基幹物理学 IA 演習第 13 回(2014 年 7 月 17 日分) レポート提出期限: 7 月 24 日(木) : 剛体の運動 提出場所: 基幹教育教務係レポートボックス 1.剛体の運動エネルギーは、重心の並進運動の運動エネルギーと重心の周りの回転運動の運動 エネルギーの和で書けることを以下の問に従って示せ。なお、剛体の質量を M、重心を通る 回転軸に対する慣性モーメントを IG、回転の角速度を とせよ。 (1) 剛体内の微小部分 i の速度 vi を重心の速度 V と重心に対する相対速度 vi ' を使って書け。 (2) 剛体の運動エネルギーが重心の並進運動の運動エネルギー 動エネルギーの和に書けることを示せ。 (ヒント:重心からの相対座標を ri ' とすると、 1 MV 2 と重心に相対的な運 2 m r ' 0 ) i i i 1 (3) 重心に相対的な運動エネルギーが I G 2 と書けることを示すことで、題意を示せ。 2 2.(ヨーヨー問題)図のように、半径 a、質量 M の一様な円板に糸を巻きつけ、糸の一端を天 井に固定して静かに離すときの円板の運動を考える。円板は重心 G を通り、円板面に垂直な 水平軸のまわりを回転しながら、鉛直下方に降下していく。なお、重力加速度の大きさを g とする。 (1) ある時刻における円板の回転角速度を 、そのときの糸の 張力を T とすると、円板の回転運動の方程式を書け。円板 面に垂直な水平軸のまわりの慣性モーメントを I とせよ。 T (2) 重心の鉛直方向の運動方程式はどう書けるか。ただし、鉛 a 直下向きを正方向とする。 G (3) 糸が滑らずに円板が回転する条件は、円板の速度 v が v a となることである。この条件下で、円板の落下加速 度を求めよ。なお、慣性モーメント I は先週の演習課題(3 の(4))から Mg Ma 2 である。 2 (4) 糸の張力 T を求めよ。 3.右図のように、半径 a、質量 M の円柱が、水平面と角をなす斜面を滑ることなく転がってい く際の運動を考える。斜面との接点で働く摩擦力を F として以下の問に答えよ。なお、重力 加速度の大きさを g とする。 (1)円柱に働く力を図示せよ。必要な力は適宜定義して使用すること。 (2)運動する円柱の重心の運動方程式を書け。なお、斜面に沿った x 軸で考える。 (3)円柱の回転運動の方程式を書け。但し、円柱の中心軸のまわりの慣性モーメントを I と し、円柱の角速度 および摩擦力のモーメントの方向 をいずれも反時計回りを正とする。 (4) (2) (3)の方程式から、円柱の回転角速度 d / dt お よび並進加速度 dv / dt を求めよ。 ただし、I x=0 1 Ma 2(先 2 週の演習問題 3 の(5))である。なお、円柱が滑ること なく転がっていく条件は問2の(3)と同じである。 x 4.(ボーリングの球)右図のように、半径 a、質量 M のボーリングの球を回転させずに、初速 v0 で滑らせたとする。やがて球は滑らずに転がり出した。球の床との動摩擦係数を’として、 球が転がり出すまでの時間を求めよ。 ヒント: 滑らなくなり転がるための条件 M (問2、3参照)を利用する。 v0 5.本授業の感想や意見を述べて下さい。 (評価対象外) a
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