2006. 12. 12 Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng. Keiichi MIYAJIMA 重積分 重積分 「重積分」という言い方が難しけれ ば・・・ 平面上の積分 という言い変えても良い。 ところで・・・ 直線上の積分 f (x) b a から話を始めよう。 f ( x)dx は a x b x 直線上の積分 f (x) b a f ( x)dx は a b a から話を始めよう。 x f ( x)dx は面積を表した。 b x 平面上の積分 同様に平面上の積分を考える と・・・ z y D x 網目に区切って・・・ 平面上の積分 z 直方体を並べていくと・・・ 立体の体積になっている y D x これを式に直していく 平面上の積分 先ほどの直方体1個の体積は f ( pij , qij ) とすると xi xi 1 y j y j 1 体積 f ( pij , qij ) ( xi xi 1 ) ( y j y j 1 ) 高さ × 底面積 平面上の積分 体積 f ( pij , qij ) ( xi xi 1 ) ( y j y j 1 ) この直方体の体積を全て足せば S f ( pij , qij ) ( xi xi 1 ) ( y j y j 1 ) i, j この S をRiemann和という 平面上の積分 先ほどの網目の幅を限りなく0に近づけていけるとす ると・・・ (Riemann)積分可能といい その極限を f ( x, y ) の D 上の積分(あるいは重積分) とよび D f ( x, y)dxdy と書く。 重積分の基本的性質 重積分は1変数関数の自然な拡張として 定義した。 定理7.2は1変数関数の場合と同様 (よって省略) 重積分の具体的計算法 では具体的にどのように計算するか? •Case 1 長方形領域 y D ( x, y) | a x b, c y d d D c a b x Case 1 (長方形領域) y d D c この場合、 a b まず f ( x, y )を y のみの関数と見て区間[c,d] 上で積分し、その積分の結果を今度は x に ついて区間[a,b]上で積分する。 つまり、 D f ( x, y)dxdy b a d c f ( x, y)dy dx x Case 1 (長方形領域) b d a c b d a c f ( x, y)dy dx dx f ( x, y)dy b これは、 dx を a 「 x について a から b まで積分せよ」 という命令記号(作用素) 重積分のイメージ z y D x 断面積を積分していく 例7.1 (p.162) D ( x, y) | 0 x 1, 0 y 2 として、 積分 ( x D 2 3xy)dxdy を計算せよ。 例7.1 (p.162) D 1 2 0 0 ( x 3 xy)dxdy dx ( x 3 xy)dy 2 2 y 2 3 2 2 dx x y xy 0 2 y 0 1 2 3 dx 2 x 4 x 0 2 1 1 11 2 3 2 x 3x 3 3 0 本日の課題 閉領域 D ( x, y) | 1 x 2, 0 y 1 における、 重積分 D ( x y)dxdy を求めよ。
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