卒業研究

*
11.2 中村直子
目次
・ECMの実験
・試割り算とECMの比較
・考察
・次回の予定
目的
・同じ桁数において,どのような数をかけあわせた時に,
有効なのか調べる.
今回は25桁の場合を実験し、結果をもとに
平均,分散図を出した。
実験環境
ハードウェア:DELL OPTIPLEX 980
CPU
2.93GHz
メモリ 4.00 GB
ソフトウェア:OS
windows 7
python
2.7.2
NZMATH 1.1.0
実験工程
1, NZMATHの中のrandPrimeにて指定した大きさの
素数をランダムに出す.
2, 1で見つけた二つの数を掛け合わせる.
(5桁×20桁,8桁×17桁,10桁×15桁,12桁×13桁)
3, 2で作った数をNZMATHの中のECM
を使い,時間をはかる.
以上を各15回ずつ行う.
実験結果
600
500
時
間
平均
400
5*20
300
8*17
5×20
7.321378
8×17
74.11327
10×15
78.83761
12×13
146.7792
10*15
200
12*13
100
0
0
2
4
6
8
10
12
データの個数
14
16
試し割算とECMの比較
15桁で実験を行った.
5桁×10桁の場合
6
平均
5
時
間
4
5×10(ECM)
ECM
1.08727706
3
5×10(trialD)
2
1
0
0
2
4
6
データの個数
8
10
12
trialDivision
0.37922445
6桁×9桁の場合
8
時
間
7
平均
6
5
ECM
4
6×9(ECM)
3
6×9(trialD) trialDivision
2
1
0
0
2
4
6
データの個数
8
10
12
2.17521513
4.25693174
7桁×8桁の場合
70
60
時
間
平均
50
40
7×8(ECM)
30
7×8(trialD)
20
10
0
0
2
4
6
8
データの個数
10
12
ECM
6.0138324
trialDivision
43.259806
考察
・ECMは小さい桁数と大きい桁数の掛け合わせ
に
よる合成数分解にもっとも効果的であった.
(本実験での5桁×20桁の場合)
・試割り算とECM比較では,5桁くらいまでの素数
が因数の場合は,試割り算の方が速いがそれ
以上の桁数ではECMが有効であることがわか
った.
・合成数20桁で因数が5桁の素数を持つものも,
試割り算が圧倒的にECMより遅かった.
今後の予定
・Pari-GPやMAGMAでのECMの
速さの検証。
プログラム上の違いを検証.