県北保健所管内感染症発生動向 第18週[PDFファイル/15KB]

事 務 連 絡
平成28年5月13日
管内関係機関 担当者 様
長崎県県北保健所
地域保健課 健康対策班
感染症発生動向について
このことについて、第18週(5月2日 ∼5月8日)の動向をお知らせします。
定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数)
感染症の疾病
インフルエンザ
RSウイルス感染症
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水 痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発疹
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町)
9.75
0.00
0.67
2.00
12.00
0.33
0.00
0.67
1.00
0.00
0.00
0.00
13.50
0.33
2.00
0.67
10.33
0.67
0.00
0.33
2.67
0.00
0.67
1.00
7.25
0.00
1.00
1.00
9.33
0.67
0.33
0.33
2.67
0.00
0.33
1.33
2.00
0.00
0.67
1.00
2.33
1.67
1.00
0.33
1.33
0.00
0.33
0.67
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
細菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎
マイコプラズマ肺炎
クラミジア肺炎
感染性胃腸炎(ロタウイルス)
長崎県
全国
平成28年15週 平成28年16週 平成28年17週 平成28年18週 平成28年18週 平成28年18週
:警報レベル
2.19
0.20
0.30
1.55
2.84
0.48
0.16
0.14
0.43
0.00
0.09
0.75
0.00
1.88
0.00
0.00
0.33
0.00
0.08
1.24
0.11
0.41
1.65
4.37
0.38
0.06
0.29
0.44
0.01
0.06
0.76
0.02
0.59
0.03
0.04
0.43
0.01
0.48
:注意報レベル
●感染性胃腸炎について、県北保健所管内の定点当たり数は2.33(前週9.33)と前週より減少し
ていますが、例年3月∼5月にかけて乳幼児を中心に流行がみられますので、しばらくは動向に注意し
てください。 感染性胃腸炎は、細菌又はウイルス等による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。特
にロタウイルスを原因とした感染性胃腸炎は、感染力が強く、乳幼児を中心に保育所等で流行します。
嘔吐物や下痢便の処理と消毒は速やかに行う必要がありますが、処理をした職員が感染しないよう
に、マスク・手袋・エプロンを着用して処理をしましょう。処理に必要な物品(消毒剤・バケツ・手袋・マス
ク・エプロン・雑巾やペーパータオル・ごみ袋等)をひとまとめにしてあらかじめ準備し、すぐに使えるよ
うにしておきます。
予防としては、おむつの適切な廃棄、石けんでの手洗いの徹底、ウイルスに汚染した衣類等は次亜塩
素酸系の消毒剤を使用した適切な消毒をする必要があります。また、ロタウイルスはワクチンが認可さ
れていますので、予防接種のスケジュールを確認の上、予防接種を受けておくことが重要です。
【トピックス】今年度、県内でつつが虫病の発生がありました。虫除け対策を入念に行ってください。
春から秋(3∼11月)にかけては、マダニ等の活動が活発になる時期です。マダニ類は、日本紅斑熱
や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などを媒介し、また、ツツガムシ類はその名のとおりつつが虫
病を媒介するダニで、野外の藪や草むらに生息しています。
マダニ等に咬まれないためには、野外で活動する際、長袖、長ズボン、長靴を着用するなどして肌の
露出を極力避けることが重要です。もし、マダニ等に咬まれたことに気づいた場合、無理に取り除こうと
すると、マダニの口器が皮膚の中に残り化膿することがあります。自分で無理に取ろうとせず、皮膚科
等の医療機関で適切に処置してもらいましょう。 また、咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、
速やかに医療機関を受診しましょう。受診した医療機関では、咬まれた状況などをできるだけ詳細に説
明しましょう。
健康対策班 山田・陣野
TEL 0950-57-3933