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2015 年 7 月 23 日
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CBREが賃貸物流施設の市場動向（2015年第2四半期）を発表
首都圏空室率3.6％に低下、賃料は中心部で上昇傾向
CBRE（日本本社：東京都千代田区丸の内）は本日、首都圏および近畿圏の2015年第2四半期の大
型マルチテナント型物流施設の市場動向を発表しました。
【注目動向】
 首都圏では既存物件の空室消化進み中心部で需給タイト、賃料上昇に向かう

近畿圏空室率 4.8％に低下、依然としてデベロッパーの開発意欲旺盛

愛知県、福岡県でそれぞれ 1 棟の開発決定、他の地方中核都市でも供給が待たれる
首都圏の 2015 年 Q2 大型マルチテナント型物流施設（「LMT」*）の空室率は対前期比－0.4 ポイント
と小幅な低下だったものの、3.6％という数字は 2004 年の調査開始以来 4 番目に低い水準となって
います。今期（Q2）は特に竣工 1 年以上の既存物件の空室消化が進み、需給は非常にタイトな状況
です。今期の新規供給物件は 3 棟あり、うち 1 棟では一括借りが発表されています。
＊注：「 LMT 」 = Large Multi-Tenant Logistics Facilities
首都圏を 4 エリアに分けた分析では、「東京ベイエリア」（前期の空室率 4.4％）と「外環道エリア」（同
2.1％）でいずれも空室率は 0.0％に低下しました。「国道 16 号エリア」の空室率は対前期比横ばい
だったものの、これら 3 エリアの実質賃料指数は前期比 0.6～0.9％の上昇となりました。中心部で確
実に賃料が上昇しています。一方、「圏央道エリア」では空室率は微減に留まり、実質賃料は横ばい
となりました。
CBRE インダストリアル営業統括部エグゼクティブディレクター統括部長、小林麿は、「大量供給の予
定されている 2015 年 Q4 ではすでに新規供給床の 30％超までテナントが内定している。特に e コ
マースや小売業の通販部門は今後も需要の注目すべきドライバーである」とコメントしています。
近畿圏では今期の竣工物件はなく、前期（Q1）竣工物件で着実に空室消化が進み、空室率は 4.8%
に低下しました。2016 年には合計 190,000 坪にも及ぶ新規供給を控えているものの、今のところ成
約賃料が弱含む様子はみられません。デベロッパーの開発意欲は依然として旺盛で、今期も新たに
3 棟の計画が発表されています。
CBRE インダストリアル営業統括部関西支社シニアディレクター、北村健次は、「来期（Q3）竣工物件
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に具体的な入居希望テナントが集まり始め、既存物件で発生した空室に対しても確実に後継テナン
トが決定している。潜在的な物流需要は底堅い」とコメントしています。
開発計画が本格化してきた中部圏では今期も 1 棟の開発計画が加わり、福岡県でも大型開発が始
動しました。一方、札幌・仙台・岡山・広島といった地方中核都市では、拡大する物流施設のニーズ
に対する賃貸物件の不足は深刻で、新規物件の供給は切実かつ緊急の課題となっています。
詳しいマーケットの動向・見通しや各都市のマーケットデータは7月31日発刊予定の「ジャパンロジ
スティクスマーケットビュー Q2 2015」をご覧ください。
弊社ホームページ( http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx )からもご覧いただけます。
Chart1: 首都圏大型マルチテナント型物流施設
新規供給
空室率（全体）
坪
160,000
新規需要
空室率（竣工1年以上）
8%
140,000
7%
120,000
6%
100,000
5%
80,000
4%
60,000
3%
40,000
Q2 2015
Q1 2015
Q4 2014
Q3 2014
Q2 2014
Q1 2014
Q4 2013
0%
Q3 2013
-20,000
Q2 2013
1%
Q1 2013
0
Q4 2012
2%
Q3 2012
20,000
Source: CBRE, Q2 2015
Chart2: 近畿圏大型マルチテナント型物流施設
新規供給
空室率（全体）
坪
80,000
新規需要
空室率（竣工1年以上）
70,000
12%
10%
60,000
8%
50,000
40,000
6%
30,000
4%
20,000
2%
10,000
0
Q2 2015
Q1 2015
Q4 2014
Q3 2014
Q2 2014
Q1 2014
Q4 2013
Q3 2013
Q2 2013
Q1 2013
Q4 2012
Q3 2012
0%
Source: CBRE, Q2 2015
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■大型マルチテナント型物流施設空室率
首都圏
近畿圏
Q2 2014 Q3 2014 Q4 2014 Q1 2015 Q2 2015
Q2 2014 Q3 2014 Q4 2014 Q1 2015 Q2 2015
全体
6.1%
4.9%
3.8%
4.0%
3.6% 全体
0.8%
0.4%
0.4%
6.0%
4.8%
竣工1年以上
1.7%
2.0%
1.8%
3.2%
2.0% 竣工1年以上
1.0%
0.5%
0.0%
0.2%
2.3%
■大型マルチテナント型物流施設首都圏エリア別空室率・実質賃料指数
空室率
実質賃料指数（円／坪）
Q2 2014 Q3 2014 Q4 2014 Q1 2015 Q2 2015 Q2 2014 Q3 2014 Q4 2014 Q1 2015 Q2 2015
東京ベイエリア
外環道エリア
全体
3.5%
3.3%
2.9%
4.4%
0.0%
竣工1年以上
3.5%
3.3%
2.9%
4.4%
0.0%
12.4%
6.8%
2.3%
2.1%
0.0%
0.1%
0.1%
0.1%
2.3%
0.1%
3.3%
3.1%
3.3%
4.5%
4.5%
0.2%
1.1%
1.4%
3.5%
1.2%
12.7%
11.7%
10.0%
6.1%
5.7%
3.6%
4.7%
5.1%
3.4%
6.7%
全体
竣工1年以上
国道16号エリア全体
竣工1年以上
圏央道エリア
全体
竣工1年以上
6,320
6,330
6,330
6,330
6,370
4,500
4,500
4,530
4,530
4,570
3,980
3,980
4,000
4,020
4,050
3,230
3,230
3,240
3,250
3,250
調査概要
調査対象
全国16都道府県に所在する、主な用途が倉庫である一般募集された施設
対象地域：
大型マルチテナント型
物流施設 (LMT)
対象施設：
空室率：
対象：
首都圏LMTエリア別
空室率・実質賃料指数実質賃料指数：
首都圏：東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を中心とする地域（82棟）
近畿圏：大阪府、兵庫県を中心とする地域（17棟）
延床面積10,000坪以上
原則として、開発当時において複数テナント利用を前提として企画・設計された施設
（1）3月末　（2）6月末　（3）9月末　（4）12月末　時点集計
空室は集計時点で即入居可能であるものを対象（新築施設は竣工済みのものが対象）
2003年以降に竣工した大型マルチテナント型物流施設
国道16号エリアの2014年Q4時点の値を4,000円／坪として各エリアの賃料を指数化
新規契約する場合、調査時点で成約すると想定される賃料（共益費含む）
契約期間、フリーレント期間を考慮した実質的な月額賃料
CBRE ついて
CBRE グループ（NYSE：CBG）は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大
の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です（2014 年の売上ベース）。全世界で 52,000 人を超える従業員、
370 カ所以上の拠点（系列会社および提携先は除く）を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅
広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ
ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不
動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして
は日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント：@cbrejapan をご参照ください。
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