2016年度 須磨学園中学校 入学試験問題 社会 第2回 出題意図 全体について 例年と同じく、「地理」 ・「歴史」・「公民」分野から出題しています。1と5が歴史分野、 2・3は地理分野、4が公民分野となっています。小問題数は、歴史分野が9問、地理分 野が 16 問、公民分野が 7 問、合計 32 問からなります。 歴史分野では、各時代の必要とされる知識や歴史の流れを理解しているかを問う問題を 出題しました。地理分野は、各種統計や地図を用いた思考力を要する問題を出題しました。 公民分野は内閣や時事問題の細かな知識を問う問題を出題しました。また、問題の難易度 も検定教科書にある基本内容から思考力を要する難度の高い問題まで幅広くあります。 各問題について 1 北海道をテーマに、各時代の特色を問う歴史問題。問1は松前藩・屯田兵など歴史の 基本知識の定着を確認するための問題です。問3は絵図の問題。中学入試でよく出題さ れる絵図を用いて、史料の基本知識を問うています。問4は江戸時代の並べ替え問題。 標準的な難度の問題です。問6は幕末から明治維新に関する並べ替え、歴史の流れに対 する理解を問うやや難しい問題です。 2 「河川」をテーマにした地理問題。問1・2は地理の基本知識を問う内容になってい ます。問3は扇状地の特色や南海トラフなど、やや細かな内容を出題し、知識の定着度 を確認しています。 3 問1は4つの工業地域と工業種類別の出荷額割合に関する問題。工業地域出荷額の規 模と各工業地域の特色から正解を導く問題。知識を活用する思考力を問うための問題で す。問2は各地方の面積と都府県の面積割合をグラフにした問題。 地方の面積を比較し、 その上で地方ごとに面積の大きい都府県を考え出す問題です。問1同様に思考力を問う ための問題です。問3はゴルフ場の起伏を等高線で示し、ボールの転がりかたを考える 問題です。等高線から土地の様子を正確に理解出来ているかを問うための問題です。問 4は2つの都府県の形と各統計を組み合わせた問題です。都府県の形と各地方の特色の 理解を問うています。 (1)は自動車産業の発展と自動車利用状況、 (2)は農業統計か ら都府県を判断し、気候の特色と照らし合わせた問題です。 4 日本の集団的自衛権の容認をテーマにした公民分野の問題。 問1は閣議と国務大臣の基本知識を問う問題。問2は専守防衛、問4は尖閣諸島の位 置。いずれも時事内容の確認です。問5は憲法第九条の空欄補充問題です。憲法の基本 知識が定着しているかを問うための問題です。問6は戦後の国際政治の並べ替え問題。 やや細かな知識を必要としますが、戦後の世界の流れを正確に理解出来ているかを問う ための問題です。問7は国際連合の機関に関する問題です。やや難しい内容です。 5 歴史の問題。すごろくゲームに仕立て、歴史の基本内容を正確に答えることができる かを問う内容です。問題があり、解答が用意され、その解答が正しいかどうかを判断し ます。難度は高くありませんが、一問でも間違えれば正解出来ません。
© Copyright 2024 ExpyDoc