クラリフェ®HA Q&A Q1:製品名称「クラリフェ®HA」の由来はなんですか? A:Kuraray + Life = KURARIFE(クラリフェ)です。ライフサイエンス領域の製品をイメージしております。 HA はハイドロキシアパタイト(Hydroxyapatite)の略です。 ※「クラリフェ」および「KURARIFE」は株式会社クラレの登録商標です。 Q2:クラリフェ®HA1 個の培養面積はどの程度ですか? A:クラリフェ®HA1 個当たりの培養面積は、10~20cm2程度です。 Q3:クラリフェ®HA1 個に浸透する液体の容量はどのくらいですか? A:クラリフェ®HA1 個当たり 33μℓ程度です。 ※気孔率 84%からの計算値です。 Q4:細胞の播種はどのように行えばよいですか? A:(接着細胞の培養の場合)細胞懸濁液をクラリフェ®HA1 個当たり適量滴下した後、細胞を接着させるため に 1~4 時間程度インキュベートしてください。インキュベート時は乾燥しないよう、シャーレのフタをするな ど注意してください。 Q5:細胞播種の密度はどの程度に調整すればよいですか? A:細胞腫や目的により適宜調整してください。 ※製造元では、播種後に細胞が均一に担持されていることを、MC3T3-E1(マウス骨芽細胞様細胞)で 1× 108 個/ml までの濃度で確認しています。 Q6:均一に細胞播種するためには、どのような留意点がありますか? A:細胞懸濁液を調整する際に、ピペッティング等を行い、懸濁液内の細胞をよく分散させてください。また、 滴下の際の勢いが強すぎないよう留意してください。 ※ピペットの先に液滴を作り、クラリフェ®HAに落とすイメージが良いと思います。 Q7:コラーゲンなど、細胞外マトリックス(ECM)は塗布されていますか? A:ECM の塗布はしていません。ハイドロキシアパタイトのみです。 Q8:コラーゲンなど ECM の塗布は、どのように行えばよいですか? A:ECM の溶液をクラリフェ®HAに滴下、もしくは ECM の溶液中にクラリフェ®HAを浸漬させ、1 時間以上 静置してください。 ※本製品は溶液の浸透が良好ですので、コラーゲンなど ECM を簡単な操作で塗布することができます。コ ラーゲンで 1mg/ml 程度の溶液までは、塗布できることを確認しておりますが、濃度が高くなると溶液が浸透し にくくなるため塗布が難しくなることが推測されます。 Q9:コラーゲンなど ECM の塗布後の乾燥はどのようにすればよいですか? A:滅菌済みのクロマト用ろ紙等で含浸液を吸収除去後、風乾等してください。 Q10:培養培地の交換はどのように行えばよいですか? A:細胞の剥離を防ぐため、クラリフェ®HAに直接触れないよう、またクラリフェ®HAに過度なシェアストレ スがかからないよう注意して培養ディッシュ中の培地を交換してください。 Q11:培地交換頻度は、フラスコ培養などと比べて変わりますか? A:細胞腫・細胞濃度により、適宜調整してください。 ※製造元では、MC3T3-E1(マウス骨芽細胞様細胞)を 1×106 個/ml の密度で播種を行い、 培地交換を 3 日毎で行い良好な培養結果が得られております。 Q12:培養液はクラリフェ孔内とシャーレとで循環(移動)していますか? A:拡散により培養液が移動します。 Q13:培養中に細胞増殖や形態変化などは、観察できますか? A:素材であるハイドロキシアパタイトは光透過性に乏しいため、観察は困難になります。 Q14:クラリフェ孔内の培養上清を回収することはできますか? A:孔内の培養上清を押し出すことによって、孔内の培養上清の回収は可能です。 Q15:孔内の細胞を回収する方法を教えてください。 A:細胞がクラリフェ®HAに非常に強固に接着している為、回収は困難になります。 Q16:クラリフェ®HAを生体に埋め込むことはできますか? A:素材であるハイドロキシアパタイトは、良好な生体親和性を持っていますので、動物への 埋め込みが可能です。 Q17:クラリフェ®HAに使用できない薬剤はどのようなものがありますか。 A:酸性溶液への長時間の浸漬は、ハイドロキシアパタイトが溶解することによって、クラリフェ®HA形状を 変化させる可能性があります。製造元では、pH3 の希塩酸への1時間程度の浸漬であれば、形状に顕著な変化が ないことを確認しています。 Q18:ハイドロキシアパタイトに接着可能・接着不可能な細胞腫を教えてください。 A:MC3T3-E1、MSCs 等、接着性の細胞であれば接着すると思われますが、PRP を除く血液細胞等 浮遊細胞は接着が難しいと思われます。※PRP=多血小板血漿
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