基礎栄養学

スポーツをするみんなのための
食事の基本
① 食事の基礎
試合に勝つために必要なものは?
基礎体力が大切!!
土台がしっかりしないと、その上の技
術やテクニック、戦術が活かされま
せん。
怪我や疲労の原因になります。
基礎体力向上のための3要素
運動・食事・休養の3要素で基
礎体力が向上します。
食事は運動するためのガソリ
ンの役割、エネルギー源とな
り、身体をつくる材料にもなり
ます。
毎日の練習をより
効果的にするために!
栄養が不足すると
偏った食生活によって・・・ •  エネルギー不足 → 集中力・パフォーマンスの低下
•  ビタミン不足 → 疲労・コンディショニング不良
•  ミネラル不足 → 貧血・筋疲労等の危険性が上がる
競技力の低下につながる!!!
3つの食品群とその役割
エネルギー源(炭水化物,脂質など)
体調づくり(ビタミン類など)
身体づくり(たんぱく質,ミネラルなど)
バランス良く食べるために・・・
栄養フルコース型
副菜
主菜
牛
乳
主食
汁物
この6つの仲間を揃えれば、選手の食事として優秀!!
<栄養フルコース型とは?>
•  主食・・・ごはん・パン・麺類
•  主菜・・・魚・肉・卵・大豆・大豆製品が中心
のおかず
•  副菜・・・野菜・きのこ・海藻が中心のおかず
•  汁物
最低1日1回は
•  果物
食べましょう。
•  牛乳・乳製品
6つの仲間を揃えましょう!
コンビニでそろえるとしたら…
②試合期の食事
•  試合開始から逆算して食べましょう!
☆試合当日の食事☆
•  3∼4時間前 しっかり朝ごはん
→栄養フルコース型の食事
•  2時間前 おにぎり・パン
→具に注意!
※マヨネーズやチーズ、揚げ物は避けましょう。
•  1時間前 バナナ・エネルギーゼリー
試合開始の時間から逆算して、そのとき食べるものを決めましょう。
これも大事な試合に勝つための戦略です!!
<食事のポイント>
•  食べ慣れたもの
•  ごはんをしっかり食べましょう
•  揚げ物・生ものはNG
•  果物・水分補給は十分に
※夏場は食材の管理にも注意!
試合が終ったら何食べる?
<試合直後∼2時間後>
おにぎり・サンドイッチ・エネルギーゼリー・
バナナ・みかん・100%オレンジジュース
<試合後の夕食>
•  食べやすいものをしっかりと
•  栄養フルコース型の食事
•  果物
早く疲れをとるには、早く食事をとること!!
③夏に勝つ!!
夏バテ攻略法
夏バテってなぜなるの?
•  汗と一緒に流れているビタミン
=疲労回復や代謝に関係の深い水溶性ビタミンの流出
•  「麺類でいいや」の偏った食生活
=糖質の摂りすぎで疲労物質の溜まりやすい身体に
•  身体を冷やして、内臓も冷やす
=冷たいものの食べすぎで消化力の低下
•  室内と室外の温度差
=自律神経の乱れ
効果的な食べ合わせ
•  ビタミンB1+アリシン
例)しょうが焼き、にら納豆
•  タンパク質+ビタミンC
例)スパニッシュオムレツ、
魚介類のマリネ
旬のものを食べる
•  夏野菜が身体を「サビ」から守る
→鮮やかな夏野菜の「色」には身体を守る栄養がたくさん含
まれています!
•  ビタミンA・C・Eは夏のビタミンのエース☆
かぼちゃには、ビタミンA・
C・Eすべて含まれる!
具沢山を意識しろ!
•  食べやすい麺類は、タンパク質・
ビタミン類・ミネラル類が不足しや
すい
→「ぶっかけ菜麺」スタイルでいろいろのせ
て食べてみよう
•  汁物・スープには水溶性ビタミンも
たっぷり
→汗などによって損失しやすく、熱に弱い
水溶性ビタミンを、具沢山のスープで
しっかりと補給
④ 水分補給
水分補給の基礎知識
•  ちびちびちょこちょこと、の「ちびちょこ飲み」
が基本
•  渇きを感じたら、もう脱水状態!!
→水分補給は練習前から始まっている
•  身体の水分が2∼3%失われる
→循環機能の低下
→競技能力の低下!
水分不足のシグナル
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練習後、体重が大幅に減る
尿量が減る
トイレの回数が減る
尿の色が濃い
便秘
脚がつる
夜中に喉が渇いて目が覚める
感染症でもないのに熱っぽい
どんなものを飲めば良い?
•  基本は「水」で十分
•  飲みやすくするためのお茶は「麦茶」
•  2時間以上の運動には「スポーツドリンク」
<手作りスポーツドリンク>
•  水 1000ml
•  砂糖 40∼60g
•  食塩 1∼2g
•  レモン果汁 適量
良く撹拌する。早めに飲みきる
衛生管理
「つけない、増やさない、取り除く」
•  毎日しっかりと洗って、定期的に消毒を。
•  清潔な場所での管理を。
目先の楽か、
1年後の勝利か!?