2016年度 須磨学園中学校 入学試験問題 第2回 理科 出題意図 全体について 出題内容は、生物・化学・物理・地学の4分野から以下の内容を出題しました。 生物:植物 物理:光 化学:水よう液(浸透圧) 地学:地震 各問題について 1 生物分野の植物(ABC モデル)についての出題でした。ABC モデルの仕組みを問 題文や与えられた図から理解する問題が中心で、正確な読解力が求められました。ま た、植物のグループ分けや花のつくりについての基本的な学力を問いました。問題の 難易度としては標準的な問題でした。 2 化学分野の水よう液(浸透圧)についての出題でした。ものの溶け方を問う基本的 な問題もありました。濃度の異なる水溶液を、膜をはさんでしばらく放置すると、濃 度が均一になるように水分子や砂糖分子が移動します。この現象を文章から読み取る とこができなければ解くことができません。また、膜の大きさの関係から移動できる 分子を考えて濃度を計算させる問題も出題しました。問題の難易度としてはやや難し い問題でした。 3 物理分野の光についての出題でした。光の道すじがどのようになるかをイメージす る必要があります。複数の反射をともなう時の場合分けが必要な問題でした。鏡の端 に注目して考えられるかで差がついたと思われます。また、正しいイメージを持ちな がら素早く作図する力を問いました。難易度としては標準的な問題でした。 4 地学分野の地震についての出題でした。地震波にはP波とS波があります。それぞ れ波の伝わる速さの違いを利用して大規模地震を検知するシステムを題材にした問 題でした。問題文を正しく理解することで解くことができる問題がほとんどでした。 S波とP波には伝わる区域と伝わらない区域がそれぞれに存在します。地球上のどの 部分に地震波が伝わるかを作図させる問題では思考力や応用力がなければ解けない 問題だったと思います。問題の難易度としては標準的な問題でした。
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