概 論 IV 演 習 §1. 複素数と複素平面 2014 年 9 月 30 日出題 p [ 1.1 ] (1) ↵ := 1 3 i の極形式を書け.偏角は主値をとること. z (2) 複素数 z とそれに (1) の ↵ をかけた ↵z の位置関係を図示せよ. 角度,長さの比等,必要な情報を書き込むこと. O [ 1.2 ] z = x + iy とおかずに z や z をうまく使って,次を示せ. 1 < 1 Re 1 > 1 () z z 2 2 2 [ 1.3 ] ↵ 2 C \ R とする.このとき, 1 + ↵ 2 R () ↵ = 1 を示せ ↵ (この問題も,↵ を実部・虚部にわけることなく計算すること). [ 1.4 ] z 4 = 2 となる z 2 C をすべて求めて複素平面上に図示せよ. [ 1.5 ] 2 次方程式 z 2 (5 + i)z + 8 + 4i = 0 を解け. [ 1.6 ] 平方して a + ib (a, b 2 R) となる複素数を ↵ とする.平方して b + ia となる 複素数を ↵ を用いて表せ(共役複素数 ↵ を用いてもよい). [ 1.7 ] c > 0 とする.複素数 z, w に対して次の不等式を示せ. ⇣ ⌘ 1 2 2 z + w 5 (1 + c) z + 1 + w 2 c [ 1.8 ] 以下の問いに答えよ. (1) 5 + i の偏角 ✓ は 0 < ✓ < ⇡ をみたすようにとれることを示せ. 6 (2) (5 + i)4 (1 i) の極形式を (1) の ✓ を用いて表せ. (3) (5 + i)4 (1 i) を直接計算して問 (2) の結果と比較することで,次の等式を示せ. ただし Arctan t (t 2 R) は逆正接函数の主値である. 4 Arctan 1 Arctan 1 = ⇡ 5 239 4 ⇣ ⌘ [ 1.9 ] z, w は 0 でない複素数とし,P := (z + w) 1 + 1 とおく.このとき, z w 次の (1), (2) を示せ. (1) P 2 R () z 2 R または z = w . w (2) P 2 R かつ P = 4 () z 2 R かつ z > 0. w w (i 1)z が実数になるように動くものとする.このとき z は i(z 2) 複素平面上でどんな曲線を描くことになるか. [ 1.10 ] 複素数 z は, [ 1.11 ] 0 < ↵ < ⇡ とする. 2 (1) 領域 D := z 2 C ; z 1 < cos ↵, arg(z 1) ⇡ < ↵ を図示せよ. 1 z (2) z 2 D のとき, < 2 であることを示せ. 1 z cos ↵ [ 1.12 ] ↵ 2 C \ {0} とする.このとき, z + z = 1 をみたす複素数 z は,2 点 0, ↵ ↵ ↵ を結ぶ線分の垂直 2 等分線上を動くことを示せ. [ 1.13 ] P0 は複素平面上の点 1 を表すとし,単位円周上に (n 1) 個の点 P1 , . . . , Pn 1 を順にとって,正 n 角形 P0 P1 · · · Pn 1 をつくる (n = 3). nQ1 (1) k = 1, 2, . . . , n 1 について線分 P0 Pk の長さを `k とおくとき, `k = n であ k=1 ることを示せ.(Hint: 点 Pk を表す複素数 !k 達を根にもつ多項式を考える) (2) (1) を用いて次の等式を示せ: nQ1 sin k⇡ = nn 1 . n 2 k=1 以上
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