2015 Mar 25 日本:中小企業景況判断指数が2ヵ月連続上昇 昨日、商工組合中央金庫による中小企業月次景況観測が発表 消費税増税前の水準に近づく 中小企業景況判断指数 (ポイント) され、3月の景況判断指数は49.8となり前月から2ヵ月連続で上昇 し、非製造業では50.0(前回47.4)と一年ぶりに景況判断の節目と なる50台を回復しました。個別の業種では飲食店・宿泊が大幅に 上昇し、全15業種のうち11業種が上昇、低下は1業種のみとなりま した。今回の結果は、2014年4月の消費税増税前の水準に近づき つつあり、中小企業の景況感が改善していることが示唆されます。 消費税増税前の駆け込み需要など 足下では、円安の進展などによる訪日外国人数が着実に増加 し、2015年2月は単月で過去最高となる138万7,000人(前年同月 比57.6%増)を記録しています。こうした高い伸びは、円安や春節 (旧正月)による中国をはじめとした東アジア地域などからの大幅な 観光客数増加が寄与したと考えられます。さらに、この春の賃上げ 交渉では、自動車を中心に昨年度を上回るベア(賃上げ)が各社 から発表され、その好影響は順次中小企業にも波及が予想される (注)50を上回っていれば前月より景況感が好転、50を下回っていれば前月より悪化したことを表す。 (出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 ことから、今後の個人消費の余力拡大に繋がると考えられます。 今回発表された中小企業景況判断における来月の見通しは今 月の水準よりやや低下するとされているものの、前述の国内消費拡 大に向けた環境が整いつつあるなどから、今後も日本経済は堅調 に推移するとみています。 グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム アシスタントストラテジスト 清水翔 (年/月) 3月 日本 米国 中小企業景況判断(商工中金) 49.8(前回 46.5) 2月 消費者物価指数(除く食品・エネルギー) 前月比+0.2%(前回 同+0.2%) 特にございません。 2月 耐久財受注(除く輸送用機器) 火 24日 3月 水 25日 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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