仕様書 ロボット・機械システム部 1.件名 加工用レーザーによる

仕様書
ロボット・機械システム部
1.件名
加工用レーザーによるイノベーション主導と省エネルギー貢献に関する調査
2.目的
現在、欧米などレーザー先進国では、ものづくり分野におけるレーザー技術開発が加速している。
日本にとって、ものづくり産業は生命線であり、レーザー加工は最重要ツールのひとつであるが、海
外勢が加工用レーザー分野の主導権を握って久しい。我が国が加工用レーザー分野での優位性を確立
し、ものづくり産業を強化するためには、先行する海外企業における加工用レーザー技術動向と世界
市場動向を詳細に把握し、差別化を図るための開発体制を構築することが急務である。
本調査事業では、加工用レーザー分野のグローバル市場動向および技術動向に関する調査、加工用
レーザー分野でのイノベーション主導のための調査、および加工用レーザー分野の国内ストック(技
術・組織・人材)の連携・融合に関する調査を行うことで、日本が加工用レーザー分野で世界を主導
するためのシナリオ構築を行う。同時に、地球規模での環境保護・省エネルギー化への要求が強まる
中、産業技術にとって重要な手段となることが期待されるレーザー加工による省エネルギー化につい
て、定量的な調査と分析を行う。
3.内容
(1)加工用レーザー分野でのグローバル市場動向および技術動向に関する調査
直接加工半導体レーザー、セラミックレーザー、ファイバーレーザー等の加工用レーザー分野
における中・長期的な世界市場動向、上記各加工用レーザー産業における我が国の影響力(シェ
ア等)の推移について調査し、ポジショニング分析を行う。また、国外を中心とした有力企業・
学識関係者へのヒアリング等により、加工用レーザーの高効率化技術、高輝度化・高出力化技術、
低コスト化技術、加工シミュレーション技術等の動向と将来展望、およびこれらと Industry4.0
との関係性等についても調査を行う。
(2)加工用レーザー分野でのイノベーション主導のための調査
加工用レーザー技術により展開可能なイノベーションに関する調査を行う。我が国が得意とす
るセラミック技術を活用した超高出力レーザーや、短波長領域(紫外等)の高出力レーザー、直
接加工半導体レーザーなどの技術の中・長期的な見通しをもとにして、自動車産業等のものづく
り分野でのイノベーションを主導するために何をするべきか、およびどのような加工用レーザー
が必要なのかを、国内外の有力企業・学識関係者へのヒアリング等により調査する。
以上の調査結果をまとめた報告会を開催する。
(3)加工用レーザー分野の国内ストックの連携・融合と省エネルギー貢献に関する調査
加工用レーザーに関する国内の優れたストック(技術・組織・人材)を調査し、海外の有力企
業に対して永続的に優位に立つための体制・組織・産業エコシステムに関するシナリオ構築につ
いての調査を行う。同時に、地球規模での環境保護・省エネルギー化への要求が強まる中、産業
技術にとって重要な手段となることが期待されるレーザー加工による省エネルギー貢献につい
て、定量的な調査・分析を行う。
(4)事業終了時には、以上の調査結果を踏まえたシンポジウム等を開催し、広く事業成果の発信と普
及に努める。
4.調査期間
NEDO が指定する日から平成 27 年 9 月 30 日まで(0.5 年間)
5.予算額
2,000 万円以内(0.5 年間)
6.報告書
提出期限:平成 27 年 6 月中(中間報告)
、平成 27 年 9 月中(最終報告)
提出部数:電子媒体 CD-R(PDF ファイル形式) 3 枚
提出方法:
「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。
http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html
7.報告会等の開催
委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。
以上