仕様書 - Nedo

仕様書
材料・ナノテクノロジー部
1.件名
新規ナノ炭素材料開発技術に関する検討
2.目的
カーボンナノチューブ、グラフェン、フラーレン、ナノダイヤ等のナノ炭素材料は、その発見、または、
その後の研究の進展に日本の研究者が大きく貢献し、日本が世界トップレベルにある材料である。これら
炭素材料は、非常に軽量であることから構造部材へ応用することで、高いエネルギー利用効率を期待する
ことができる。また、電気や熱の伝導率が高く、放熱部材への応用や、導電性材料への応用で、省エネル
ギー効果を高めることも考えられる。資源に乏しい我が国では、無尽蔵ともいえる炭素を利用して、材料
産業を活性化することで、国益に大きく貢献することが期待できる。
一方で、これまでのナノ炭素材料開発は、その発見から工業規模生産や応用製品化に至るまでに相当な
時間を要している。今後、さらなる激化が予想される国内外での開発競争に対し、日本が優位性を保つた
めには、大きなブレークスルーや、開発期間を大幅に短縮する等の新たな戦略が必要になる。
そこで本調査研究では、これらナノ炭素材料の実用化をさらに加速する研究開発や、将来の大きなシー
ズに発展しうる開拓研究において、従来の開発手法に新たに工夫された手法(開発支援技術)を取り入れ
ることで、より一層の研究開発の加速や発展が可能なことを示すことを目的とする。
3.内容
本調査研究は、NEDO「低炭素社会を実現するナノ炭素材料実用化プロジェクト」内の次期戦略的重
点テーマ探索という位置づけで、
「新規ナノ炭素材料開発技術に関する検討」を委託事業として実施する。
実施内容の大枠としては、ナノ炭素材料の産業力強化に資する技術開発を行う。加えて、上述の目的を達
成するため、より工夫された計算機支援(物性予測シミュレーション、ハイブリッド材料への応用、数理
モデルの活用等)を中心に、合成プロセスの高速化、実環境下(in situ)計測といった開発支援技術を取
り入れた新規なナノ炭素材料開発手法の探索を目指す。ただし、実験による検証を行わない計算のみの提
案は対象としない。
4.調査期間
NEDOが指定する日から平成29年2月28日(火)まで
5.予算額
10百万円~20百万円程度/件 2件程度
6.報告書
提出期限:委託業務の完了した日の翌日から60日以内
提出部数:電子媒体CD-R(PDFファイル形式)
1枚
提出方法:「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。
http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html
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7.報告会等の開催
委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。
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