情報教育

金子研究会(教育)最終発表
情報教育グループ
蓮尾 華代
矢島 祐樹
本日の発表の流れ
1.
2.
3.
4.
5.
情報教育とは何か?
今学期の目標と活動報告概要
小学校での実践報告(矢島)
情報教科書調査報告(蓮尾)
まとめと今後の展望
①情報教育とは何か??
高等学校学習指導要領
情報情報教育の実践と学校の情報化
~新「情報教育に関する手引き」~
発行 文部科学省より
情報教育とは?
• 学校教育の情報化
– 各教科での情報機器を用いた教育
• 目的:各教科の目標のために情報機器を使用
– 情報教育
• 目的:「情報活用能力」の育成
– 校務の情報化
情報教育の目標
• 生きる力
– 情報活用能力
• 情報活用の実践力
• 情報の科学的な理解
• 情報社会に参画する態度
→3つの観点を相互に関連付けて
バランスよく教える
情報教育の体系化のイメージ
情報活用の実践力
小
学
校
中
学
校
高
等
学
校
総
合
的
な
学
習
の
時
間
で
の
活
用
各
教
科
で
の
活
用
情報の科学的な理解
情報社会に参画する態度
技術・家庭
社
「情報とコンピュータ」
会
数学など
普通教科
公
情報A・情報B・情報C(選択必修2単位)
民
高校の情報教育
• 普通教科情報
– 情報A
• 情報活用の実践力(実習中心・問題解決・コミュニケーション)
– 情報活用の工夫・情報収集発信・コンピュータ活用・生活の変化
– 情報B
• 情報の科学的な理解(コンピュータ・問題解決)
– 問題解決・コンピュータの仕組み・モデル化・情報技術
– 情報C
• 情報社会に参画する態度(ネットワーク・コミュニケーション)
– デジタル化・ネットワークコミュニケーション・情報収集発信と責任・情報化社会
• 専門教科情報
– 3分野11科目から成り立っている
②今学期の目標と活動報告概要
今学期の目標と活動報告概要1
•
情報教育についての問題発見をする
1.
2.
3.
4.
基礎勉強をする
学校見学をする
授業実践をする(矢島)
教科書調査をする(蓮尾)
今学期の目標と活動報告概要2
1. 基礎勉強をする
•
•
•
•
新・情報化に関する手引き
高等学校学習指導要領解説情報編
文部科学省WEB
普通教科情報の教科書
2. 学校見学をする
• 現場を見る
• 現場の教師の話を聞く
• 子供に話を聞く
⇒世田谷区立明正小学校にドタキャンされた
③小学校での授業実践報告
世田谷区立松原小学校
矢島 祐樹
小学校での実践①
•
•
•
•
•
場所:世田谷区立松原小学校
日時:週1回(木曜or金曜1~3時間目)
回数:33時間
対象:2~6年生(14クラス)
きっかけ:父親が松原小
学校の評議委員&世田谷
区の青少年委員などをや
っている
小学校での実践②
• 使用環境
–
–
–
–
形状:ラップトップ型
OS:Windows2000
アプリケーション:一太郎スマイル
台数:19台
小学校での実践③
年
1年
回数 学習内容
0
マウス操作
2年
3
電源入切・ウィンドウ操作・印刷
3年
4
文字入力・タッチタイピング
4年
3
インターネット・検索
5年
2
インターネット・メディアリテラシー
6年
2
インターネット・知的所有権・コピペ
小学校での実践④
• 子ども達のルール
– 「先生」と呼ばない
– 敬語は使わない
– 分からないときはそのときに聞く
• 教師のルール
– 基本的に肉体的操作を奪わない
– 質問の答えは言わない
– 子どもと同じ目線にする
実践する上での問題点
•
•
•
•
•
小学校での教員の問題
アプリケーションを選択できない問題
ネットワーク・サーバー管理者の問題
助手の必要性
子供の情報機器利用技術の格差
最終発表後の進展状況①
• 評価シート(つうしんぼ・テスト)
– 自己評価
• これまでの達成度
• 今後の目標設定
– 授業評価
• わかりやすさ
• おもしろさ
– 到達度評価
• テスト
最終発表後の進展状況②
• 評価シートの結果
– まだ集計中
– 「おもしろいがむずかしい」が多かった
– 「メール」「ゲーム」を希望
夏休み中の予定
• 評価シートの集計
– 今後の授業に生かす
• WEB教材の作成
– 子どもたちの復習用
• 掲示板の設置
– 質問・コミュニケーション用
• 指導書の作成準備
– 教師用のマニュアル
④「情報」教科書の調査報告
蓮尾 華代
7月中間発表までの調査
◇調査目標:新教科「情報」の教科書調査を行
い、実施の現状を把握する
◇東京都立高校の「情報」教科書について調
査
◆情報の各科目(A,B,C)の教科書の採択状況
◆発行所が提示した科目別の目標
