Taro- 60-61 H27 古典B(2年).j

古典B (3単位)
学年・コース等
教 科 書
副教材等
2学年
文系・理系
『高等学校古典B 古文編・漢文編』(三省堂)
『新版二訂 カラー版新国語便覧』(第一学習社)
『完全マスター古典文法 新版二訂』(第一学習社)
『古典文法基礎ドリル 三訂版』(河合出版)
『必携 新明説漢文』
(尚文出版)・『漢字用字練習ノート』
(尚文出版)
『錬成古典 改訂版』(尚文社)
『みるみる覚える古文単語 300+30』(いいずな書店)
1 学習目標
古典としての古文と漢文を読む能力を養うとともに,ものの見方,感じ方,考え方を
広くし,古典についての理解や関心を深めることによって人生を豊かにする態度を育て
る。
2 指導の重点
古典を読んで、構成や展開に即して内容を的確に捉える能力を養う。基本的な語彙、
古典文法や句法、古典の世界での人々の風俗・習慣を理解するとともに、古典に対して
興味や関心を持つように指導する。
3 指導計画
学期
1
学
期
中
間
1
学
期
期
末
2
学
期
中
間
単 元 名
学 習 内 容 ・ ね ら い
時間
随筆「すさまじきもの」
・語句や文法の正確な理解を基に口語訳する。
・作品の特徴に留意しながら内容を理解する。
・作者のものの見方、考え方を理解し、自身の
ものの見方を振り返る。
・比較的短い文章を読み漢文に親しむととも
に、登場人物の考え方を理解する。
・句法等に注意して、適切に口語訳する。
・歌物語の特徴や古典常識を理解しながら本文
を読解する。
・和歌の読解を通して、和歌の修辞技巧を学ぶ。
・本文の記述に基づいて登場人物の心情を理解
する。
・文章の構成や展開を理解した上で、内容を的
確に読み取る。
・句法を正確に理解し、定着させる。
・「駢文」の特徴を理解する。
・作品の冒頭を読むことで、作品構造の特徴を
理解する。
・人物像を把握しながら、物語の内容を的確に
理解する。
・敬語表現を理解し、口語訳に生かす。
・時代背景を理解し、内容の読解に役立てる。
・句法等の基礎事項を身につけ、長文に慣れる。
・登場人物の言動を通して人間についての興味
を深める。
5
「中納言参り給ひて」
(枕草子)
小話「孟母断機」
(列女伝)
「不顧後患」
(説苑)
物語「狩りの使ひ」
「小野の雪」
(伊勢物語)
文章「送薛存義之任序」
(唐宋八大家文読本)
「春夜宴桃李園序」
(古文真宝)
物語「雲林院の菩提講」
「花山院の出家」
(大鏡)
史伝「鴻門之会」
(史記)
3
4
4
6
4
6
4
2
7
9
2
学
期
期
末
3
学
期
史伝「項王の最期」
・上記に加え、作者司馬遷の歴史観を学ぶ。
(史記)
物語「光源氏の誕生」
・作品の特徴や文学史的意義を学ぶ。
(源氏物語) ・敬語表現や文法、語句の意味を理解し、的確
に口語訳する。
・古典常識を理解しながら本文を読解する。
説話「侍従大納言、験者 ・基本的語彙や文法を定着させる。
の改請を止むること」 ・仏教説話を読み、思想や話の展開をて理解す
(発心集)
る。
近世の文学
・市井の人々を活写した品を読み、近世文学の
「大晦日は合はぬ算用」
一端に触れ、古典世界の多様性を知る。
(西鶴諸国ばなし) ・話の展開や登場人物の心情を理解する。
儒家・道家の思想
・儒家・道家の思想について概要を理解する。
『論語』『孟子』『荀子』 ・東洋思想の源流を知り、社会や人間について
『老子』『荘子』
考えを深める。
日記「うつろひたる菊」 ・代表的な日記文学を読み、平安女流文学の文
(蜻蛉日記)
学史的意義について学ぶ。
「源氏の五十余巻」 ・作品成立当時の状況も学びながら、本文の記
(更級日記)
述に沿って作者の内面を理解する。
随筆「ゆく河の流れ」
・表現上の特徴を理解し、名文と言われる作品
(方丈記)
冒頭を読み味わう。
・筆者の考え方を理解し、現代を生きる人々に
ついても考えを深める。
6
10
5
8
6
6
6
4
4 課題・提出物等
朝学習課題・週末課題・長期休暇課題
ほか
5 評価規準と評価方法
評価は次の観点から行います。
関心・意欲・態度 話す・聞く能力
古典への興味と
関心を持ち、主
体的に理解し表
現しようとして
いるか。
自分の考えを端
的に話し、また
相手の意見を的
確に聞き取るこ
とができるか。
書く能力
読む能力
知識・理解
論理的に筋立て
て文章を構成
し、分かりやす
い日本語で書く
ことができる
か。
様々な文章を的
確に読み取り、
内容を深く味わ
い、自己の問題
に関連して捉え
ることができる
か。
語彙・文法はも
ちろん、背景に
ある歴史観や文
化について読解
に必要な程度、
理解している
か。
以上の観点を踏まえ、定期テスト・授業への取り組み(授業態度・発表内容など)・
課題の提出状況と内容・小テストや課題テストなどから総合的に判断する。
6 担当者からの一言
古典の世界は、現代に通じる共通の人間、社会、自然を扱っており、そこに使われて
いることばも、現代日本語の基礎をなすものです。古典を学習することは現代を知るこ
とに通じ、皆さんの人生を豊かなものにします。単語、文法、古典世界の常識を確認し
ながら学習に取り組んでください。しっかりと予習をして、授業内容の理解に努めつつ、
何度も基本を繰り返す地道な努力を期待します。