骨格系 2008.9.30 村上 骨格系の機能 体の支持と枠組み形成 器官の保護 動きの補助 カルシウムの貯蔵 造血あるいは血球形成 分類にたいした意義はない 骨の種類 長骨例:上腕骨(上腕) 短骨例:手根骨(手首) 構造は長骨に準じる 扁平骨例:前頭骨(頭骨) 膜内骨化 不規則形骨例:椎骨(脊柱) 長骨の構造 構造要素 骨幹 骨髄腔黄色骨髄が入っている 若年では赤色、後に黄色 骨端軟骨・骨端線 骨端 関節軟骨クッションのように骨端を覆う 骨膜関節表面以外の骨の周囲を取り囲む強い膜 骨の栄養、痛覚 骨内膜骨髄腔内を裏打ちしている膜 骨と軟骨の微細構造 骨の種類 海綿骨 骨端にみられる 海綿構造は、骨梁(骨柱)といわれる糸状構造物が織り なす網目構造である 骨梁は骨への応力に抗して配向する 赤色骨髄が存在 緻密骨 骨の表層側にある。骨膜に覆われている 構造単位はオステオン。同心円状の骨層板、骨細胞を含 む骨小腔、骨小管からなる 軟骨 軟骨細胞 ゲル状の基質をもち、血管を欠いている。基質組成の違い により3種類ある 硝子軟骨‒均一でガラス状の基質 肋軟骨、気管・気管支 線維軟骨‒膠原線維を多く含む 椎間円板、関節円板、恥骨結合 弾性軟骨‒弾性線維を多く含む 耳介、後頭蓋 骨の形成と成長 軟骨内骨化(置換骨) 軟骨の鋳型が壊されながら骨基質に置き換わる 膜内骨化(付加骨) ほとんどの骨 膜内骨化(付加骨) 線維性原基に直接石灰化が起こり骨基質になる 扁平骨、下顎骨、鎖骨 泉門 長骨・短骨の成長 骨端軟骨が長さを増し、骨膜が太さを増す 成長が止まると骨端軟骨は骨端線 になる 骨細胞 骨芽細胞が新しい骨を形成し、破骨細胞が骨の吸収をする 骨格系の区分 中軸骨格 頭蓋骨 脊椎 胸郭 舌骨 付属骨格 上肢、上肢帯 下肢、下肢帯 骨の存在位置とその名称 骨はしばしば位置や向きの目安になり、その名称は他の構 造物の命名にも用いられる 図表で確認せよ 男性と女性の骨格系の相違 大きさ 男性のほうが一般的に大きい 骨盤の形 男性の骨盤は深く狭い。女性のそれは幅広くて浅い 骨盤上口の大きさ女性骨盤上口の万が一般的に幅広く、胎 児の頭が通過するのに十分な大きさである 男性はハート型、女性は楕円形 恥骨下角 両側の恥骨がなす角度は女性の方が大きい 男性は鋭角、女性は鈍角 骨の結合と関節 骨の結合の種類 動かないもの関節をなしている骨の間に線推性結合組織が 介在 例:頭蓋骨の縫合、仙腸関節 少し動くもの軟骨が隣り合う骨の間に介在 例:恥骨結合、椎間板 よく動くもの滑膜性結合、一般に関節 関節 関節包・靭帯・筋が関節をなす骨同士をつないでいる 関節軟骨骨の関節端を覆い、ショックの吸収をしている 間接包 滑膜関節包を裏打ちする結合組織性の膜。滑液を分泌 する 滑液が軟骨を栄養する 線維膜‒間接包の表面側にある繊維性の膜 関節腔骨の関節端の間にある狭い空洞 関節の付属装置 関節外靱帯‒間接包の外にあり、関節を補強する靱帯 滑液が満たす 関節の付属装置 関節内靱帯‒関節腔にあり、関節を補強する靱帯 関節半月、関節円板‒関節腔にある軟骨性の板状、くさ び状の構造。関節の安定性を増す 可動関節の種類 球関節、蝶番関節、車軸関節、鞍関節、滑関節、顆状関節 どう動くか、どの関節が相当するか、自分の体を動かして 考えよう
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