2015 年度 須磨学園中学校 入学試験問題 社会 第1回 出題意図 全体について 例年と同じく、「地理」 ・「歴史」・「公民」分野から出題しています。1・2は歴史分野、 3~6は地理分野を中心とする問題、7が公民分野となっています。小問題数は、歴史分 野が 16 問、地理分野が 14 問、公民分野が 6 問、合計 36 問からなります。 歴史分野では、各時代の必要とされる知識や歴史の流れを理解しているかを問う問題を 出題しました。地理分野は、地方や産業に関する知識と統計や地図の理解を問う問題を出 題しました。公民分野は政治の細かな知識を問う内容を出題しました。また、問題の難易 度も検定教科書にある基本内容から思考力を要する難度の高い問題まで幅広くあります。 各問題について 1 半島をテーマにした外交や戦争に関する問題。問1は「天草・島原一揆」を通じて、 江戸幕府の政策や社会制度などをどれだけ理解しているかを問うために出題しました。 問2は「好太王の碑」をテーマに、歴史の勉強を単に知識を覚えるだけではなく、図や 資料などを活用し学習をすすめているかを問うために出題しました。問3は明治の対外 戦争に活躍した人物の組み合わせ問題です。日清・日露・第一次世界大戦と混同しやす い知識を整理できているかを問う問題です。問4・6は基本的な知識の習得を確認する ための問題。問5は歴史的出来事を知識として覚えるにとどまらず、地図を見て場所が 特定できるかを問うための問題です。 2 前問1は歴史の知識を問う問題に対し、2は年表を用いて歴史の流れを問う内容です。 問1は日本で最初に用いられた元号が「大化」であるという基本知識を問うための出題。 問2・3は平安時代末期と鎌倉時代の流れを理解しているかを問うための出題。問4は、 史料がどの時代のものなのかを判断し、歴史の流れを理解しているかどうかを問う問題。 問5は徳川吉宗の幕府改革=「享保の改革」という知識を問うための問題。問6は年表 中の元号「安政」から「安政の大獄」→「井伊直弼」→「桜田門外の変」を連想できる かと言う問題形式。確実な知識が身についているかどうかを問う内容です。 3 問2は昨年度ニュースで取り上げられた「御獄山」の位置を確認する問題。問5は近 年天気予報やニュースで取り上げられる「ゲリラ豪雨」と「土砂災害」に関する問題。 これらの問題は、普段時事問題にどのような姿勢で向かい合っているかを問うために出 題しました。 4 問1は普段あまり目にしない問題だと思います。初見の問題を自分の頭で考えて処理 する力と、経度と時差を深く理解している知識力を問うために出題しました。問2は世 界地図をどれだけ深く理解しているかを問い、さらに、日本との位置関係の理解度を問 うています。 5 統計内容から統計項目を選ぶ形式の問題です。グラフから消去法を用いて解答をしぼ っていきます。例えば、 「グラフ1」では埼玉県が愛知県より高いので、選択し「ア 輸 送用機械の出荷額」ではないと判断できます。また、内陸の埼玉県が最も高いので「イ 鉄 鋼業の出荷額」や「ウ 化学工業の出荷額」ではないと判断します。北海道が低いことか ら「オ 食料品工業の出荷額」ではないと判断します。地理の統計知識と判断力を問うた めの問題です。 6 中国地方をテーマに地理分野の基本知識の定着をはかるために出題しました。 7 天皇制度、内閣、国際連合、裁判所と公民分野の根幹をなす単元について、その基本 知識の定着をはかるために出題しました。
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