事 務 連 絡 平成28年11月11日 管内関係機関 担当者 様 長崎県県北保健所 地 域 保 健 課 感染症発生動向について このことについて、第44週(10月31日∼11月6日)の動向をお知らせします。 定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数) 県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町) 感染症の疾病 長崎県 全国 平成28年41週 平成28年42週 平成28年43週 平成28年44週 平成28年44週 平成28年44週 インフルエンザ RSウイルス感染症 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水 痘 手足口病 伝染性紅斑 突発性発疹 百日咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 0.00 0.00 0.00 2.00 2.67 0.67 2.00 0.33 1.00 0.00 0.00 1.67 0.50 0.00 0.00 1.00 5.67 0.00 1.33 0.33 2.33 0.00 0.00 3.00 0.00 0.67 0.00 1.67 2.33 0.67 5.67 0.33 0.67 0.00 0.00 0.00 0.25 2.67 0.67 2.00 6.67 0.00 2.00 0.00 1.00 0.00 0.00 1.33 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.47 0.73 0.20 1.16 5.39 0.05 1.82 0.02 0.27 0.00 0.70 1.23 0.00 1.50 0.00 0.00 1.00 0.00 0.00 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎(ロタウイルス) :警報レベル 0.59 1.33 0.24 1.70 6.41 0.33 0.91 0.10 0.41 0.02 0.25 1.05 0.01 0.68 0.01 0.04 1.12 0.01 0.02 :注意報レベル ●手足口病について 県北保健所管内の定点当たり数は2.00(前週5.67)であり、第43週から警報が発令されています。 【警報レベル開始基準値5、警報レベル終息基準値2】 本疾患は、初夏から夏場にかけて流行する水疱性発疹を特徴とするウイルス性疾患ですが、流行の大きさ は年毎に異なり、発生が初冬まで続いたり、ほとんど発生しない年もあります。 感染経路は糞口感染、飛沫感染や水疱内容液からの接触感染です。症状は手・足・臀部の斑状丘疹・水 疱、口腔内の粘膜疹、食欲不振、咽頭痛、発熱(症例の40%では発熱なし)等があります。感染予防策とし ては手洗い、うがいが重要です。原因ウイルスによっては無菌性髄膜炎や脳症を併発し重症化する場合が あります。症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 【トピックス 腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう】 第44週において、長崎市保健所管内で1例(0−157)、県央保健所管内で2例(0−111)の腸管出血性 大腸菌患者の発生がありました。また、第44週の県北保健所管内感染性胃腸炎の定点当たり数は6.67 (前週2.33)と警報レベルではありませんが増減をくりかえしているため、今後の動向に注意が必要です。 これらの主な感染経路は、菌に汚染された食品を食べたり、患者の便で汚染された手を介しての経口感染 です。2∼7日の潜伏期間の後、腹痛・下痢・血便などの症状を呈します。無症状の場合もありますが、発症 者の約5%が、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症(けいれんや意識障害)などの合併症を起こし、時には死 亡することもあります。特に、抵抗力の低い高齢者や小児などでは注意が必要です。次の点に気をつけて感 染予防に努めましょう。 ●食肉を調理する際は、十分に加熱しましょう。 ●生肉を調理する際、器具は専用のものにするか、使用後すぐに十分な洗浄・消毒をしてから他の 調理に使用しましょう。 ●トイレやオムツ交換の後、調理・食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。 ●下痢症状があるときは、プールの使用や入浴は控え、シャワー浴または最後に入浴しましょう。 ●症状があるときは速やかに医療機関を受診しましょう。 , 地域保健課 健康対策班 TEL 0950-57-3933
© Copyright 2024 ExpyDoc