人体環境適応論

人体環境適応論
第2回目
内部環境の適応
15年4月17日金曜日
ホメオスタシスの自動調節機構
自律神経系
内分泌系
15年4月17日金曜日
自律神経系
中枢
視床下部
心拍,血圧,
消化,体温,
摂食,摂水,
代謝の調節
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
副交感神経
交感神経
副腎髄質
心臓など:アセチルコリン
心臓など:ノルアドレナリン
血液:ノル∼・アドレナリン
アセチルコリン
15年4月17日金曜日
情緒的,神経性,ホルモン性情報入力
視床下部
放出因子
ノルアドレナリン
下垂体前葉
膵臓
インスリン
下垂体後葉
副腎皮質
甲状腺
成長ホルモン
15年4月17日金曜日
副腎髄質
コルチゾール 甲状腺ホルモン
腎臓へ
カルシトニン
抗利尿ホルモン
交感神経の興奮
副腎髄質
アドレナリン分泌
心筋の収縮力↑ 骨格筋への血流量↑ 心拍
数↑ 代謝↑ 血糖値↑ 呼吸数↑ 気管支
拡張 消化管機能↓
15年4月17日金曜日
ホルモンの働き
・発育・成長の調節
・自律機能と本能
行動の調節
・内部環境の維持
調節
15年4月17日金曜日
下垂体
【前葉】
成長ホルモン,甲状腺刺激ホルモン,副腎皮質
刺激ホルモン,卵胞刺激ホルモン,黄体形成ホ
ルモン,プロラクチン
【中葉】
メラニン細胞刺激ホルモン
【後葉】
バゾプレシン,オキシトシン
腎臓に対して水の再吸収を促進
15年4月17日金曜日
甲状腺
甲状腺ホルモン
エネルギー代謝亢進,
血糖上昇,成長・発達
カルシトニン
血中Ca濃度を下げる
副甲状腺
パラソルモン
血中Ca濃度を上げる
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
膵臓(ランゲルハンス島)
グルカゴン
血糖上昇
インスリン
血糖下降
ソマトスタチン
成長ホルモン放出抑制
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
心拍出量の約20%が腎臓に流れ込む
心拍出量を毎分5ℓとすると
1日に約1,500ℓの血液が流れ込む
糸球体で濾過される原尿は
1日に約150ℓである
尿量は1日約1.5ℓである
(原尿のわずか1%)
15年4月17日金曜日
15年4月17日金曜日
血液浸透圧の上昇
視床下部における浸透圧受容器
下垂体後葉を刺激
抑制
ADH分泌の増
腎臓による水の再吸収促進
血液浸透圧の低下
抗利用ホルモンによる尿量の調節
15年4月17日金曜日
レニン
腎 臓 (血流低下で)
血圧上昇・体浸透圧と体液量の調整
副腎皮質
アルドステロン
下垂体後葉
抗利尿ホルモン
アンジオテンシン
15年4月17日金曜日
レニン
腎臓
水分貯留
Na再吸収
K排泄
内部環境の適応
15年4月17日金曜日
血液の成分と機能
血球:赤血球,白血球(好中球,好酸球,
好塩基球,単球,リンパ球),血小板
酸素の運搬:ヘモグロビン
15年4月17日金曜日
血液によるガスの運搬
96%
4%
0個/4個
0.2∼0.7%
15年4月17日金曜日
ヘモグロビン1gが結合できる酸素量
ヘモグロビン 酸素
66,800g 22.4ℓ 4
1g Xml
X=
22.4 4 1000
66,800
1.34ml
男性:14∼18g/dl(16) 16 1.34
21.4容量%
女性:12∼16g/dl(14) 14 1.34
18.8容量%
15年4月17日金曜日
運動性貧血
15年4月17日金曜日
ヘモグロビンの酸素飽和度
15年4月17日金曜日
酸素飽和度の実際は97∼98%
15年4月17日金曜日
二酸化酸素の運搬
大部分は重炭酸になって血漿中へ
15年4月17日金曜日
酸塩基平衡/緩衝作用
水素イオン濃度の変化を最小限にする反応
血液pHは7.4近辺,生存可能は7.0∼7.8
生体内のpH=6.1+log
HCO3
CO2
血液中にはCO2(酸性)とHCO3 (アルカリ性)
が1/20で共存し,中和作用を持つ
酸血症:運動,高蛋白食,炭酸飲料多飲
アルカリ血症:果物・野菜の多食,高地
15年4月17日金曜日
身体内の酸塩基平衡
【安静時】
①肺から二酸化炭素排出
②尿中に酸を排出 pH 6.0
③胃から塩酸分泌
④小腸からリン酸分泌
⑤血液中の緩衝系
1)重炭酸系 2) ヘモグロビン系 3)リン酸系 4)タンパク系
15年4月17日金曜日
【運動時】主に重炭酸系について
運動によって乳酸(HA)が発生して
pHは酸性に傾き、バテやすくなる
HA+NaHCO3 ←
→ NaA+H2CO3
尿中に
↓
CO2 +H2O ←
→ H2CO3
呼気中に
血液中に重炭酸の量が多いほど,
中和能力が高い → アルカリ予備
15年4月17日金曜日
血漿:水,蛋白(アルブミン他),糖,脂質,ミネラル,
ホルモンなど
血清 = 血漿 ̶ 繊維素
運動に伴う血液性状の変動
(血管外の浸透圧がLAなどで高まって水分移動)
血糖・Hb・蛋白も同じパターンで変化
LT
減少
15年4月17日金曜日
回復
左図と逆
次回は温熱環境と適応
体温調節・発汗
15年4月17日金曜日