データセンター・プロジェクト報告・懇親会に於ける岸野駐ラオス日本国大使挨拶 於 2015.07.30 ラオプラザ・ホテル ボービエンカム・ヴォンダラ科学技術大臣閣下 ご列席の皆様 本日、このような場でご挨拶できることを光栄に思います。ご招待に感謝します。 コンテナ型データセンター導入プロジェクトは、この一年半の間自分自身間接的に 関わってきた案件であります。昨年 3 月、ボービエンカム大臣が訪日し、松江の IIJ データセンターを視察された際にも、松江までご一緒した経緯があり、本件は、自分 にとっても思い入れのある案件であります。 このプロジェクトは、ラオス政府の IT 基盤の整備、更には、将来を担う IT 人材 の育成に大きなインパクトを持つ案件であります。このプロジェクトがラオスに於け る E-Government の確立に中長期的観点から寄与し、また内外ユーザーのニーズに 応えていくことを期待しています。 一年半前にアイデア段階から始まったこのプロジェクトが、その後共同プレ F/S を経て、今日 NEDO が支援する環境プロジェクトとして審査の最終段階に来ている ことを嬉しく思います。この間、ボービエンカム大臣を始めとする科学技術省関係者、 豊田通商、IIJ 他日本企業関係者がプロジェクトの形成に向けご尽力されてきたこと に心より敬意を表します。NEDO による手続きが速やかに完了し、NEDO と科学技 術省の間で MOU が締結され、プロジェクトが実施に向け具体的に動き出すことを強 く期待しています。折しも今年は、日本とラオスが外交関係を樹立してから 60 年目 に当たります。この記念すべき年に、コンテナ型データセンターという日本の技術を 象徴するプロジェクトが実現に向け一歩踏み出すことを確信しています。 ラオスでは、自然災害が少なく、また電気料金が安価で電力供給が比較的安定して います。ラオスに進出する日系企業はこの三年間で倍増しており、現在もこのモメン タムが続いています。また、隣接するタイやベトナムには日系企業の産業集積地があ ります。この様なビジネス環境の中で、IT はビジネスとしても大変有望な分野と考 えます。是非このコンテナ型データセンター・プロジェクトを飛躍台として、日系企 業による IT ビジネスがこのラオスの地に根付くことを願ってやみません。 最後に、プロジェクトの成功、そして皆様のご健康とご多幸を祈念して、私の挨拶 といたします。
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