解 数学検定 第255回準1級2次:数理技能検定 問題1 答 J1−2−1 点Pの座標を(x ,y )とする。AP:BP= m:n より nAP= mBP n 2AP2 =m 2BP2 2 2 2 2 n{ ( x −a )+ y 2 }= m{ ( x −b )+ y 2 } (m 2 −n 2)x 2 −2(bm 2 −an 2 )x +(m 2 −n 2)y 2 =a 2n 2 −b 2m 2 bm 2 − an 2 a 2n 2 − b 2m 2 y2 = x 2 −2 2 2 x + m −n m2 − n2 2 bm 2 − an 2 mn( b −a ) x − + y2 = 2 2 m2 − n2 m −n 2 mn( b −a ) bm 2 − an 2 以上より,点Pの軌跡は 中心 ,0 ,半径 の円である。 2 2 m2 − n2 m −n 問題2 PH n より ⑴ (答の例) n =(a ,b ) |PH|= ⑵ Hの座標を(x ,y )とすると PH=(x −x 1 ,y −y 1 ) |n| ここで,|PH|=d ,|n|= a 2 + b 2 , PH・n =a(x −x 1)+b(y −y 1) ax +by =− c より |ax 1 +by 1 +c| d = a2 + b2 =ax +by −(ax 1+by 1) 問題3 |ax +by −(ax 1+by 1) | ⑴ n ≧2のとき,二項定理より 2 (1+ h )=1+ nC1 h +nC2 h + … +nCn h n( n −1) n( n −1) n =1+ nh + h 2 + … +h > h 2 2 2 n n 1 ⑵ 0< x <1のとき,x = とおくと,0< x <1より,h > 0である。 1+h 1 2 ⑴より だから n < n( n −1)h 2 (1+ h ) 2 2 1 nx n = n < n・ 2 = n( n −1)h ( n −1)h 2 1+h 2 すなわち,0<nx n < ( n −1)h 2 2 nx n = 0 lim =0であるから,はさみうちの原理より, lim n →∞( n −1) n →∞ h2 n 問題4 2 (AX )=A(−XA ) ⑴ A X =A =−(AX )A =−(−XA )A =XA 2 2 2 ⑴より,A X =XA であるから (a +d )AX −(ad −bc )X =(a +d )XA −(ad −bc )X (a +d(AX ) −XA )=O ⑵ ケーリー・ハミルトンの定理より,E を単 位行列とすると 2 A =(a +d )A−(ad −bc )E (a +d(AX ) +AX )=O す な わ ち,a +d =0 ま た は AX =O が 成 り 立つ。 H2623G08 J1−2−2 問題5 次のような人数配置をとると,最も効率よく1時間で360個の製品を完成することができる。 工 程 A B C D E F 人数(人) 2 6 3 6 2 3 しかし,このとき従業員は22人必要である。ここから2人減らすとき,1人が1分当たりに取 り付けることのできる部品の個数が少ないBとDの工程から1人ずつ減らすのが,最も効率のよい やり方である。このときの人数配置は 工 程 A B C D E F 人数(人) 2 5 3 5 2 3 であり,完成する製品数の最大値は,300個である。 問題6 x 2 −px + pq = qx を解くと x 2 − (p +q )x + pq =0 (x −p(x ) −q )=0 より,x = p ,q k を q ≦ k ≦ p を満たす正の整数とすると,x =k 上の格子点で,放物線と直線に囲まれた部分に 含まれるものの個数は qk −(k 2 − pk +pq )+1=−k 2 +( p +q )k −pq +1 以上より,求める個数は p {−k 2 +( p +q )k −pq +1} k =q q 2q −1)−p( p +1) (q −1) ( (2p +1) = 6 p +q + { p( p +1)−(q −1)q }+(1−pq( )p −q +1) 2 1 = ( p −q +1) ( p 2 + q 2 −2pq − p +q +6) 6 1 ( p 2 + q 2 −2pq − p +q +6) (答) ( p −q +1) 6 問題7 ⑴ f(x )=− sin x ,f(x )=− cos x , f (x )= sin x ,f(4) (x )=cos x より f(0)=0,f(0)=−1, f (0)=0,f(4) (0)=1 であるから,求める近似式は 1 0 1 1+0・x − x 2 + x 3 + x 4 2! 3! 4! すなわち 1 1 f(x )≒1− x 2 + x 4 2 24 ⑵ x =0.5を代入して 1 1 2 4 1− ×0.5 + ×0.5 2 24 =1−0.125+0.00260… =0.87760… すなわち cos0.5≒0.8776 (答) cos0.5≒0.8776 1 1 f )≒1− x 2 + x 4 (答)(x 2 24 H2623G08
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