理解力の低いバカには読ませないエッセイ 茶犬 タテ書き小説ネット Byヒナプロジェクト http://pdfnovels.net/ 注意事項 このPDFファイルは﹁小説家になろう﹂で掲載中の小説を﹁タ テ書き小説ネット﹂のシステムが自動的にPDF化させたものです。 この小説の著作権は小説の作者にあります。そのため、作者また は﹁小説家になろう﹂および﹁タテ書き小説ネット﹂を運営するヒ ナプロジェクトに無断でこのPDFファイル及び小説を、引用の範 囲を超える形で転載、改変、再配布、販売することを一切禁止致し ます。小説の紹介や個人用途での印刷および保存はご自由にどうぞ。 ︻小説タイトル︼ 理解力の低いバカには読ませないエッセイ ︻Nコード︼ N0907CI ︻作者名︼ 茶犬 ︻あらすじ︼ ︻なぞなぞ34︼ 牛が、家に帰るとあることをしたために﹁石﹂ になってしまいました。いったい、なにをした? ︵答えはあとが きに︶ 1 ︵前書き︶ この小説は高度な知識と深い理解力が求められるエッセイです。 自分の考えを人に押しつけるようなバカは読まないでください。 2 ﹁おい、ちょっと聞いてくれよ、山田﹂ ﹁なんだい佐藤。そんなに怒って﹂ ﹁とにかくこれを見てくれ﹂ 山田が出したPCには、小説が表示されている。 この小説を読みに来た人は、必ず第1話の設定を読んでください。 そして、プロフィールの自己紹介欄を必ず読んでください。 そのうえで、2話のキャラ紹介を読んだうえで読んでください。 ﹁これは俺の小説だなぁ﹂ 佐藤の誇らしげな態度に、山田はさらに怒った。 ﹁佐藤! なんだこの前置きは!﹂ ﹁俺の小説を最大限に楽しんでもらうための配慮さ。 読んでから疑問に思ったり矛盾を感じないような工夫さ﹂ ﹁余計なお世話だよ! 作中でわからせろや!!﹂ ﹁作中じゃ説明不十分だと﹂ ﹁それが問題だよ!!﹂ ﹁でもよ、山田。当然、お前は指示通り読んだんだよな?﹂ ﹁ああ読んださ。そしてコレを批判するエッセイ絶対書こうと思っ 3 たよ﹂ ﹁批判? どうして?﹂ ﹁問題はその後だよ!!﹂ 佐藤の小説﹃明日への旅立ち ∼あさって帰宅∼﹄の第1話は世界 設定。 そして第2話には登場キャラの設定が10万文字書いてあった。 第3話以降は普通に話が展開されている。 ﹁⋮⋮別に変なところはないじゃないか?﹂ ﹁その、あとがきを見てみろ!﹂ あとがき ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ この回では小説﹃ZXY事件﹄をオマージュしたものです。 オチはこの小説と同じなので、必ずご一読ください。 ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ あとがき ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ この回では、曲﹃戦場協奏曲第130番﹄をイメージしています。 必ずもう一度曲を聞きながら読むようにしてください。 ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ 4 ﹁うざいんだよォォォッ!!!!﹂ 山田は自分の服を思いきり引き裂いた。 ﹁佐藤の小説は指示ばっかりじゃないか! なんだそれ!? キャラ紹介とか世界観説明とかオマージュだの事前説明だのうっ ぜぇんだよ!!﹂ ﹁なんだとぉ⋮⋮山田が説明不足なだけじゃないか﹂ ﹁俺は作品を読むだけで理解できるように作ってるんだよ!﹂ ﹁はぁ? 小説内にクッソ長くて退屈な説明文と ステータス表示やスキルをダラダラ書いているだけだろ!?﹂ みぞ ﹁あ、あれは⋮⋮読者との理解の溝を⋮⋮﹂ ﹁小説はお前のメモ帳じゃないんですよ∼∼だ! 説明をまとめているぶん、俺の方がまだ良心的だ!﹂ ﹁お前はただ自分の読ませたい形を押しつけてるだけだろ!﹂ ﹁うっせハゲ!﹂ ﹁言うか! バカ!﹂ その後は6時間、悪口の応酬となったがついに語彙も切れた。 そこまで言い合っても二人の友情はいっこうに生まれなかった。 ﹁はぁ⋮⋮はぁ⋮⋮山田のわからず屋め⋮⋮⋮﹂ 5 ﹁お前が言えたことか﹂ 議論は平行線のまま、二人はケンカ別れした。 つの 家に帰った山田はすぐさまこのことを小説に書き起こした。 自分と同じように思う賛同者を募りたい一心だった。 最後まで書き終えたところで、ふと考えが浮かんだ。 ﹁⋮⋮これ、佐藤が見たらどう思うだろうか﹂ あいつのことだから、また平行線の議論になるだろう。 なにせ自分より知識も理解力も国語の評価も低い相手である。 ﹁アイツのようなアホが読まないように工夫しないとな﹂ 山田はそこで小説のまえがきに工夫を加えた。 それは⋮⋮。 6 ︵後書き︶ なぞなぞの答え: うがい ︵﹁う﹂が﹁い﹂ ↓ うし ↓ い し︶ 7 PDF小説ネット発足にあたって http://ncode.syosetu.com/n0907ci/ 理解力の低いバカには読ませないエッセイ 2014年10月6日20時14分発行 ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。 たんのう 公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、 など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ 行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版 小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流 ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、 PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。 8
© Copyright 2024 ExpyDoc