感染症発生動向 第48週[PDFファイル/237KB]

事 務 連 絡
平成28年12月9日
管内関係機関 担当者 様
長崎県県北保健所
地 域 保 健 課
感染症発生動向について
このことについて、第48週(11月28日~12月4日)の動向をお知らせします。
定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数)
県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町)
長崎県
全国
感染症の疾病
平成28年45週 平成28年46週 平成28年47週 平成28年48週 平成28年48週 平成28年48週
インフルエンザ
0.75
0.25
0.50
1.25
1.07
2.49
RSウイルス感染症
0.67
0.33
4.00
1.67
0.68
0.97
咽頭結膜熱
1.00
0.33
0.00
0.33
0.50
0.43
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
4.67
4.00
1.67
5.00
2.84
2.41
感染性胃腸炎
11.33
29.00
7.33
14.00
7.32
17.37
水 痘
0.33
0.33
0.00
0.33
0.36
0.62
手足口病
0.67
1.00
1.00
1.67
0.80
0.61
伝染性紅斑
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.13
突発性発疹
0.33
1.67
0.33
0.33
0.36
0.45
百日咳
0.00
0.00
0.00
0.00
0.02
0.01
ヘルパンギーナ
0.00
0.00
0.33
0.33
0.45
0.12
流行性耳下腺炎
0.67
0.00
0.67
0.33
1.48
1.05
急性出血性結膜炎
0.00
0.01
流行性角結膜炎
0.38
0.72
細菌性髄膜炎
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.01
無菌性髄膜炎
0.00
0.00
0.00
0.00
0.17
0.05
マイコプラズマ肺炎
1.00
0.00
0.00
1.00
0.50
1.13
クラミジア肺炎
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.01
感染性胃腸炎(ロタウイルス)
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.02
:警報レベル
:注意報レベル
【トピックス】 インフルエンザの流行シーズンに入りました
インフルエンザの全国的な流行は、例年11月下旬から12月上旬頃に始まり、年が明けて1月から3月頃にピークを
迎えます。本県では、1月から本格的な流行が始まり、以後患者数が急増して2月初旬から中旬にかけてピークに達
する傾向にあります。第46週より全国の定点あたり報告数が1.38となり、流行開始の目安としている「1.00」を超
えたことから厚生労働省が全国的に流行シーズンに入ったとの報告がありました。2週遅れて今回第48週の長崎県の
定点あたり報告数が1.07(前週0.77)、県北保健所管内の定点当たり報告数が1.25(前週0.50)となり、本県も
インフルエンザが流行シーズンに入りました。なお、本県では11月のインフルエンザサーベイランスの3検体からA/H
3型を検出しています。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスを原因とする気道感染症です。他の原因によるかぜ症候群より重症化し
やすい傾向がありますので注意を要します。感染経路は、咳やくしゃみの飛沫による飛沫感染と、飛沫等に含まれる
ウイルスが付着した手指で自分の眼や口、鼻を触ることによって成立する接触感染があります。1日から3日間の潜伏
期間のあとに38度以上の発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状が突然現れます。これに続いて
咳、鼻汁などの上気道炎症が起こり、約1週間で軽快するのが典型的なインフルエンザの症状です。呼吸器、循環器
等に慢性疾患を持つ方は、その病状が悪化することもあります。小さなお子さんの場合、熱性痙攣や気管支喘息を誘
発することもあります。
飛沫や接触により感染が成立するため、外出先から帰宅した際の手洗いの励行やマスクなどによる「咳エチケット」
の徹底など、積極的な感染予防を心掛けましょう。
参考:https://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/224835.html
(長崎県医療政策課:インフルエンザの流行シーズンに入りました)
地域保健課 健康対策班
TEL 0950-57-3933