調査1.情報教科書採択の状況
◇都立高校のうち、平成15年度用に59校が採択。
◆科目別では「情報A」。
◆発行所別では実教出版、日本文教出版。
採択状況(科目別)
60
50
採択状況(発行所別)
50
校
40
30
学校数
20
6
10
3
0
情報A
情報B
科目
情報C
オーム
第一
3%
東学
8%
2%
暁
東書
実教
開隆堂
東書
3%実教
28%
3%
日文
開隆堂
16%
7%
一橋
清水
7% 数研啓林館
12% 教出
3% 5%
3%
教出
清水
啓林館
数研
一橋
日文
暁
オーム
第一
東学
調査2.科目別教科書の目標
◇発行所HPを参考に、全13社の発行所側の掲げる
各科目の目標を調査
◆情報Aでは分かり易さ、情報活用の実践力の育成
◆情報Bでは情報技術を使う問題解決能力の育成、
情報の科学的な理解、分かり易さ
◆情報Cでは情報社会への参画の促進
中間発表時点での課題
• 東京都において科目「情報A」の他があまり教え
られていない理由は何か。また実教出版の教科
書が利用されるのはなぜか。
• 東京都以外の採択状況はどうか。
• 発行所のいう各科目の特徴は、教科書の形態に
反映されているか。
• 現場の高校の情報教科書に対する意見はどうか。
今日の発表内容
◇前回の課題を踏まえ3点の調査を行なう
◆全国普通科高校における教科書採択結果
◆教科書内容の調査
◆情報教科書に関し、都立高校に対する電子調査
都立高校に対する電子調査結果の発表
調査概要
◇目標
◆都立高校で教科情
報 がどのように実施
されているかを知る
◆情報教育に関する
問題点を発見する
◇方法
◆都立普通科高校73
校の内、メールアドレス
を持ち正常に接続でき
た66校を対象。
◆質問のeメールを送信
する調査方法
調査項目
◇情報教科書について
◆発行所種類、教科書内容の活かし方、使用教科書の利点・欠
点教科書の意義
◇教科「情報」について
◆何年次に、どの科目を開講か、生徒は週何時間学ぶか
◇情報授業について
◆情報授業担当者は誰か、教員の数に対する生徒数、授業評
価方法、担当者の立場の授業の面白さ、難しさ
調査結果(未開講)
◇都立白鴎高校:平成17年度から「情報」授業
◇都立小松川高校:平成17年度から授業
◇都立忠生高校:2年後に3年で情報Aを行なう
◇都立小山台高校
◆平成17年度から週に2時間情報Cの授業開始
◆C選択の理由は学習指導要領の各科目の目標、当校の生徒の学力を比較
検討した結果
◆現在資格を取得した他教科の教諭を中心に開講準備。
◇都立秋留台高校
◆来年度から2年次学生にAの授業開始。
◆教科書は補助で、授業は自主制作教材で進行する。
◆評価は定期考査が廃止されており、小テスト、提出物、出席状況など
調査結果(開講済み)
◇都立江戸川高校
◆教科書は日本文教出版。内容の順番を変更して授業実施。
◆教科書「実習」は用いず、プリントを作成し実施。しかし教科書の意義は大きい
◆この教科書のメリットは教室の授業に利用可で、生徒の試験前勉強に役立て
る、また副教材も利用できる。反面実習に利用できないのが欠点。
◆現在1学年で情報Aを週2時間実施。3学年で、自由選択でB,Cを選択可。
◆授業は情報の免許を持つ教員3名(うち2名が数学とのかけもち)が担当。
◆生徒20名に対し教員1名で担当。評価はキマツテスト、レポート、課題提出など。
◆生徒が興味を持って取り組んでいるが、教える側は新しい内容を盛り込む為に
常に新しい情報を身につける必要が有
まとめ
◆平成17年度開講予定校が5、来年から開講
予定校が1、現在開講する校が1
◆担当者は免許取得者だが、他教科教員も
教える。
◆教科書を「実習」でも用いるのは難しく、自
主教材などで補完する必要性
◆教科書選択は副教材や使い易さのため
◆教科選択は入門的な科目がAであるから
今後の課題
◇都立高校の調査を続け、高校の情報教育の現状を探
る
◇教科書調査も続ける
具体的な教材や実習の案などを
研究・開発する
⑤まとめと今後の展望
情報教育の現状での問題点
•
•
•
•
•
•
•
中・高等学校での特別代替措置の問題
高等学校での教員育成の問題
小・中学校での教員の問題
情報機器・アプリケーション依存の問題
ネットワーク・サーバー管理者の問題
情報活用能力の学校間格差の問題
高校情報での教科書格差の問題
今後の展望
• 発見した問題点を解決する
– 基礎勉強をつづける
– 学校見学をつづける
– 授業実践をつづける
– 教科書調査をつづける
春学期の反省と改善策
• 目標をより絞り込んで、明確にする
おしまい
ありがとうございました
m(_ _)m