【社内限】 セクターレポート

(広告審査番号 MG5690-150303-39)
~ブラジルレアル相場の見通しについて~
2015 年 3 月 3 日
みずほ証券
ブラジル経済の中期展望、サマリー
経済規模は大幅拡大、内外金利差がブラジルへの資金流入を下支え
①経済規模は大幅拡大:2000年代以降、世界経済の成長や投資資金の流入を背景に経済規模は大幅に拡大
②多様な産業基盤:資源国ながら工業化が進展、自動車やバイオ等、広範かつ多様な産業基盤を有する
③金利差等が資金流入を下支え:米金融政策の正常化にともない資本流入の一時的な減少が見込まれるが、
大幅な内外金利差が続く公算が大きく、基調的に債券を中心とした証券投資の流入が続くと予想
経済規模はここ 10 年で約 4 倍に拡大、1 人当たりGDPは 1 万ドル台に
(%)
10
8
ブラジルの経済規模と成長率
(年次:2000~2019)
IMF見通し
(10億ドル)
3,500
実質GDP前年比(左目盛)
名目GDP水準(右目盛)
3,000
2,500
6
2,000
4
1,500
2
1,000
0
500
▲2
0
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
出所:IMF World Economic Outlook October 2014 よりみずほ証券作成
(年)
名目GDPおよび1人当たりGDPの国際比較
2013年
名目GDP 1人当たりGDP
順位
国名
10億ドル
ドル
1 米国
16,768
53,001
2 中国
9,469
6,959
3 日本
4,899
38,468
4 ドイツ
3,636
44,999
5 フランス
2,807
44,099
6 英国
2,523
39,372
7 ブラジル
2,246
11,173
8 ロシア
2,097
14,591
9 イタリア
2,072
34,715
10 インド
1,877
1,509
11 カナダ
1,827
52,037
12 オーストラリア
1,506
64,578
13 スペイン
1,359
29,150
14 韓国
1,304
25,975
15 メキシコ
1,261
10,650
16 インドネシア
870
3,510
17 オランダ
854
50,816
18 トルコ
820
10,721
19 サウジアラビア
748
24,953
20 スイス
650
81,276
大幅な内外金利差等が資金流入を下支え
ブラジルの国際収支とドルレアル相場(月末値)の推移
(月次:2007/1~2015/2)
(億ドル)
250
(1ドル=レアル)
1.4
200
150
1.7
100
50
2.0
0
▲ 50
2.3
▲ 100
▲ 150
2.6
▲ 200
▲ 250
07/1
経常収支
証券投資
ドルレアル相場(右逆目盛)
08/1
09/1
10/1
直接投資
その他投資
2.9
11/1
12/1
(注)国際収支は2015年1月まで
出所:ブラジル中銀、ブルームバーグのデータ等よりみずほ証券作成
13/1
14/1
15/1
(年/月)
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決
定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証した
ものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあり
ます。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
1
みずほ証券
ブラジルの金融・財政政策、為替相場
当局の政策運営に対する信認の回復を通じて為替相場も安定へ
①中銀は引き締めスタンスを維持:干ばつや政府の緊縮策の影響で当面、物価上昇圧力の強い状況が続く
②政府は緊縮スタンスを継続:基礎的財政収支の悪化に対応、格下げ懸念の払しょくへ
③為替相場の安定:当局の政策運営に対する信認回復を通じてレアルも下げ渋りから徐々に持ち直しへ
中銀はインフレ圧力拡大への対応として、引き締めスタンスを継続
(%)
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
08/1
ブラジルの消費者物価上昇率(前年比)と政策金利の推移
(月次:2008/1~2015/3)
政策金利(現行:12.25%)
消費者物価上昇率
許容範囲上限:前年比+6.5%
中銀のインフレ目標中央値:前年比+4.5%
許容範囲下限:前年比+2.5%
09/1
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)消費者物価上昇率は2015年1月まで。政策金利は3/2時点
出所:ブラジル中銀、ブラジル地理統計院(IBGE)、ブルームバーグのデータ等よりみずほ証券作成
15/1
(年/月)
2 期目のルセフ政権は増税や歳出削減に着手
ブラジルの基礎的財政収支の推移
(10億レアル)
(%)
5.0
(月次:2005/1~2015/1)
40
基礎的財政収支(過去12ヵ月累積)対GDP比(折れ線グラフ、右目盛)
30
4.0
20
3.0
10
2.0
0
1.0
▲ 10
基礎的財政収支
(棒グラフ、左目盛)
▲ 20
0.0
▲ 30
05
06
07
08
09
10
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成
11
12
13
14
▲ 1.0
15
(年)
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決
定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全性を保証した
ものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあり
ます。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
2
みずほ証券
ブラジルレアル相場のテクニカル的な視点
ブラジルレアル円は徐々に持ち直しへ
①中長期的な見方:52週移動平均線からは大きく下方にかい離しているが、足元で下げ渋りの動き
経済の需給が改善、インフレ期待に変化も
②短期的な見方:20日移動平均線も▲3%かい離水準から上離れしつつあり、底入れの兆候
③今後の見通し:ドル高円安基調の継続も考慮すれば、ブラジルレアル円は徐々に持ち直しへ
52 週移動平均線は大きく下方にかい離も、足元で下げ渋りの兆候
(1レアル=円)
65
ブラジルレアル円相場の推移
(週次:2009/1/1~2015/2/27)
レアル円
60
52週移動平均線
+10%かい離
55
▲10%かい離
50
45
40
35
09
10
11
12
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成
13
14
15
(年)
20 日移動平均線も底入れの兆候
(1レアル=円)
49
ブラジルレアル円相場の推移
(日次:2014/1/1~2015/3/2)
(1レアル=円)
49
+3%かい離
48
48
47
47
46
46
45
45
44
44
43
20日移動平均線
43
42
42
▲3%かい離
41
40
14/1
14/3
14/5
14/7
14/9
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成
41
40
14/11
15/1
(年/月)
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する最終決
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ものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随時変更することがあり
ます。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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みずほ証券
金融商品取引法に係る重要事項
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商 号 等 :みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第94号
加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、
一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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