感染症発生動向 第51週[PDFファイル/16KB]

事 務 連 絡
平成29年1月5日
管内関係機関 担当者 様
長崎県県北保健所
地 域 保 健 課
感染症発生動向について
このことについて、第51週(12月19日∼12月25日)の動向をお知らせします。
定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数)
県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町)
感染症の疾病
長崎県
全国
平成28年49週 平成28年50週 平成28年51週 平成28年51週 平成28年51週
インフルエンザ
RSウイルス感染症
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水 痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発疹
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
細菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎
マイコプラズマ肺炎
クラミジア肺炎
感染性胃腸炎(ロタウイルス)
1.50
2.33
1.00
5.67
5.67
0.33
1.67
0.00
0.33
0.00
0.00
0.33
3.75
0.33
1.00
● 9.67
11.67
0.33
1.00
0.33
1.00
0.00
0.00
1.00
7.00
1.67
0.33
● 24.67
17.00
0.00
2.33
0.00
0.00
0.33
0.00
0.33
0.00
0.00
2.00
0.00
0.00
0.00
0.00
1.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
3.19
0.57
0.39
4.64
8.48
1.05
0.55
0.00
0.32
0.02
0.25
0.66
0.00
0.88
0.00
0.00
0.75
0.00
0.00
8.38
0.70
0.48
2.36
● 17.28
0.60
0.39
0.13
0.38
0.01
0.07
0.88
0.01
0.69
0.01
0.03
0.84
0.02
0.05
●:警報レベル ▲:注意報レベル
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が、過去6年間で最も多くなっています
と
県北保健所管内の定点当たり数は24.67(前週9.67)と増加し、第50週から警報レベル(開始基準値8、終息基準
値4)が続いています。定点当たり報告数が多い3保健所は県北保健所、上五島保健所7.00、佐世保市保健所6.50
の順となっています。また、隣接する唐津保健所は6.25、伊万里保健所は0.33であり、県北保健所管内が突出して多
い状況です。
本疾患の好発年齢は5∼15歳で、鼻汁や唾液の飛沫によってヒトからヒトへ感染するため、家庭や学校等の集団生活
での感染が多いといわれています。また、食品を介しての経口感染もあります。潜伏期間は約1∼4日で、突然の発熱(高
熱)、咽頭痛、全身倦怠感、時に皮疹もあります。急性期患者の感染力は強いですが、適切な抗菌薬の投与により、多く
の場合1∼2日後には症状も消失し、感染力も低下しますので、早期に医療機関を受診しましょう。また、手洗いやうがい
を励行し、感染防止に努めましょう。
●インフルエンザが、県内保健所の中で最も多くなっています
県北保健所管内の定点当たり数は7.00(前週3.75)と県内保健所の中で最も多くなっています。定点当たり報告数
が多い3保健所は県北保健所、県南保健所(島原市・雲仙市・南島原市)4.88、西彼保健所(西海市・長与町・時津町)
3.83の順となっています。警報レベル(開始基準値30、終息基準値10)、注意報レベル(開始基準値10)の発令はあり
ませんが、今後の動向に注意してください。
例年、地方におけるインフルエンザの流行は年末年始の帰省客によって持ち込まれたウイルスに端を発して、本格的な
流行が始まり、1月下旬から2月上旬に流行のピークを迎えます。飛沫や接触により、感染が成立するため、外出先から
帰宅した際の手洗いやうがいの励行、マスクの着用など、積極的な感染予防を心がけましょう。
●感染性胃腸炎が、県内保健所の中で最も多くなっています
県北保健所管内の定点当たり数は17.00(前週11.67)と県内保健所の中で最も多くなっています。定点当たり報告
数が多い3保健所は県北保健所、県央保健所(諫早市・大村市・東彼杵町・川棚町・波佐見町)15.00、西彼保健所(西
海市・長与町・時津町)8.75の順となっています。手洗いの励行とともに体調管理に注意し、感染防止に努めましょう。
《お知らせ》年末年始に伴い、平成28年第52週・平成29年第1週の国の感染症発生動向還元日が、1月の第2週になる
ため、次回の県北保健所の週報還元日は、1月13日(金)頃を予定しています。
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地域保健課 健康対策班
TEL 0950-57-3933