原子で書いた文字「PEACE ’91

連絡事項
• 口頭報告課題のレポートに判子を押すので前に
持ってくること.
• 2年化学実験のレポートをもってきている人は,その
時に提出せよ.
• i-sysで課題を出していない人が増えてきた.遅れて
も受け付けているので提出のこと.
• テキスト訂正: p64の式(4.21)の2行下に「は温
度が変動する.これは,」とあるが「これは, 」は不
要なので削除する.
1
今後の予定
6日目 11月 2日(金) 講義(4章の続きなど)
口頭報告の日程調整
班で討論
7日目 11月 9日(金),10日(土) 口頭報告
※ 11月10日(土)は1・2時限目,21522教室
8日目 11月16日(金) 口頭報告答あわせ
講義(5章)
9日目 11月30日(金) 1~4章についての小テスト
講義(6章)
本日の課題
口頭報告の準備 (i-sysで提出する課題はなし)
2
内部エネルギーの内訳
E  EK  EP  Eel
分子
電子
ポテンシャルエネルギー:EP
電子エネルギー:Eel
分子
運動エネルギー:EK
原子核
P44
図3-7
3
分子の運動エネルギー
加熱
E  EK  EP  Eel
P38
図3-1
4
分子間ポテンシャルエネルギー
E  EK  EP  Eel
P39
図3-2
5
電子エネルギー
E  EK  EP  Eel
結合状態の水素分子
解離状態の水素分子
P40
図3-3・4
6
DE  DEK  DEP  DEel
系
DE
DEK

K, trans
3
 k BT
2
T により
変化
(Tに比例)
DEP
分子集合
状態に
より変化
DEel
化学反応
により
変化
P50
図3-12
7
気体中と液体中の分子運動の比較
気体中
液体中
スペースの広さと運動エネルギーは無関係.
液体中では他の分子との衝突頻度は増すが,衝突頻度と運動エネ
ルギーは無関係.→なぜか?
温度が同じであれば分子の運動エネルギー(平均値)は液体と気
体で同じ.
8
「分子同士が衝突するとその衝撃
で発熱して,温度が上がる
(=運動が活発になる)」??
9
10
11
大気の重力エネルギー = 力学的周囲 (圧力一定)
圧縮
系になされ
た仕事:w
吸熱:q
ビーカー内の物質 = 系
エネルギー変化:DE
P58 図4-1
周囲の物質すべて
= 熱的周囲 (温度一定)
DE  q  w
P57 式(4.1)
12
大気圧下での膨張による仕事
1 atm ≒ 1 kg重/cm2
気柱
気柱
系
系
13
重り = 力学的周囲
宇宙
(熱力学的世界)
= 系
+熱的周囲
+力学的周囲
系
恒温槽 = 熱的周囲
系=現在注目している部分
P59 図4-2
なぜ,系,宇宙という言葉を使うのか?
14
力学的周囲
DEmech ← おもりが下がるとマイナス
w
熱的周囲
q
系
DEtherm
DE
DE  q  w
宇宙
15
圧力をかけると分子が力を受け
て速くなると言っていたが,問題
ではピストンが動いているかどう
かが書かれているか?
体積変化しているかに注
目せよ.体積変化してい
るときは必ずピストンが
動く.
16
P59 図4-3
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv
= DE + DEtherm + DEmech
=0
DE  DEtherm  DEmech
w  DEmech
q  DEtherm
なぜ?
Dとは?
なぜ?
DE  q  w
17
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv = 0
系
DE K
DE P
T
V
DE
DEel
化学反応
18
P50 例題3-1
Heガスを等温圧縮したときの内部エネルギー変化
は,正・負・ゼロのいずれか.分子論的理由も添えて
答えよ.ただし,Heガスは理想気体とする.
また,このとき力学的周囲および熱的周囲のエネル
ギー変化はそれぞれ正・負・ゼロのいずれか?
19
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv = 0
系
DE K
DE P
T
V
DE
DEel
化学反応
20
モデル図
等温条件で気体を圧縮した場合
力学的周囲
圧縮
熱的周囲
宇宙
系
理想気体
等温
エネルギー図
力学的周囲
宇宙
DE mech
w
系
E
q
熱的周囲
DE therm
DE univ= 0
DE = 0
21
モデル図
断熱条件で気体を圧縮した場合
力学的周囲
圧縮
熱的周囲
宇宙
断熱
系
エネルギー図
力学的周囲
宇宙
DE mech
w
系
E
q
熱的周囲
DE therm
DE univ= 0
DEtherm = 0
22
エンタルピーとはなにか? (p61)
定義
P一定のとき
H  E  PV
DH  DE  PDV
 DE  DEmech
 DEtherm  q
圧力一定のときエンタルピー変化=系の吸熱量
23
P一定でないとき 【参考】
P一定のとき
V2
DEmech  PDV
DE mech   PdV
V1
重り = 力学的周囲
宇宙
系
恒温槽 = 熱的周囲
24
力学的周囲
P DV
系
宇宙
DH
DE
熱的周囲
P62 図4-4
定圧過程では
w   PDV
q  DH
DH  DE  PDV
25
様々なエネルギーの値の比較 (p63)
•共有結合: 約500 kJ/mol → Eel
水素の燃焼熱: 約500 kJ/mol
•水素結合: 約20 kJ/mol → Ep
水の蒸発エンタルピー: 40 kJ/mol
•ファンデルワールス力: 約1 kJ/mol → Ep
アルゴンの蒸発エンタルピー: 6.5 kJ/mol
•PV仕事(300 K,1 atmで1 molの気体発生): 2.4 kJ/mol
•分子運動のエネルギー(300 K,RTの値): 2.4 kJ/mol
多くの場合
DH  DE  PDV  DE
26
ΔEel は,どういう場合に正になり,
どういう場合に負になるのか?
27
H
H
エネルギー
発熱
H-H
結合エネルギーと発熱
28
エネルギー
状態A 4H(気体)+2O(気体)
494 kJ/mol
状態B 4H(気体)+O2(気体)
1836 kJ/mol
864 kJ/mol
状態C 2H2(気体)+O2(気体)
478 kJ/mol
状態D 2H2O(気体)
水素の燃焼
29
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv = 0
系
DE K
DE P
T
V
DE
DEel
化学反応
30