事 務 連 絡 平成27年 2月6日 管内関係機関 担当者 様 長崎県県北保健所 地域保健課 健康対策班 感染症発生動向について このことについて、第5週(1月26日 ∼ 2月1日)の動向をお知らせします。 定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数) 感染症の疾病 インフルエンザ RSウイルス感染症 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水 痘 手足口病 伝染性紅斑 突発性発疹 百日咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎(ロタウイルス) 県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町) 長崎県 全国 平成27年2週 平成27年3週 平成27年4週 平成27年5週 平成27年5週 平成27年5週 37.25 0.67 0.00 4.00 12.67 1.67 0.33 0.00 1.67 0.00 0.00 2.67 70.75 0.33 0.00 4.67 17.67 1.00 0.00 0.00 2.33 0.00 0.00 0.67 85.75 2.33 0.00 4.67 12.67 0.00 0.00 0.00 0.67 0.00 0.00 0.00 53.00 1.33 0.00 10.67 14.33 0.67 0.00 0.00 0.67 0.00 0.00 1.67 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 37.64 0.82 0.20 2.25 7.77 0.30 0.86 0.11 0.27 0.00 0.00 0.48 0.00 1.13 0.00 0.00 0.08 0.00 0.33 29.11 0.71 0.26 2.44 7.55 0.44 0.34 0.39 0.41 0.01 0.02 0.30 0.02 0.39 0.02 0.04 0.22 0.01 0.15 :警報レベル :注意報レベル ●インフルエンザについて、県北保健所管内の定点当たり数は53.00(前週85.75)と、前週より減少しましたが、依 然警報レベル(開始基準値30)を超えています。管内定点医療機関からの報告内訳では、10∼14歳(54人)、7歳(19 人)、6歳(18人)、2歳(15人)の順に多くなっています。小中学校や保育所、幼稚園を中心に未だ感染が広がっている ようです。 長崎県の定点当たり数は37.64(前週57.64)、隣接する佐世保市保健所管内の定点当たり数は56.36(前週8 8.00)、伊万里保健所管内の定点当たり数は38.60(前週59.60)、唐津保健所管内41.00(前週71.43)といず れも前週より減少しましたが警報レベルにあります。 県のインフルエンザウイルスサーベイランスでは、12月から1月にかけて採取された24検体のうち20検体からA/H3 型(A香港型)が検出され、A/H1pdm09型(2009年に流行した型)、B型が1検体ずつ検出されています。このように インフルエンザは抗原性(型)の違うウイルスが同じシーズン内に複数流行することが多いので、一度罹ったからといっ て、同じシーズンに再度罹らないという訳ではありません。管内の報告の多くはA/H3型(A香港型)のようですが、B型 の報告もあります。抗原性(型)が違っていても予防法には大きな違いはありません。外出先から帰宅した際の手洗いの 励行やマスクなどによる「咳エチケット」を徹底し、可能な限り人混みへの外出は避けましょう。また、症状がある場合は 医療機関を受診しましょう ●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について、県北保健所管内の定点当たり数は10.67(前週4.67)と増加し、長崎県の 定点当たり数2.25(前週1.66)、全国の定点当たり数2.44(2.34)を上回り、警報レベル(開始基準値8)になってい ます。県内の他地区と比較すると報告数が多くなっています。管内定点医療機関からの報告をみると全て4∼6歳からの 報告となっています。 本疾患の好発年齢は5∼15歳で、鼻汁や唾液の飛沫によってヒトからヒトへ感染します。また、食品を介しての経口感 染もあります。潜伏期間は約1∼4日で、突然の発熱(高熱)、咽頭痛、全身倦怠感、時に皮疹もあります。急性期患者の 感染力は強いですが、適切な抗菌薬の投与により、多くは1∼2日後には症状も消失し、感染力も低下しますので、早期 に医療機関を受診しましょう。また、手洗いやうがいを励行し、感染防止に努めましょう。 ●感染性胃腸炎について、県北保健所管内の定点当たり数は14.33(前週12.67)と前週より増加し、長崎県内の他 地区より報告数が多い状況ですので、今後の動向に注意が必要です。管内定点医療機関からの報告内訳をみると乳幼 児から成人まで幅広い年齢より報告がありますが、1∼5歳の乳幼児からの報告が多くみられます。ロタウイルスを原因 としたものも増加しているようです。流水と石けんによる入念な手洗い、嘔吐物や排泄物の適切な処理を徹底しましょう。 健康対策班 吉村・北村 TEL 0950-57-3933
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