スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援 中間評価結果 大 学 名 関西学院大学 申請区分 タイプA:全学推進型 ◇経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援プログラム委員会における評価(公表用) (総括評価) A これまでの取り組みを継続することによって、事業目的を達成することが 可能と判断される。 (コメント) 本事業の目的達成に向けて、単に単位取得を伴う海外留学経験者数等の数値目標達成にとど まらない、質の高いグローバル人材を涵養していくという明確なビジョンの下、学生への動機 付け、事前学習-実践学習-事後学習のカリキュラムの体系化と内容の充実、グローバルダイ アログを通じた外国人留学生や日本人学生の海外留学経験者とのネットワーク作りや情報交換 のための機会の拡充等、プログラムの質を担保する取組が意欲的に実施されている。 SNS の積極的な利用、 「世界市民グローバルフォーラム」の開催等計画された取組も順調に実 行に移している。ワンストップセンターを目指した事務部局の統合、外国人留学生と日本人学 生の交流が可能なグローバルラウンジの設置等、学生の多様なニーズに迅速に対応できる全学 的支援体制による環境整備も進んでいる。また、生徒の9割近くが内部進学する附属高校がス ーパーグローバルハイスクールに指定され、高大連携も更に強化される方向にある。このよう に、長期的な観点からグローバル人材を育成する土壌が存在することは、本事業の波及効果の 大きさにもつながり期待が持てる。 平成25年度のグローバルリーダーコース、グローバルエキスパートコース、グローバルシ ティズンコースの修了者数が数値目標を大幅に下回っているが、それに対する課題分析、現時 点におけるコース登録者数に基づく修了見込み者数の想定などから、最終年度には数値目標を 達成する可能性が具体的数値で提示されており、今後、スーパーグローバル大学創成支援との 総合的な取組を展開する中で、最終年度に向けて加速度的に活動が推進されることに期待が持 てる。 しかしながら、学生の自己評価及びキャリアデザインのために大学側が重要なツールとして 強調している KG ポートフォリオは、学生の中では認知度が低く、実際にはあまり活用されてい ないように見受けられる。ポートフォリオを学生が積極的に活用するよう動機付けを行い、学 生間や学生教員間でその有用性に関する情報を共有しながら、是非関西学院大学モデルとでも いうべき実績を積み上げ、他大学に紹介していくことが必要である。
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