原子で書いた文字「PEACE ’91

今後の予定
6日目 11月28日(木) 講義(4章)
口頭報告課題発表
7日目 11月 3日(木) 講義(4章~5章)
班で討論
8日目 11月10日(木) 口頭報告
本日の課題
4章への質問・感想を書け.(i-sysで提出)
口頭報告課題を各個人で解け.
(レポート用紙に書いたものを次回の授業の最初に提出)
小テスト よくある間違い
(1) マイナスの電荷とスチール缶: 引力
(2) 水分子とシクロヘキサン分子: (弱い)引力
相分離するので反発力
(3) Cl‐とCl‐を近づける: エネルギー増加
近づけると反発力が大きくなるから
→ArとArを遠ざけるときには引力が小さくなるからポテン
シャルエネルギーは小さくなる??
近づけると運動エネルギーが増えるから
(4) ArとArを近づける: エネルギー減少
(5) (磁力の)ポテンシャルエネルギー
→ 運動エネルギー → 熱エネルギー
最後はポテンシャルエネルギーになる
質問3-2
p43
H2(気体)+ F2(気体)→ 2HF(気体)とい
う反応は,発熱反応か.それとも吸熱反
応か.ただし,各結合の結合エネルギー
は以下のとおりであるとする.
H-H: 432 kJ/mol
587 kJ/mol
F-F: 155 kJ/mol
H-F: 565 kJ/mol×2 = 1130 kJ/mol
ガウスライフル
鉄球 磁石球2
状態 A
磁石球1
重力ポテンシャル
エネルギー
状態 B
運動エネルギー
状態 C
運動エネルギー
磁力のポテンシャル
エネルギー
磁石球どうしには強い引力がはたらいている.
磁石球と鉄球の間には弱い引力がはたらいている.
内部エネルギーの内訳
E  EK  EP  Eel
分子
電子
ポテンシャルエネルギー:EP
電子エネルギー:Eel
分子
運動エネルギー:EK
原子核
P44
図3-7
E  EK  EP  Eel
加熱
P38
図3-1
E  EK  EP  Eel
P39
図3-2
E  EK  EP  Eel
結合状態の水素分子
解離状態の水素分子
P40
図3-3・4
DE  DEK  DEP  DEel
系
DE
DEK

K, trans
3
 k BT
2
T により
変化
(Tに比例)
DEP
分子集合
状態に
より変化
DEel
化学反応
により
変化
P50
図3-12
気体と接触した固体の分子運動
固体
気体
結晶中でも分子は振動運動
をしている.
固体
気体
3
 K, trans  k BT
2
例題1
Heガスを等温圧縮したときの内部エネルギー変化
は,正・負・ゼロのいずれか.分子論的理由も添えて
答えよ.ただし,Heガスは理想気体とする.
例題1
Heガスを等温圧縮したときの内部エネルギー変化
は,正・負・ゼロのいずれか.分子論的理由も添えて
答えよ.ただし,Heガスは理想気体とする.
系
0
0
0
DEK
DEP
DEel
T により
分子集合
状態に
より変化
化学反応
により
変化
変化
(Tに比例)
DE
0
例題1
Heガスを等温圧縮したときの内部エネルギー変化
は,正・負・ゼロのいずれか.分子論的理由も添えて
答えよ.ただし,Heガスは理想気体とする.
系
-
+
0
DEK
DEP
DEel
T により
分子集合
状態に
より変化
化学反応
により
変化
変化
(Tに比例)
DE
?
P49 質問3-3
「同じ温度の液体と気体を比べると,気体中の分子
の方が動き回れるスペースが広いので,
大きな運動エネルギーを持っている」?
 K, trans
1 2
 mv
2
3
 K, trans  k BT
2
スペースの広さと運動エネルギーは無関係.
気体中と液体中の分子運動の比較
気体中
スペースの広さと運動エネルギーは無関係.
液体中
P49
図3-12
液体中では他の分子との衝突頻度は増すが,衝突頻度と運動エネ
ルギーは無関係.
温度が同じであれば分子の運動エネルギー(平均値)は液体と気
体で同じ.
「分子同士が衝突するとその衝撃
で発熱して,温度が上がる
(=運動が活発になる)」??
例題2
水が100℃で蒸発して水蒸気にな
るときの内部エネルギー変化は
正・負・ゼロのいずれか?
系
0
+
0
DEK
DEP
DEel
T により
分子集合
状態に
より変化
化学反応
により
変化
変化
(Tに比例)
DE
+
圧力とは?
圧力=単位面積あたりにかかっている力
力Fが面積Aにかかっている場合,圧力Pは以
下のようになる.
P=F/A
(3.8)
質問
問題1 (質問3-5)
なぜ気体の圧力が発生するのか?
(=気体の圧力の原因について分子論的に説明せよ)
気体のほとんどが真空なら簡単に押し縮めることができる
のでは?
問題2 (質問3-6)
気体を加熱するとなぜ膨張しようとするのか?
問題3 (質問3-7)
気体を圧縮するとなぜ圧力が高くなるのか?
もしも原子が見えたなら...
(ビーズの玉で分子を表す)
第4章 エンタルピー
問題4 (質問4-1)
断熱材で覆った体積一定の容器中で
水素ガスが燃焼すると,
内部エネルギーはどうなるか?
+
0
DEK
DEP
T
V
-
DEel
化学反応
系
DE
0
P57
質問4-2
内部エネルギーが変化するのは
どういう場合か?
外部とのエネルギーのやり取りがあるとき.
大気の重力エネルギー = 力学的周囲 (圧力一定)
圧縮
系になされ
た仕事:w
吸熱:q
ビーカー内の物質 = 系
エネルギー変化:DE
P58 図4-1
周囲の物質すべて
= 熱的周囲 (温度一定)
DE  q  w
P57 式(4.1)
大気圧下での膨張による仕事
1 atm ≒ 1 kg重/cm2
気柱
気柱
系
系
P58
図4-2
重り = 力学的周囲
宇宙
系
恒温槽 = 熱的周囲
P59 図4-3
P60 図4-5
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
宇宙
DEtherm
熱的周囲
DEuniv
= DE + DEtherm + DEmech
=0
DE  DEtherm  DEmech
w  DEmech
DE  q  w
q  DEtherm
なぜ?
Dとは?
なぜ?
P一定でないとき 【参考】
P一定のとき
V2
DEmech  PDV
DE mech   PdV
V1
重り = 力学的周囲
宇宙
系
恒温槽 = 熱的周囲
問題5
理想気体を断熱圧縮させると
温度はどうなるか?
• 圧縮しているのだから温度が下がる?
PV=nRT
問題5
理想気体を断熱圧縮させると
温度はどうなるか?
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv
力学的周囲 DEmech
w
系
q
DE
DEtherm
熱的周囲
宇宙
DEuniv = 0
系
DE K

DE P
DEel
K, trans
3
 k BT
2
T により
分子集合
変化
状態に
(Tに比例) より変化
電子
状態に
より変化
DE
重り = 力学的周囲
宇宙
系
恒温槽 = 熱的周囲
P59 図4-3
断熱圧縮
おもりが下がると
力学的周囲の
エネルギー
(DEmech)は減少
エネルギー
の流れ
系
DEmech  PDV
系の内部エネルギーDEは増加