原子で書いた文字「PEACE ’91

ポテンシャルエネルギーと力の関係
落下・上昇にともなう重力ポテンシャルエネルギー変化
力に従って落下
→ EP減少
力に逆らって上昇
→ EP増加
重力
力が大きいほどEP の
増減は大きくなる.
P32
図2-5
1
重り = 力学的周囲
宇宙
(熱力学的世界)
= 系
+熱的周囲
+力学的周囲
系
系=現在注目している部分
恒温槽 = 熱的周囲
P59 図4-2
2
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv = 0
系
DE K
DE P
T
V
DE
DEel
化学反応
3
分子の運動エネルギー
加熱

K, trans
3
 k BT
2
E  EK  EP  Eel
P38
図3-1
4
分子間ポテンシャルエネルギー
E  EK  EP  Eel
P39
図3-2
5
電子エネルギー
E  EK  EP  Eel
結合状態の水素分子
解離状態の水素分子
P40
図3-3・4
6
H
H
エネルギー
発熱
H-H
結合エネルギーと発熱
7
力学的周囲
P DV
系
宇宙
DH
DE
熱的周囲
P62 図4-4
H  E  PV
定圧過程では
DH  DE  PDV
q  DH
w   PDV
8
様々なエネルギーの値の比較 (p63)
•共有結合: 約500 kJ/mol → Eel
水素の燃焼熱: 約500 kJ/mol
•水素結合: 約20 kJ/mol → Ep
水の蒸発エンタルピー: 40 kJ/mol
•ファンデルワールス力: 約1 kJ/mol → Ep
アルゴンの蒸発エンタルピー: 6.5 kJ/mol
•PV仕事(300 K,1 atmで1 molの気体発生): 2.4 kJ/mol
•分子運動のエネルギー(300 K,RTの値): 2.4 kJ/mol
多くの場合
DH  DE  PDV  DE
9
10
<エントロピー>
p72
S  k lnW
孤立系(宇宙)のエントロピーは自発的に増大する.
(エントロピー増大の法則 or 熱力学第2法則)
エントロピーは乱雑さの指標である.
11
乱雑さのない部屋
(本は本棚に,ごみはごみ箱に片付いている)
本棚 ごみ箱
ごみ
誰かの部屋
本
p71
図5-1
乱雑さのない部屋のパターンは1通り
12
とても乱雑な部屋
(本もごみも床に散らかっている)
・・・
p71 図5-3
とても乱雑な部屋のパターンは
10×10=100通り
13
<エントロピー>
p72
S  k lnW
孤立系(宇宙)のエントロピーは自発的に増大する.
(エントロピー増大の法則 or 熱力学第2法則)
エントロピーは乱雑さの指標である.
14
体積が膨張するとエントロピーは?
物質の混合によりエントロピーは?
15
体積膨張
混合
p73 図5-5
p73 図5-6
16
蒸発,融解によりエントロピーは?
17
結晶(分子位置固定)
液体(分子位置可動,体積変化小)
気体(分子位置可動,大きな体積膨張)
p74 図5-7
18
分子の向き(配向)の乱れ
p74 図5-8
19
分子の運動エネルギーの増加により
エントロピーは?
20
分子の運動エネルギーの増加により
エントロピーは?
21
Wエネルギー=1
Wエネルギー>>1
p75 図5-9
22
S  S 空間配置  S エネルギー
 k B ln W空間配置  k B ln Wエネルギー
p72
23
発熱反応はなぜ自発的に進むのか?
p76
24
発熱反応はなぜ自発的に進むのか?
高エネルギーの(不安定な)結合
低エネルギーの(安定な)結合
Wエネルギー>>1
Wエネルギー=1
p76 図5-10
25
26
ボールが低い場所で止まるのはなぜか?
p77 図5-11
27
分子の運動
マクロな
物体の
運動
p77 図5-12
28
熱エネルギーになるとエントロピー増加
化学結合エネルギー → 熱エネルギー
電気エネルギー → 熱エネルギー
光エネルギー → 熱エネルギー
力学的エネルギー → 熱エネルギー
p75
29
30
吸熱変化が自発的に進行するのは
どういう場合か?
