鴻門之会─項羽─超現代語訳してみた 暴走紅茶 タテ書き小説ネット Byヒナプロジェクト http://pdfnovels.net/ 注意事項 このPDFファイルは﹁小説家になろう﹂で掲載中の小説を﹁タ テ書き小説ネット﹂のシステムが自動的にPDF化させたものです。 この小説の著作権は小説の作者にあります。そのため、作者また は﹁小説家になろう﹂および﹁タテ書き小説ネット﹂を運営するヒ ナプロジェクトに無断でこのPDFファイル及び小説を、引用の範 囲を超える形で転載、改変、再配布、販売することを一切禁止致し ます。小説の紹介や個人用途での印刷および保存はご自由にどうぞ。 ︻小説タイトル︼ 鴻門之会│項羽│超現代語訳してみた ︻Nコード︼ N1934CK ︻作者名︼ 暴走紅茶 ︻あらすじ︼ 今回は漢文鴻門之会の後半を訳しました。 1 ︵前書き︶ 超現代語訳してみました。 かなりの敬語を飛ばし、意訳してますので、ここの敬語が使われて いない。これを読んで、テスト失敗した。等のクレームには一切責 任を取りません。 ただし、明らかに文章がおかしい、誤字脱字がある等の意見はどし どしお寄せ下さい。 2 前略︶ ここで張良が陣営の出入り口について、??に会った。??は言う ﹁今日の会見はどうだったか﹂と 張良は言った ﹁とても事は切迫している。今項荘が剣を抜いて舞っている。項荘 の狙いは沛公にあるのだ﹂ ﹁私も宴会に参加します。そして、沛公様と生死を共にしたいです っ!﹂と、??は言った。 ??は早速剣を腰に履き、盾を持って陣営の出入り口から入ろうと した。 だが、門番に止められてしまった。そこで??はその盾を傾けて、 力一杯に門番を突き飛ばした。門番が倒れると、??は幕を上げ、 ついに陣営の中に入れた。そして、西を向いて立ち、怒りに目を剥 いて、項王を睨み付ける。 怒髪天を衝き、目尻は裂けんばかりに見開かれている。 項王は剣に手を掛け、身構え、言った ﹁お前は誰だ?﹂ 勇猛なあの男に、酒を注いでやれ!﹂ ﹁沛公の身辺警護役の??です﹂そう張良が言った。 ﹁そうか。では、誰かっ! そして、従者が大きな杯に、二リットルもの酒を注いだ。??はこ の酒を礼を言って立ち上がり、そのまま飲み干した。 更に項王は言った。 ﹁奴に豚の肩肉を与えよ﹂と すると、またもや従者が現れ、一塊の生肉を与えた。??は盾を地 まだ飲めるか?﹂と に伏せ、それを皿にして、剣で切りながら食べた。 勇猛だな! 項王は言う ﹁おお! 3 ﹁我は死すら恐れない! そんな私が大量の酒を辞退するはずもな いだろう。秦王には虎や狼のような心があった。殺した人の数は計 り知れないものであり、人を罰しすぎて、処刑が追いつかないくら いだった。その結果、全ての人が秦王の敵になった。懐王は諸国の 王に﹃先に秦を倒し、かん陽に入った者をその地の王としよう﹄と、 約束した。今沛公は先に秦を破ってその地に入ったが、宝には一切 触れず、決して自分の物にしようとはしなかった。豪華な王の部屋 は閉鎖して、軍は覇上まで帰し、ここで項王様が来るのを待ってい たのだ。わざわざ将軍を使って函谷関を守らせたのは、盗賊と、万 が一に備えてのことである。苦労が多くて、立派なことは、こうい うところだ。まだ、国王に取り立てる恩賞もない。よって、つまら ない者の言ったことを聴いて、洪積のある者を殺してしまうのは、 これすなわち、秦王の二の舞にほかならない。だから、差し障りを 恐れてためらいながらも、項王様の為に、秦を討ち取ったのだ﹂ 項王は、そのことがもっともだと思ってしまい、口ごもって、返事 が出来なかった。ただ、﹁座れ﹂とだけ言った。 ??は張良に従って座った。すわってから、少しすると、沛公は﹁ 便所に行く﹂と立ち、??を連れて出て行った。沛公は宴の席から 出て行ってしまった。項王は都尉陳平に沛公を呼びに行くように命 じた。 陣営の外に出た、沛公は行った。 ﹁今立ち去ってしまうと、別れの挨拶が出来ない。どうしよう﹂ ﹁大きな事を為すには、小さなの礼儀は無視しなくてはなりません。 大きな儀礼を行うには、小さな譲り合いなどは問題になりません。 今、項王勢はまな板と包丁のようであり、私たちは魚肉のようです。 別れの挨拶なんて、どうしてするのですか?﹂ そこで、沛公はそのままそこを立ち去った。 4 PDF小説ネット発足にあたって http://ncode.syosetu.com/n1934ck/ 鴻門之会─項羽─超現代語訳してみた 2015年5月15日13時50分発行 ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。 たんのう 公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、 など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ 行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版 小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流 ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、 PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。 5
© Copyright 2024 ExpyDoc