電磁気学 2 秋学期 レポート問題 第 11 回 2015/01/06 レポート提出日 : 2015/01/13 の授業中 各レポートの問題と解答は http://www-het.ph.tsukuba.ac.jp/˜ishizuka/Link/gakumu.html にあります。 ⃗ と 磁束密度 B ⃗ を考える。以下では、磁石内の透磁率が真空と同じ 1. 永久磁石が作る磁場 H ⃗ r) は以下で得られる。 µ0 だとする。この場合、永久磁石が磁石内外の位置 ⃗r に作る磁場 H(⃗ ∫ 1 (⃗r − ⃗r ′ ) ⃗ H(⃗r) = d3 r′ ρm (⃗r ′ ) (1) ′ 3 4πµ0 |⃗r − ⃗r | ⃗ r) と以下の関係がある。 ここで、ρm (⃗r) は位置 ⃗r での磁荷であり、磁石の永久磁化ベクトル J(⃗ ⃗ · J(⃗ ⃗ r) ρm (⃗r) = − ∇ (2) ⃗ と 磁束密度 B ⃗ 、永久磁化ベクトル J⃗ には、一般に以下の関係がある。 磁石内外の磁場 H 磁石内 : 磁石外 : ⃗ = µ0 H ⃗ + J⃗ B ⃗ = µ0 H ⃗ B (3) 太さが無視できる長さ 2a の細長い棒磁石を考える。棒磁石が z-軸方向を向いているとする。 ⃗ r) は以下である。 この時、位置 ⃗r = (x, y, z) での永久磁化ベクトル J(⃗ ⃗ r) = J⃗ez · δ(x)δ(y) · Θ(a − z)Θ(a + z) J(⃗ ( ⃗r = (x, y, z) ) (4) ここで、J は永久磁化ベクトルの大きさであり、定数とする。 (a) 永久磁化ベクトル J⃗ の発散を計算し、磁荷 ρm が以下であることを示せ。 ρm (⃗r) = J · [ δ(x)δ(y)δ(z − a) − δ(x)δ(y)δ(z + a) ] ( ⃗r = (x, y, z) ) (5) ⃗ を求めよ。 (b) 前問で求めた磁荷 ρm から磁石内外での磁場 H ⃗ を求めよ。また、∇ ⃗ ·B ⃗ を求めよ。 (c) 磁石内外での磁束密度 B 2. 前問題で考えた細長い棒磁石を xy− 平面に無限に並べた場合を考える。この時、位置 ⃗r = ⃗ r) は以下である。 (x, y, z) での永久磁化ベクトル J(⃗ ⃗ r) = J⃗ez · Θ(a − z)Θ(a + z) J(⃗ ( ⃗r = (x, y, z) ) (a) 永久磁化ベクトル J⃗ から磁荷 ρm を求めよ。 ⃗ を求めよ。 (b) 前問で求めた磁荷 ρm から磁石内外での磁場 H ⃗ を求めよ。 (c) 磁石内外での磁束密度 B 1 (6)
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