例: 水の蒸発
食塩の水への溶解
p78
31
DSuniv>0: 正反応が自発的に進む =不可逆
DSuniv=0: どちら向きにも反応は
自発的には進まない
=可逆
DSuniv<0: 逆反応が自発的に進む =不可逆
p81
32
力学的周囲
DSmech = 0
DStherm = -DH/T
系
DS
DH
宇宙
DSuniv
= DS + DStherm+ DSmech
熱的周囲
p80 図5-14
DSuniv = DS + DStherm >0 なら自発的に進行.
DSuniv = + 吸熱でStherm が減少しても,それ以上
にS が 増加すれば,自発的に進行.
33
重り = 力学的周囲
DSmech = 0
系
系
p79 図5-13
34
力学的周囲
DSmech = 0
DStherm = -DH/T
系
DS
DH
宇宙
DSuniv
= DS + DStherm+ DSmech
熱的周囲
p80 図5-14
DSuniv = DS + DStherm >0 なら自発的に進行.
DSuniv = + 吸熱でStherm が減少しても,それ以上
にS が 増加すれば,自発的に進行.
35
エネルギーとエントロピーの関係
DStherm  DEtherm / T  q / T
可逆変化の場合...
DS univ  0
DS  DS therm  qrev / T
さらに,定圧変化の場合...
DH  qrev
DS  DH / T
36
37
第6章 自由エネルギー
P100
自由エネルギーとは何か?
定温定圧条件下における自発的変化で
自由エネルギーが減少するのはなぜか?
冊子p100 質問6-1
38
化学変化の進む方向はどのようにして決まるのか?
<熱力学からの回答>
宇宙(熱力学的世界)のエントロピーが増大する方向に
変化が進む.
(エントロピー増大の法則 or 熱力学第二法則)
定温・定圧過程では,
系の自由エネルギーが減少する方向に変化が進む.
(自由エネルギー減少の法則)
p70
39
G  H  TS
定温・定圧変化では...
DG  DH  TDS
DS univ  DS therm  DS
 DH / T  DS
 (DH  TDS ) / T
 DG / T
冊子p100
40
DS univ  DG / T
T 0
自発変化では
DG  0
DS univ  0
冊子p100-101
41
変化進行方向はDGによって決まる.
DG  DH  TDS
反応進行の要因
・DH が負(発熱する)
・DS が正(乱雑になる)
42
力学的周囲
DSmech = 0
DStherm = -DH/T
系
DS
DH
宇宙
DSuniv
= DS + DStherm+ DSmech
熱的周囲
p80 図5-14
DSuniv = DStherm + DS > 0 なら自発的に進行.
DG /T = - DH/T + DS > 0
DG =
DH
なら自発的に進行.
- TDS < 0 なら自発的に進行. 43
ボランティアスタッフ募集
みんなであそぼう!科学の世界
『やればやるほどおもしろい!』そんな科学の世界を思いっきり楽しもう!
◆日程
12月22日(土) ①10~12時 ②13~15時
◆会場
岡山県生涯学習センター(岡山市伊島町)
◆主催
岡山市子どもセンター
各300名
ボランティアスタッフを高校生、大学生、大人の方にお願いしています。
科学に関心を持つ機会が増えたり、スタッフ同士、あるいは、参加者とのコミュ
ニケーションが楽しい。 午前、午後のみも可。
*********************************************************************************
12月15 (土) 10~12:30には、「みんなであそぼう!科学の世界」スタッフ養成
講座も開かれます。場所は岡山県生涯学習センター情報創作棟3F美術室。
44
中学校教員採用試験合格者との懇談会
日時: 12月12日(水) 11:00~12:00
場所: 未定
内容: 化学科4年生の中学校教員採用試験合
格者(2名)が教員採用試験に向けた勉
強方法、教員採用試験の実際などにつ
いて話題提供した後、フリーディスカッ
ションする。
参加希望者は?
45