宅森昭吉のファンダメンタルズ

宅森昭吉のファンダメンタルズ
4⽉11⽇〜4⽉15⽇に発表される主要経済指標予測:暫定版
2⽉分機械受注(除く船舶電⼒の⺠需ベース、以下除船電⺠需)の前⽉⽐は▲12.6%程度と3カ⽉ぶ
りの減少になると予測する。前回1⽉分では鉄鋼業で⽕⽔⼒原動機2件、化学機械 1 件、計3件の⼤型案件が
あり、鉄鋼業の前⽉⽐は+928.5%の⼤幅増加だった。機械受注(除船電⺠需)全体でも1⽉分の前⽉
⽐は+15.0%と⼤きく増加した。この反動が2⽉分に出るとみる。機械受注(除船電⺠需)の前年同⽉⽐
は2⽉分では▲3.1%程度と2カ⽉ぶりの減少になるとみた。なお、機械受注は、振れやすい統計であることに
留意が必要だ。1〜3⽉期の機械受注(除船電⺠需)⾒通しは前期⽐+6.4%だが、2⽉分が予測通り
なら3⽉分の前⽉⽐が横這いでも、1〜3⽉期の前期⽐は+2.3%となり、⾒通しを下回るものの、2四半期
連続の増加になる。関連データの⼯作機械受注・内需・前年同⽉⽐は、1⽉分の+2.8%の増加から2⽉分
では▲8.7%の減少へと、11.5ポイント悪化していることなどを考慮した。
3⽉分のマネーストック「M2」平残・前年同⽉⽐は+3.1%程度と2⽉分の+3.1%と同程度の伸び率
になると暫定的に予測する。04年4⽉にマネーストック統計となってから史上最⾼だった13年11⽉分の同+
4.4%の伸び率との差は1.3ポイント程度であろう。15年3⽉分の「M2」前⽉⽐年率は+3.2%、1
6年2⽉分は同+3.0%だった。
(次⾴へ)
◎⽶国
発表⽇
時間
指標
13(⽔)
22:15
⼩売売上⾼
⼩売売上⾼(ex.auto)
⽣産者価格指数
⽣産者価格指数(⾷料エネルギー除く)
企業在庫
消費者物価指数
消費者物価指数コア
鉱⼯業⽣産指数
設備稼働率
時間
指標
21:30
21:30
21:30
21:30
23:00
14(⽊)
21:30
15(⾦)
22:15
21:30
予想
(⽉)
(⽇本)
(単位)
過去分
2⽉
1⽉
12⽉
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
▲0.1
▲0.4
+0.3
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
▲0.1
▲0.4
+0.4
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.7)
▲0.2
+0.1
▲0.2
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.1)
0.0
+0.4
+0.2
(2⽉分)
(前⽉⽐%)
(0.0)
-
+0.1
0.0
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.5)
▲ 0.2
0.0
▲0.1
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.2)
+ 0.3
+0.3
+0.2
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.4)
▲0.5
+0.8
▲0.5
(3⽉分)
(%)
(76.9)
76.7
77.1
76.5
◎⽇本
発表⽇
予想
(⽉)
機械受注 (船舶電⼒除く⺠需)
8:50
機械受注 (船舶電⼒除く⺠需)
13(⽔)
8:50
マネーストック M2
8:50
マネーストック M3
8:50
マネーストック 広義流動性
8:50
国内企業物価指数
8:50
国内企業物価指数
( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。
11(⽉)
8:50
(単位)
(▲12.6)
過去分
2⽉
1⽉
12⽉
-
+15.0
+1.0
(2⽉分)
(前⽉⽐%)
(2⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲3.1)
-
+8.4
▲3.6
(3⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+3.1)
+3.1
+3.2
+3.1
(3⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+2.5)
+2.5
+2.6
+2.5
(3⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+3.8)
+3.9
+3.9
+3.7
(3⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
▲0.2
▲1.0
▲0.4
(3⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲3.3)
▲3.4
▲3.2
▲3.5
<その他指標>
4/15(⾦)
鉱⼯業⽣産指数2⽉分速報値
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
3⽉分のマネーストック「M3」平残・前年同⽉⽐は+2.5%程度と2⽉分の+2.5%と同程度の伸び率
になると暫定的に予測する。マネーストック統計となってから史上最⾼だった13年11⽉分・14年1⽉分の同+
3.5%の伸び率との差は1.0ポイント程度になろう。15年3⽉分の「M3」前⽉⽐年率は+2.5%、1
6年2⽉分は同+2.3%だった。
3⽉分のマネーストック「広義流動性」平残・前年同⽉⽐は+3.8%程度と2⽉分の+3.9%からやや鈍
化すると暫定的に予測する。マネーストック統計となってから史上最⾼だった15年8⽉分の+4.7%の伸び率と
の差は0.9ポイント程度になろう。15年3⽉分の「広義流動性」の前⽉⽐年率は+5.5%、16年2⽉
分は同+3.7%であった。また、3⽉分平均のドル円レートの前年同⽉⽐は▲6.1%程度と、2⽉分の▲
3.0%から円⾼⽅向への⼀段の変化になるとみる。3⽉分では為替は「広義流動性」の前年同⽉⽐の若⼲の
低下要因になりそうだ。
3⽉分国内企業物価指数の前⽉⽐は+0.3%程度の上昇とみた。前年同⽉⽐は▲3.3%程度と2⽉
分の同▲3.4%から下落率はやや縮⼩するとみた。なお、前年同⽉⽐12カ⽉連続の低下になると予測する。
関連指標である⽇経商品指数17種が3⽉30⽇で120.615と2⽉末の117.439から上昇し
ていることなどを参考に判断した。
(3⽉31⽇現在)
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