【トピックス】∼マダニ,ツツガムシ類の活動が活発な時期です。虫除け対策

事 務 連 絡
平成28年3月11日
管内関係機関 担当者 様
長崎県県北保健所
地域保健課 健康対策班
感染症発生動向について
このことについて、第9週(2月29日 ∼3月6日)の動向をお知らせします。
定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数)
感染症の疾病
インフルエンザ
RSウイルス感染症
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水 痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発疹
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
細菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎
マイコプラズマ肺炎
クラミジア肺炎
感染性胃腸炎(ロタウイルス)
県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町)
長崎県
全国
平成28年6週 平成28年7週 平成28年8週 平成28年9週 平成28年9週 平成28年9週
81.50
0.67
0.00
2.00
3.67
0.00
0.33
1.33
0.67
0.00
0.00
3.00
67.75
0.67
0.00
0.00
5.33
0.00
0.00
0.33
0.00
0.00
0.00
1.00
73.50
1.00
0.67
1.00
8.33
0.00
0.00
1.00
2.00
0.00
0.00
1.00
67.50
0.33
0.00
1.33
7.67
0.00
0.00
2.67
0.33
0.00
0.00
1.33
0.00
0.00
1.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
:警報レベル
34.43
0.89
0.32
3.23
4.45
0.23
0.00
0.59
0.23
0.05
0.00
1.27
0.00
0.08
0.00
0.00
0.33
0.00
0.33
35.35
0.31
0.30
2.99
6.49
0.35
0.03
0.49
0.35
0.01
0.01
0.79
0.01
0.55
0.02
0.04
0.44
0.03
0.57
:注意報レベル
●インフルエンザについて、県北保健所管内の定点当たり数は67.50(前週73.50)と、前週より減少
しましたが依然警報レベル「30.00」の2倍以上となっています。
隣接する佐世保市保健所管内の定点当たり数は36.82(前週34.82)、伊万里保健所管内の定点
当たり数は32.40(前週41.00)、唐津保健所管内の定点当たり数は47.57(前週37.00)といずれ
も警報レベルが継続しています。
●伝染性紅斑について、県北保健所管内の定点当たり数は2.67(前週1.00)と前週より増加し警報
レベル(開始基準値2;終息基準値1)にあります。管内定点医療機関の報告内訳では、1歳∼6歳より報
告があっています。
本疾患はリンゴ(ほっぺ)病の俗名があるように発疹(両頬のびまん性紅斑に続いて、手足に網目状・
レース状などの紅斑が体幹や四肢に出現する)がみられるウイルス性の疾患です。頬に発疹が出現する
1∼2週間前に微熱や風邪のような症状がみられることが多く、この時期にウイルスの排出量が多く、発
疹が出現する頃にはウイルスの排出はほとんどなく、感染性が極めて低くなっています。発疹はほぼ1週
間前後で消失します。感染経路は、症状がみられる時期の呼吸器系分泌物による飛沫感染や接触感染
です。そのため、予防策としては手洗いやうがいが重要です。
保育施設、小学校、中学校などの集団生活の場では、晩冬、初春に散発し、地域で大流行することもあ
りますので注意が必要です。
【トピックス】∼マダニ,ツツガムシ類の活動が活発な時期です。虫除け対策を入念に行ってください。 ∼
春から秋(3∼11月)にかけては、マダニ等の活動が活発になる時期です。マダニ類は、日本紅斑熱や
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などを媒介し、また、ツツガムシ類はその名のとおりつつが虫病を
媒介するダニです。
マダニ等に咬まれないためには、野外で活動する際、長袖、長ズボン、長靴を着用するなどして肌の露
出を極力避けることが重要です。もし、マダニ等に咬まれたことに気づいた場合は、自分で無理に取ろう
とせず、皮膚科等の医療機関で適切に処置してもらいましょう。 また、咬まれた後に発熱等の症状が
あった場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。受診した医療機関では、咬まれた状況などをできる
だけ詳細に説明しましょう。
健康対策班 山田・北村
TEL 0950-57-3933