解 答

解
数学検定 第272回準1級2次:数理技能検定
問題1
⑴ x 2 + y 2 −6x −8y +20=0より
答
⑵ 円 C の中心をA,原点を通る直線が円 C と
( x −3)+( y −4)=5
接するときの接点をTとおくと,OA=5,
AT
よって,円 C は中心(3,4),半径 5の
= 5,
∠OTA=90°であるから,OT2 =20
円である。円 C の中心と直線ℓとの距離を d
方べきの定理より
とおくと,d < 5が求める条件である。
OP・OQ =OT2
|3m −4|
d = < 5
m 2 +1
=20
2
2
2
すなわち,OP・OQは一定の値20をとる。
(3m −4)<5
( m +1)
2
(答)20
1
11
これを解いて, < m <
2
2
(答)
問題2
1
11
<m <
2
2
GA+GB+GC=0であるから,これとGA,
GBとの内積をとると
GA2 + r + q =0 すなわち,GA= −q −r
r + GB2 + p =0 すなわち,GB= −p −r
ここで,GAとGBのなす角をθとおくと
1
△GAB= GA・GBsinθ
2
1
= GA・GB 1−cos 2θ
2
1
r
= GA・GB 1−
2
GA・GB
問題3
J1−2−1
1
= ( p + r(
)q + r )−r 2
2
1
= pq + qr + rp
2
△ABCの面積は,この3倍に等しいので
3
S = pq + qr + rp
2
3
(答)S = pq + qr + rp
2
2
z−i
⑴ w = より
z+i
w +1
⑵ z =− i( w ≠1)が実軸上を動くとき,
w −1
w +1
z ≠0 すなわち,w ≠−1では は純虚数
w −1
w =z −i
( z + i )
z =−(w +1)i
( w −1)
w ≠1より,両辺を w −1で割って
w +1
z = − i
w −1
となる。このとき,2点−1,1から点 w へ
引いた2本の直線は直交するので,点 w は原
点を中心とする半径1の円をえがく。z =0
すなわち,w = −1はこの円上にある。
|z|=1より
よって,点 w は原点を中心とする半径1の
w +1
|z|= − i
w −1
円をえがく。ただし,w =1を除く。
|w +1|
1= |i|
|w −1|
(答)
|w −1|=|w +1|
よって,点w は2点−1,1の垂直二等分線,
すなわち,虚軸をえがく。w =1は虚軸上に
ないので,除外点はない。
(答) 虚軸
H2722G08
原点を中心とする半径1の円。
ただし,w = 1を除く。
J1−2−2
問題4
数列{a n }が有限値αに収束すると仮定すると
よって,n ≧2のとき
α= α+6( >0)
1
0≦|a n −3|< |a 1 −3|
3
n−1
α2 =α+6
1
lim |a 1 −3|=0であるから,はさみう
n →∞ 3
n−1
(α−3)
(α+2)=0
α>0より,α=3
以下,数列{an }が3に収束することを示す。
|a n+1 −3|=| a n +6 −3|
ちの原理より
lim|a
n −3|=0
n →∞
a n =3がわかる。
すなわち,lim
n →∞
|a n −3|
=
| a n +6 +3|
lim a n =3
(答)
n→∞
1
1
< |a n −3|< |a 1 −3|
3
3
n
問題5
n × n 個のマスに分けられた板において,隣
らず,つねに n 2 −1本。その他の境界線は通れ
り合う2つの正方形が共有する1辺を「境界線」 ないように仕切ればよいので,必要な仕切り板
とよぶと,境界線の本数は全部で2n( n −1)本。 の枚数は全部で
問題6
条件にそって,スタートからゴールまで進む
2n( n −1)−( n 2 −1)= n2 −2n +1(枚)
とき,通過する境界線の本数は,道順にかかわ
これは n の値が一定ならば,変わらない。
常用対数をとって,1518 と1815 の大小を比較
1518 =1021.1698 ,1815 =1018.828 より
する。
1518 >1815
log 101518 =18log 10(3×5)
=18{ log103+(1− log 102)}
さらに
1018 <1815 <1019 より,1815 は19桁。
=18×(0.4771+0.6990) log 106=log 10(2×3)= log 102+ log 103
=21.1698
=0.3010+0.4771=0.7781
log 101815 =15 log 10(2×32 )
であるから
=15
( log102+2 log 103)
=15×(0.3010+0.9542)
=18.828
問題7
I = (−e
0
= −e
−x
−x
π
2
⑵ J = (−e −x )cos2x dx
π
2
=2 e
0
0
)sin2x dx
π
2
π
2
= −e
sin2x + e (sin2x )dx
0
−x
よって,最高位の数字は6である。
1518 >1815
(答)
1815 の桁数は19桁で,最高位の数字は6
⑴ 部分積分法を用いて
π
2
log106<0.828< log107
−x
0
cos2x dx
=2J
すなわち,I =2J が成り立つ。
−x
π
2
π
2
cos2x −2 e −x sin2x dx
0
=e
π
−
2
+1−2I
=e
π
−
2
+1−4J
0
よって
π
π
1
2
J = (e − 2 +1),I = (e − 2 +1)
5
5
π
π
2
1
(答)I = (e − 2 +1),J = (e − 2 +1)
5
5
H2722G08