普通教科「情報」の科目 情報A・情報B・情報C 4/27/07 普通教科「情報」の設置科目 3科目が設置 情報A 情報B 情報C 前回,指摘したように 異なる科目ではない 情報A この部分に関しては, 教科書の用意ができてから また取り上げる 目 標 情報A コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用 を通して,情報を適切に収拾・処理・発信するた めの基礎的な知識と技能を習得させるとともに, 情報を主体的に活用しようとする態度を育てる。 対象とする生徒 情報A コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用 経験が浅い生徒(でも十分履修できることを想定 している)。 特に前提とする知識・技能はない 内容と取扱い(1) 情報A 情報を活用するための工夫と情報機器 問題解決の工夫 使わない場合もある 解決手順の工夫 情報機器の活用 情報伝達の工夫 表示方法に適した機器 提示方法の工夫 情報機器の活用 検索キーワードの選択 条件絞込み 内容と取扱い(2) 情報A 文字コード プロトコル 情報の収集・発信と情報機器の活用 圧縮方法 検索と収集方法 発信と共有に適した表現 問題点 信憑性 他人の権利侵害 情報発信に伴う責任 (他人が,自分と同じように 解釈するかどうか) 内容と取扱い(3) 情報A 情報の総合的な処理とコンピュータの活用 情報の統合 情報の統合的な処理 マルチメディア(マルチコンテンツ) 文字情報だけでなく,画像や音声 ワープロの文書に表計算のグラフ 情報機器の変遷 特性の変化 (アナログからディジタル) 情報A 内容と取扱い 身のまわりの例 情報機器の発達と生活の変化 トラブル 発達とその仕組み 情報化の進展と生活への影響 情報社会への参加と情報技術の活用 情報B 目 標 情報B コンピュータにおける情報の表し方や処理の仕 組み,情報社会を支える情報技術の役割や影響 を理解させ,問題解決においてコンピュータを効 果的に活用するための科学的な考え方や方法を 習得させる。 対象とする生徒 情報B コンピュータに興味・関心を持つ生徒が履修する ことを想定している。 内容と取扱い(1) 情報B アルゴリズムの記述 問題解決とコンピュータの活用 問題解決の手順とコンピュータの活用 コンピュータによる情報処理の特徴 人手による処理と コンピュータによる処理の対比 例 画像データ 色はどのように表現されるのか? 情報B コンピュータの中で, どのように保存されるのか? 内容と取扱い(2) コンピュータの仕組みと働き 情報の表し方 各種情報のディジタル表現 情報処理の仕組み プログラミングの基礎(のさらに前) 情報の表し方と処理手順の工夫 効率的な処理 内容と取扱い(3) 情報B 例 銀行のATMの台数と待ち時間 客の来店するパターン サービス所要時間 問題のモデル化とコンピュータを活用した解決 モデル化とシミュレーション 予測問題の解決 データベース(情報の蓄積・管理) データベースの概念 データベースの利用・構築 内容と取扱い(4) 情報B 情報社会と支える情報技術 誤動作回避 情報通信と計測・制御 訓練 社会のインフラを支える 使いやすさ 操作ミスを防ぐ 人間への配慮 安全対策 ユーザインタフェース 社会に及ぼす影響 情報モラルなど 情報C 目 標 情報C 情報のディジタル化や情報通信ネットワークの特 性を理解させ,表現やコミュニケーションにおい てコンピュータなどを効果的に活用する能力を養 うとともに,情報化の進展が社会に及ぼす影響 を理解させ,情報社会に参加する上での望まし い態度を育てる。 対象とする生徒 情報C 情報社会やコミュニケーションに興味・関心を持 つ生徒が履修することを想定している。 内容と取扱い(1) 情報C 情報のディジタル化 ディジタル化の仕組み 各種情報のディジタル表現 情報機器の種類と特性 コンピュータだけではない 情報機器を活用した表現 分かりやすい表現 セキュリティの重要性 情報の伝達中にノイズなどで情 情報C 報が変わることがある 1. 画像データなど大きなサイズのものをそ 暗号化など 検出:変わったことが分かる のまま送るのは効率が悪い 訂正:変わった部分を元に戻す 情報通信ネットワークとコミュニケーション 2. 量を減らす(圧縮) ネットワークの仕組み 3. 受け取った側で元に戻す このことについてはネットワーク 完全に戻せる圧縮方法 セキュリティを含む コミュニケーションの第4回参照 実質的に戻せる圧縮方法 内容と取扱い(2) 効率的な通信方法 誤り検出・訂正 データ圧縮 コミュニケーション手段としてのネットワーク 電子メール,電子会議,電子掲示板,SNS 内容と取扱い(3) 情報C プライバシー 情報の収集・発信と個人の責任 著作権 情報の公開と個人の責任 情報の保護 情報通信ネットワークを活用 内容と取扱い(4) 情報C 情報化の進展と社会への影響 社会で使われている情報システム 具体例 情報化の社会への影響 情報化の影の部分 情報A・情報B・情報C いずれの項目も,どの科目でも取り上げら れる 配慮事項 単位数 「情報A」,「情報B」,「情報C」ともに2単位 1科目を全ての生徒が履修 実習重視 実 習 実習指導が重要 コンピュータや情報通信ネットワークなどを活 用した実習 「情報A」では総授業時数の2分の1以上 「情報B」及び「情報C」では総授業時数の3分 の1以上 実習環境の整備 他教科との連携 履修年次 他教科での実習 内容の取扱いについて(1) 情報モラルの育成 各科目の内容の(d)に,“生活”又は“社会”と いう言葉 コンピュータやネットワークが生活や社会に及 モラル,マナー,ルール ぼす影響を取り上げる プラスの面だけではない。マイナスの面もある。 “情報モラルの育成を図る”ということが配慮 事項として明記 技術的に詳細な部分に 内容の取扱いについて(2) 立ち入らない 具体例について 原則を理解させるためのもの 見直す 技術に進歩に合わせる もう使われなくなっているものが 教材に残っていることもありうる (現場では重要)
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