません。
トルコでは、テロが再び頻発しています。17 日に首都アンカラで爆弾テロが発生、18 日にはトルコ南東
部で再び爆発が起きました。トルコのダウトオール首相は 17 日のテロについて、クルド人組織 YPG(人民
防衛隊)の犯行と断定し、PKK(クルド労働者党)も犯行を支援したと批判、報復する姿勢を示しました。
また、シリア情勢をめぐってトルコとロシアの対立が一段と強まっています。15 日にシリア北部の町アザー
ズの病院の近くの空爆について、ダウトオール首相はロシアがカスピ海から発射したミサイルによるものと
非難しました。
トルコの地政学リスクが再び意識される可能性があり、その場合、トルコリラへの下押し圧力が強まりそ
うです。トルコリラ/円は過去最安値である 37.63 円を割り込む可能性もあります。<八代>
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来週の主要経済指標・イベント
2月23日 21:00 【トルコ】トルコ中銀政策金利
【トルコ】翌日物貸出金利
【トルコ】翌日物借入金利
当社予想 市場予想
7.50%
10.75%
7.25%
-
前回値
7.50%
10.75%
7.25%
1月のCPI(消費者物価指数)は2014年5月以来の高い伸びを記録。ただ、TCMBのバ
シュチュ総裁は、CPIは2月以降鈍化するとの見解を示している。世界の金融市場が混乱
したこともあり、3つの主要政策金利はすべて据え置きか。
24:00 【米】消費者信頼感指数(2月)
94.0
97.5
98.1
雇用情勢の堅調やガソリン安がプラスに作用する一方で、金融市場の動揺はマイナス材
料。高水準ながら3か月ぶりに低下か
2月25日 22:30 【米】耐久財受注 前月比(1月)
4.0%
2.5%
-5.0%
前月は急増したボーイングの航空機受注がほとんど反映されなかった模様。1月に反映
されれば、耐久財受注を大きく押し上げも。
2月26日
G20財務大臣・中央銀行総裁会議(上海、~27日)
世界的な金融市場の動揺、経済見通しの悪化に対して、G20から何らかの声明が発表
されるか。
8:30 【日】消費者物価指数 前年比(1月)
【日】消費者物価コア指数 前年比(1月)
【日】消費者物価コアコア指数 前年比(1月)
0.1%
0.0%
0.7%
0.0%
0.0%
0.7%
0.2%
0.1%
0.8%
1%近辺まで上がってきたコアコアも昨夏以降はやや頭打ち感が出ている。日銀に追加
緩和を迫る材料となる可能性がある。
22:30 【米】GDP改定値 前期比年率(10-12月期)
24:00 【米】PCEコアデフレーター 前年比(1月)
0.6%
1.4%
0.5%
1.5%
0.7%
1.4%
PCEコアはジリジリと加速しているようにみえるが、足元ではドル高や資源安の波及効果が
コアの押し下げにも作用した可能性がある。
市場予想はBloomberg、2月19日10:00現在。発表日時は日本時間。
2016年7月までの金融政策の市場予想
政策金利% 利下げ 現状維持 利上げ
米国
0.25-0.50
0%
87%
13%
英国
0.50
49%
51%
0%
NZ
2.50
62%
38%
0%
カナダ
0.50
53%
47%
0%
ユーロ圏
0.05 100%
0%
0%
豪州
2.00
64%
36%
0%
OIS(翌日物金利スワップ)を用いた確率。2月18日時点
出所:Bloombergより作成
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<執筆者>
西田 明弘(にしだ あきひろ)
市場調査部 チーフアナリスト マーケット全般、米ドル、円担当
1984 年、日興リサーチセンターに入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを
経て、三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテ
ジストとして高い評価を得る。2012 年 9 月、マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。市
場調査部チーフアナリストに就任。現在、M2J の WEB サイトで「市場調査部レポート」、
「市場調査部エクスプレス」、「今月の特集」など多数のレポートを配信する他、TV・雑
誌など様々なメディアに出演し、活躍中。
山岸 永幸(やまぎし ながゆき)
市場調査部 シニアアナリスト ユーロ、ポンド、カナダドル担当
1986 年、ユニバーサル証券(現、三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券)入社後、株式ス
トラテジスト、アナリスト、チャーチスト、先物トレーダーなど株式業務全般に携わる。
1987 年に出向先の大和証券で「一目均衡表」に出会って以降、28 年間にわたり、均
衡表と実践的な活用法を探究。2012 年春マネースクウェア・ジャパンに入社。セミナ
ー講師として多数の顧客にノウハウを伝えるとともに、多数のレポートを配信。また、
様々なメディアに出演し、活躍中。
八代 和也(やしろ かずや)
市場調査部 アナリスト 豪ドル、NZドル、トルコリラ、南アランド担当
2001 年、ひまわり証券入社後、コールセンター、為替関連の市況ニュースの配信、レ
ポートの執筆など FX 業務に携わる。2011 年 12 月、マネースクウェア・ジャパンに入
社。市場調査部に所属し、豪ドルや NZ ドルといったオセアニア通貨にフォーカスした
「オセアニア・レポート」を執筆している。FX に携わり 13 年。
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