スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル

スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援
中間評価結果
大 学 名
芝浦工業大学
申請区分
タイプB:特色型
◇経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援プログラム委員会における評価(公表用)
(総括評価)
B
当初目的を達成するには、助言等を考慮し、より一層の改善と努力が必要
と判断される。
(コメント)
本事業は「統合的問題解決能力を備えた世界(社会)に貢献できる技術者」の育成を目指し、
工学系の大学として教育改革と国際化を進める取組である。
目標の達成状況については、日本人学生の海外留学者数が数値目標の1.7倍強、外国語によ
る授業数が数値目標の1.8倍強、外国人教員等の数も数値目標を上回っており、これらの点
については順調に進捗している。また、実績が数値目標を下回っている項目に関しては、全体
として改善の必要はあるものの、達成に至っていない要因分析も十分に行われている。留学推
進のためクォーター制の導入も検討しており、それに関する教員のコンセンサスを形成する努
力もなされている点は評価できる。
しかしながら、英語力が不足している学生に対してのリメディアル授業、初年時教育等の配
慮が不足しているように見受けられる。また、外国人教員等の実績については、数値目標を上
回っているものの、全教員数の3分の1以下である状況を踏まえると更なる改善が求められる。
また、卒業時の外国語力スタンダードを満たす学生数に関する取組の遅れが顕著である。卒
業研究等が多忙のため、外国語力強化に割く時間がないという学生の事情は理解できるものの、
早急な対応が求められる。加えて、計画された幾つかの取組については平成25年度末段階に
おいて未実施であり、「今後の展望」として記載されている事項が多く、これらの現状を鑑み
ると計画の完遂が危惧される。
工学系大学において学生・教職員のグローバル化の遂行に難しい面があるのは理解できるが、
この分野での牽引者として覚悟を持って鋭意努力し、遅れの目立つ取組についてはスピード感
を持って改善を図ることを期待する。