米国の1月JOLTS(求人労働異動調査)求人数は市場

2015 Mar
11
米国の1月JOLTS(求人労働異動調査)求人数は市場予想を下回るものの、14年ぶりの高水準
10日に米国労働省は1月の求人労働異動調査(以下、JOLTS)
を発表しました。労働市場の需給環境を測る指標としては失業率
が広く知られていますが、失業率は労働需給を「労働者側」から
計測した指標であるのに対し、JOLTSは「採用者側」からみた調査
であると言えます。また、JOLTSはFRB(米連邦準備制度理事会)
のイエレン議長などが金融政策を運営する際に注目している指標
の一つでもあります。
米国 求人件数と自発的離職率の推移
600
(万人)
(%)
2.2
求人件数(左軸)
500
2.0
自発的離職率(右軸)
400
1.8
300
1.6
200
1.4
100
1.2
今回の内容をみていくと、求人件数は市場予想(505万人)を
下回る499万8000人となったものの、2001年1月以来の高水準と
なっています。また、自発的離職率は上昇傾向で、労働者の目線
から有利な仕事に就ける確信が高まりつつあることなども考慮する
と、労働市場の力強さを再確認できる内容だったとみています。
賃金水準やインフレ率などの懸念点はあるものの、労働市場の
0
10/1
12/1
13/1
1.0
15/1
(年/月・月次)
14/1
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
需給の引き締まりなどから、米国の利上げ観測は強まっていくと
みています。その場合、株価は一時的に調整することも想定され
ますが、米国景気の着実な拡大を反映しながら、基調としては
堅調に推移すると考えています。
11/1
曜日
3月
日本
米国
 2月 マネーストック(M3)
前年比+2.9%(前回 同+2.8%)
 特にございません。
 1月 機械受注
 特にございません。
火
10日
グローバル・マーケット・
ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト
深澤俊雄
3月
 2月 国内企業物価指数
水
11日
当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料
に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動
します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資
信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。