2014 年度基礎数理 D レポート問題 1 (担当:日野) 以下の問題を解き,レポートとして提出しなさい.レポート用紙は A4 サイズのものを使うこと. 締切:11 月 17 日(月)午後 5 時,提出先:数理科学コース事務室 (J613) 前レポートボックス [1-1] 実数 x に対して,次の極限を求めよ. ⇣ ⌘ lim lim (cos m!⇡x)2n m!1 n!1 (ただし m, n は自然数を動く極限とする) (注:「『連続関数列の各点収束極限』からなる関数列の各点収束極限」程度の極限操作でもこのよ うな関数が現れるという有名な例. ) [1-2] 次の de Morgan の法則を証明せよ: ⇤ を添字集合, Ek (k 2 ⇤) を集合 X の部分集合とするとき, !c !c [ \ \ [ Ek = Ekc , Ek = Ekc . k2⇤ k2⇤ k2⇤ k2⇤ [1-3] {En }1 n=1 を集合 X の部分集合列とするとき,以下を示せ. (1) lim En = {x 2 X | 無限個の n に対して x 2 En }, n!1 (2) lim En = {x 2 X | 有限個を除く n に対して x 2 En }, n!1 ⇣ ⌘c (3) lim En = lim Enc . n!1 n!1 (4) lim 1En (x) = 1E (x). 但しここで E = lim En , 集合 B に対して 1B は B の定義関数(指 n!1 n!1 示関数)を表わす. [1-4] Rd の部分集合族 O = {Rd の開集合全体} F = {Rd の閉集合全体} K = {Rd のコンパクト集合全体} I = {(a1 , b1 ) ⇥ · · · ⇥ (ad , bd ) ⇢ Rd | 1 ai bi 1, i = 1, . . . , d} J = {(a1 , b1 ] ⇥ · · · ⇥ (ad , bd ] ⇢ Rd | 1 ai bi 1, i = 1, . . . , d} に対し, (O) = (F) = (K ) = (I) = (J) を示せ.ただし,J の定義において,(a, 1] と は区間 (a, 1) のことと解釈する. (Hint: (O) ⇢ (F) と (J) ⇢ (I) は講義で示したので認めて使ってよい. (O) ⇢ (I) の証 明がポイントで,「O の任意の元は I の元の高々可算個の和集合として表せる」ことを示して用い るとよい.分からなければ適当な Lebesgue 積分の本を参考にすること. ) [1-5] 次の条件をみたす (X, F) の例を1つ挙げよ: F は集合 X 上の有限加法族だが 加法族ではない. (他の人が本質的に同じ例を挙げていなければボーナス点追加.) 以上 1
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