科目名 臨床化学実習 配当〔3 年次 前期 1 単位 必修 実習〕 (英語表記

科目名 臨床化学実習
(英語表記)Practices for Clinical Chemistry
配当〔3 年次 前期 1 単位 必修 実習〕
〔コーディネーター 三田 明弘(生化学研究室)〕
授業の概要
現在の臨床検査における生化学検査は全て自動分析装置により行われていると言っても過言ではない。使用試薬はキッ
トとして市販されており、説明書に従い操作するだけで使用できるため測定原理に接する機会が失われやすい。そこで本
実習では、主要な血清成分の定量と血清酵素の活性測定についての実験を通し、各測定法の習熟とそれらの測定原理
を理解できるように学ぶ。また、ドライケミストリーによる自動分析も学ぶ。
教育目標
(ねらい)
生体成分の定量的分析の測定法の原理や測定結果を解析できるように学習する。測定結果が疾病とどのように結びつ
いてくるかについての知見を得れるように学習する。これらは臨床検査技師としての基礎知識とともに、基礎的技術の習
得ともなる。また、これら生体成分のデータをもとに疾病との関係を病理学や生理学などの知識をもとに解釈する。
到達目標
成績評価方法
の割合
・生体成分を測定する基礎的技術を習得できる。
・測定結果を解釈し疾病との関係が理解できる。
・臨床検査技師としての基礎知識と技術を習得できる。
実習試験 50%、レポート 40%、平常点 10%
教科書
参考文献
教科書:研究室で作成した実習書
参考書:標準臨床検査技術学 臨床化学 医学書院
履修条件
臨床化学Ⅰを履修していること
学習課題
実習前に実習書及び臨床化学Ⅰの講義で使用している教科書を読むこと。実習後は速やかにレポートを仕上げる。
(予習・復習)
オフィスアワー
回
1
2
3
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5
6
7
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実習終了後
連絡先:生化学研究室 (生命・環境科学部棟 5 階)
担当者
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授業内容
実習講義:SI 単位系、比色分析の原理、酵素的分析法の原理、計算法について学ぶ。
定量演算、タイムスキャン、波長スキャンにおける分光光度計の操作法と計算方法を学ぶ。また、ドライケミストリーの操作
方法および原子吸光分析機など、器具や機器等の操作法と原理を学ぶ。
実習講義の検証実験:溶液の色と波長の関係、ペルオキシダーゼを用いた過酸化水素定量法の実際と問題点について
学ぶ。NAD と NADH の紫外部における吸収スペクトルの測定について実習する。
ビューレット法による総蛋白の定量。色素結合法によるアルブミンの定量を学ぶ。ローリー法による微量タンパクの定量に
ついて学ぶ。
アルカリピクリン酸法による総クレアチニンと既存クレアチニンの定量について実験する。
ウレアーゼ/インドフェノール法による尿素の定量について実験する。
ジアゾ反応によるビリルビンの定量について実験する。
ウリカーゼ/アセチルアセトン法による尿酸の定量について実験する。
O―トルイジン法、グルコース酸化酵素/ペルオキシダーゼ法、ヘキソキナーゼ/グルコースー6-リン酸脱水素酵素法に
よる血糖の定量について実験する。
リーベルマン・ブルハルト法、コレステロールオキシダーゼ/アセチルアセトン法によるコレステロールの定量についての実
験を行う。
o-CPC 法によるカルシウムの定量、モリブデンブルー法による無機リンの定量について実験する。
フェニールリン酸と p-ニトロフェニールリン酸を基質とした酸ホスファターゼとアルカリホスファターゼ活性の測定について
実験する。
紫外部吸収法による乳酸脱水素酵素活性の測定およびヘキソキナーゼ/グルコースー6-リン酸脱水素酵素法によるク
レアチンキナーゼ活性の測定についての実験を行う。
紫外部吸収法とライトマン・フランケル法によるアラニンアミノトランスフェラーゼ活性の測定についての実験を行う。
レポート作成および実習試験