2015 Mar 19 3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)開催 決定は市場予想通りの内容。利上げへ一歩前進 17-18日、米国で市場関係者が最も注目するFOMCが開催さ FRB(米連邦準備制度理事会)による経済見通し れました。声明文の内容は、利上げのタイミングに関して事前予想 通りに「忍耐強く(patient)」の文言が削除される一方で、「労働市 2015年 2016年 2017年 長期 実質GDP成長率 2.3%~2.7% 2.3%~2.7% 2.0%~2.4% 2.0%~2.3% 12月時点見通し 2.6%~3.0% 2.5%~3.0% 2.3%~2.5% 2.0%~2.3% 失業率 5.0%~5.2% 4.9%~5.1% 4.8%~5.1% 5.0%~5.2% 利上げ開始に踏み切るタイミングについて縛られることはないという ものでした。この「合理的な確信」という言葉はイエレン議長による2 12月時点見通し 5.2%~5.3% 5.0%~5.2% 4.9%~5.3% 5.2%~5.5% インフレ率(PCE) 0.6%~0.8% 1.7%~1.9% 1.9%~2.0% 2.0%. 月の米国議会証言などでもみられたものでした。 12月時点見通し 1.0%~1.6% 1.7%~2.0% 1.8%~2.0% 2.0%. 場が一層改善し、インフレ率が中期的に2%の目標に戻っていくと 合理的に確信した場合にはFF金利の目標レンジの引き上げが適 切になると見込んでいる」という文言に変更され、今後の経済指標 の結果次第では、利上げはどの会合でも起こり得ることを示唆し、 また、FRBによる経済予測では、2015年について実質GDP(国内 総生産)成長率がエネルギー価格の下落を反映した形で前回発 表分から下方修正され、失業率が労働市場の改善から、前回より も数値が引き下げられました。FOMC後の記者会見などから、FRB (出所)FRBの資料を基に三菱UFJ投信作成 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 は今後の経済成長に対する確信を高めていると考えています。米 国株式市場はFOMCの結果前までは軟調に推移していたものの、 上記の経済予測やFRBのハト派姿勢などが市場に好感され、F OMCの結果発表を受けて前日比続伸、米国債も買われ、10年 債利回りは2%を下回る内容となりました。 グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム アシスタントストラテジスト 中山 健悟 3月 18日 3月 19日 日本 米国 2月貿易収支(季節調整値) -6,388億円(前回-4,123億円) FOMC(米連邦公開市場委員会)[17~18日] 特にございません。 新規失業保険申請件数(3/14) 水 2月 景気先行指数 木 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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