スライド 1

「食事だけで健康対策はできますか?」
お答えします
体に良い食べ物を食べていれば健康でいられるのでしょうか。
それにはまず、健康とはどのような状態であるか、考える必要があります。
WHO(世界保健機関)によると、「健康とは単に病気や異常がないばかりでなく、身体的にも、精神的にも、また社会的にも、よい状
態にあること」としています。この考えに基づくと、“病気じゃないから健康”とはいえなくなりますね。 例えば、元気そうに見える若い人
でも、体力がなく、すぐに疲れてしまう人や、ストレスでイライラ状態にある人など、健康とは言いがたいですね。もちろん、メタボリック
シンドロームが心配な、肥満傾向の方もそうです。
では、健康でいるために必要なことは何でしょうか。
健康であるためには、心身ともに充実していることが大切です。それには食生活に気を付けるだけでなく、体力の維持も必要となって
きます。体力の低下は、運動不足による健康障害をきたす可能性を否定できません。肥満などは、その典型といえるでしょう。
健康でいるために、もう少し体脂肪を落としたいのですが。
肥満によって増えすぎた体脂肪を落とす時、食事を減らすだけで運動を加えなければ、“体脂肪も減るが筋肉も萎縮してしまう”こと
になります。これでは、見かけ上の体重は減っても、体力がなくなってしまうだけでなく、太りやすくなります。これでは健康とは言え
ません。体脂肪1kgのエネルギーは約7000kcalと言われていますから、これを1ヶ月で落とすとすると・・・
7000kcal÷31日=1日約230kcal これを1食分にすると、約77kcalですね。
この分を食べる分から減らすようにするのです。
例えば、
・山盛りご飯 ⇒ 軽く1杯ご飯 約60kcalのマイナス
・砂糖入りコーヒー ⇒ ブラックコーヒー 約23kcalのマイナス
・缶ビール1本 ⇒ 飲まない日 約140kcalのマイナス
なるほど!
食事の制限と併用して、1日20~30分程度の、息が弾むような運動(ウォーキングや
ジョギングなど)を加え、1ヶ月に1~2kgくらいの減量が理想的です。
(個人差はありますが、20~30分程度の運動で約100kcalが消費されます。)
バランスのとれた食生活に加え、運動で筋力を付け、生きていく上で必要な基礎代謝
を増加させることが、健康への第一歩なのです。
管理栄養士
マメ子の豆辞典