スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル

スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援
中間評価結果
大 学 名
武蔵野美術大学
申請区分
タイプB:特色型
◇経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援プログラム委員会における評価(公表用)
(総括評価)
B
当初目的を達成するには、助言等を考慮し、より一層の改善と努力が必要
と判断される。
(コメント)
本事業において育成する「日本の美術・デザインを自らの言葉で海外に向け発信出来る人材」
として修得すべき外国語力以外の具体的能力について、詳細を明確化し、その育成に尽力した
結果、目標を大きく上回る実績を上げていることは高く評価できる。
一方で、設定した卒業時の外国語力スタンダードを満たした学生数、外国人留学生数・全学
生に対する比率、協定に基づく留学プログラムにおける受入学生数・全学生に対する比率、外
国語による授業の実施率、外国人教員等比率、一定の外国語力スタンダードを満たす事務職員
の割合についてはそれぞれ数値目標を下回っている。実効性の期待できる改善策の実施が計画
されているが、外国語力の格段の進展のため今後一層の努力が必要である。
しかしながら、本取組を評価するに当たり、美術系大学の持つ特殊性を無視することはでき
ない。すなわち、作品制作技術の習得そして作品自体が言葉を超えた重要性を持つ美術系大学
と、言葉(記号を含む)による説明が本質である一般の大学とは一線を画す必要があると思わ
れる。貴学は他の美術系大学に範を示すモデルケースとなる取組を実施しているという自覚を
持ち、作品に全てを語らせるという基本的な方法論にとらわれず、作品について異なる文化背
景を持つ外国人と英語を通じて語り合える力を育成するために努力してきたことは認められ
る。
美術系大学のグローバル化のため、分野の特殊性を考慮するとともに、目標の達成に向けた
更なる取組が求められる。海外インターンシップの導入とその単位化、並びに専門科目の英語
による授業の実施数の増加等、語学力の向上のための具体的施策を着実に実行しその成果を期
待する。