感染症発生動向 第45週[PDFファイル/16KB]

事 務 連 絡
平成28年11月18日
管内関係機関 担当者 様
長崎県県北保健所
地 域 保 健 課
感染症発生動向について
このことについて、第45週(11月7日∼11月13日)の動向をお知らせします。
定点あたり患者数(1医療機関当たりの平均報告数)
県北保健所管内(平戸市、松浦市、佐々町)
感染症の疾病
長崎県
全国
平成28年42週 平成28年43週 平成28年44週 平成28年45週 平成28年45週 平成28年45週
インフルエンザ
RSウイルス感染症
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水 痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発疹
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
0.50
0.00
0.00
1.00
5.67
0.00
1.33
0.33
2.33
0.00
0.00
3.00
0.00
0.67
0.00
1.67
2.33
0.67
5.67
0.33
0.67
0.00
0.00
0.00
0.25
2.67
0.67
2.00
6.67
0.00
2.00
0.00
1.00
0.00
0.00
1.33
0.75
0.67
1.00
4.67
11.33
0.33
0.67
0.00
0.33
0.00
0.00
0.67
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
1.00
0.00
0.00
0.54
0.68
0.18
1.59
6.75
0.39
0.91
0.02
0.25
0.00
0.68
1.93
0.00
1.38
0.00
0.00
0.58
0.00
0.00
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
細菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎
マイコプラズマ肺炎
クラミジア肺炎
感染性胃腸炎(ロタウイルス)
:警報レベル
0.84
1.19
0.28
1.99
9.37
0.47
0.73
0.10
0.43
0.02
0.17
1.07
0.00
0.72
0.03
0.05
1.33
0.02
0.02
:注意報レベル
●手足口病について
県北保健所管内の定点当たり数は0.67(前週2.00)であり、第43週から続いていた警報が解除されました。
【警報レベル開始基準値5、警報レベル終息基準値2】
本疾患の流行の大きさは年毎に異なり、発生が初冬まで続いたり、ほとんど発生しない年もあります。今後の動向
に注意し、手・足・臀部の斑状丘疹・水疱、口腔内の粘膜疹、食欲不振、咽頭痛、発熱等の症状がある場合は早めに
医療機関を受診しましょう。
●感染性胃腸炎について
県内で定点当たり数が多い3保健所は、西彼保健所管内(西海市・長与町・時津町)10.50(前週7.25)、県北保
健所管内11.33(前週6.67)、佐世保市保健所管内10.50(前週7.67)の順となっています。
感染性胃腸炎は、ノロウイルス、ロタウイルス等のウイルスによる感染が主流ですが、腸管出血性大腸菌(O-157
等)の細菌が原因となる場合もあります。嘔吐物や下痢便の処理と消毒は速やかに行う必要がありますが、処理をし
た職員が感染しないように、マスク・手袋・エプロン等の個人防護具を着用して処理をしましょう。汚染された部位が
清潔な部位に接触しないように、注意してください。予防としては、おむつの適切な廃棄、石けんでの手洗いの徹底、
ウイルスに汚染した衣類等は85℃以上の熱水に5分以上浸すことを2回以上行う方法や次亜塩素酸ナトリウムを使
用した適切な消毒をする必要があります。
【トピックス インフルエンザ流行前のワクチン接種が大切です!】
朝晩は肌寒くなり、インフルエンザ流行の時期が近づいてきました。今回は予防のポイントをご説明します。
①流行前のワクチン接種:ワクチンには、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防
止に有効と報告されています。インフルエンザは例年12月∼3月頃に流行し、例年1月∼2月頃にピークを迎えま
す。ワクチン接種による効果が出現するまで2週間程度かかります、毎年12月中旬までには接種を済ませましょう。
②咳エチケット:咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクを着用し、口と鼻を覆いましょう。
③外出後の手洗い
④適度な湿度の保持:室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50∼60%)を保つことも効果的です。
⑤十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
⑥人混みへの外出を避ける
地域保健課 健康対策班
TEL 0950-57-3933