透析と合併症 - Signalysis

生体機能代行装置学Ⅲ
2008年12月5日
第12回:透析と合併症
長期透析患者の合併症
• 腎臓の機能:テキストP374
– タンパク代謝産物、水分の排泄
– 電解質調整
– エリスロポイエチン・レニン・活性型ビタミンDの分泌
• エリスロポイエチン
– 赤血球生成促進因子/造血因子
• 赤血球減少で産生増加、赤血球増加で産生減少
• レニン
– 一種のたんぱく質分解酵素
• 活性型ビタミンD
– 血中カルシウム増加と、骨化促進
– 紫外線照射で、プロビタミンDが活性化
心・血管系合併症
• 心不全
– ナトリウム、水の過剰(心臓への過負荷)
– 高カリウム血症
• 筋緊張力低下
• ⇒(心拍停止)
• 適切な水分量とは
– ドライウェイト
脳血管障害
• 高血圧
– 血圧値を調整する薬
– 腎性高血圧:昇圧物質
• レニンの作用でアンジオテンシンが生成
• (小動脈の収縮)
腎性骨異栄養症
• CaやPの代謝異常
– 骨軟化症
– 線維性骨炎
– 異所性石灰化
• 二次性副甲状腺機能亢進症
貧血
•
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•
•
•
エリスロポイエチンの産生低下
赤血球破壊の亢進
出血・採血による損失
栄養障害
アルミニウム蓄積
感染症
• シャントの存在
• 細胞性免疫及び液性免疫の低下
• 白血球機能の低下
– 感染しやすい。
アミロイドーシス
• β2ミクログロブリンが
原因
– 全身の諸臓器に沈着す
る
• 手根管症候群
– 手のひら側の、手根管と
いう管
– 正中神経が通っている。
– アミロイドで圧迫される
末梢神経障害
• 知覚異常
• 麻痺
• 筋力の低下
食事療法
•
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•
•
たんぱく質
糖質・脂質
食塩
カリウム
水分
過去問題
• 問題[16A29] 分野[ 腎臓・泌尿器学 ]
• 答:3
• 長期透析の合併症で正しいのはどれか。
a. 手根幹症候群
b. 再生不良性貧血
c. 低血糖
d. 腎性骨異栄養症
e. 異所性石灰化
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
過去問題
• 問題[16P65] 分野[ 人工腎臓装置(血液浄化装置) ]
• 答:4
• 腎性骨異栄養症の発症に関係するのはどれか。
a. 血清抗利尿ホルモン(ADH)濃度上昇
b. 血清カリウム濃度上昇
c. 血清リン濃度上昇
d. 血清カルシウム濃度低下
e. 赤血球数減少
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
過去問題
• 問題[18P64] 分野[ 人工腎臓装置(血液浄化装置) ]
• 答:3
• 腎性骨異栄養症の病因はどれか。
a. 高リン血症
b. 高コレステロール血症
c. アルカローシス
d. 活性型ビタミンDの欠乏
e. アルミニウムの蓄積
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
過去問題
• 問題[17A30] 分野[ 腎臓・泌尿器学 ]
• 答:2
• 主に腎臓で分泌されるホルモンはどれか。
a. レニン
b. アルドステロン
c. 抗利尿ホルモン
d. ナトリウム利尿ペプチド
e. エリスロポエチン
1. a、b
2. a、e
3. b、c
4. c、d
5. d、e
過去問題
• 問題[17A11] 分野[ 人体の構造と機能 ]
• 答:1
• 腎臓と尿の生成について誤っているのはどれか。
1. アルドステロンはカルシウムイオン(Ca2+)の排泄量を
調節する。
2. 抗利尿ホルモン(ADH)は体液の浸透圧を調節する。
3. 重炭酸イオン(HC03-)は体液のpH調節に関与する。
4. 尿細管の対向流系は尿の濃縮に重要である。
5. レニン・アンギオテンシン系は血圧を調節する。
過去問題
•
•
•
問題[17A28] 分野[ 腎臓・泌尿器学 ]
答:3
慢性透析療法の開始基準に含まれるのはどれか。
a. 腎性貧血
b. 副甲状腺機能亢進
c. 尿 閉
d. 体液貯留
e. 血清クレアチニン値上昇
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e
過去問題
• 問題[17P64] 分野[ 人工腎臓装置(血液浄化装置) ]
• 答:1
• 透析患者の高リン血症の管理で正しいのはどれか。
a. 低リン食の食事療法
b. 炭酸カルシウムの服用
c. 塩酸セベラマーの服用
d. アルミニウムゲルの服用
e. 活性化ビタミンDの服用
1. a、b、c
2. a、b、e
3. a、d、e
4. b、c、d
5. c、d、e